第2話

自己紹介
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2019/05/04 06:31
あたし達は、同じ学校へ通うことになった


偶然なのかは分からない


運命?

運命って言葉の方がキラキラしてて好きだな


そうして、新たな街。

新たな学校へ着いた


今日から、ここ城南学校へ通うことになった
初日から遅れてしまったあたしは6人からかなり怒られた……


そうだよね。ふつー

そんなこんなだけど、学校へは間に合った


今から、1時間目の授業が始まる


1時間目は、数学


この光景はどこに行っても同じだ

静まった教室の中、問題を解くペンの音


あたしは、このペンの音が大好きだ


だからいつも、プリントではなく音に集中している

そうして、少し汚れた教室の床


この空間が不思議な程大好きだ


だからあたしは、プリントと向き合わないから

放課後残ってしまう

人から何考えてんの?って言われてしまうほど

ずっと同じところを凝視している

そんなあたしの姿に見慣れている6人は

我に戻すどころかいつも、そんなあたしを見ては遊んでいる


でも今日は違った


本当に珍しく、自分の意思で気が付いた
涼
あの、平野くん!!

この後……その……時間ある??
紫耀
紫耀
え?
紫耀
紫耀
あるよ
涼
よかったら\\\\♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見たくないものを見てしまったから……

あたしは、紫耀と目が合った


だけど咄嗟に、逃げてしまった

また、いつも通り屋上へ逃げ込む

そして、そこがあたし達六人の溜まり場となる
誰かが、戸を開ける

ガチャガチャ
海人
海人
何してんの?

あ、ひっきー?
愛香
愛香
ちっがうから!
海人
海人
ほんとにー?


かいちゃんだった
海ちゃんにつられてなのか?

次から次へとやってくる
ジン
ジン
なにしてんの?


あ、死んでる?
愛香
愛香
死んでねぇーよ。
廉
こっわ?!

あー、そんな言葉遣いする人嫌いやわ
愛香
愛香
五月蝿い
あー、いつもの風景
勇太
勇太
お、今度の溜まり場ココ?
愛香
愛香
そうでーす♪
そこに、紫耀くんはいない……

だけど、この学校に引っ越してきてよくつるむようになった友達がきた

なんでわかったのか別として……
舞
あたしも入っていい?

なんか暇だし……

そう言っている舞の目線は、廉に向かっていた



もしかして……



廉のこと、すき?
廉
ん?何?
舞
え?!な、なにも\\\♡
あー、そうなんだ
愛香
愛香
ねぇ、舞後から聞きたいことあるんだけど……大丈夫?
舞
え、なに?
愛香
愛香
後でね!

そう約束をして、授業の中休み2人廊下で話した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
愛香
愛香
ねぇ。まいってれんのこと好きなのー?
舞
えっ\\\\♡
舞
なんでバレてんの??
愛香
愛香
いゃ、顔に書いてるから笑
だと思った。
愛香
愛香
いつから??
舞
廉くんが、入学してきた頃から
愛香
愛香
そうなんだ。

て、入学ってそれ人違いじゃない?
愛香
愛香
だってあたし達は転校してきたんだから……
舞
ぁ!!

だけど今は廉くんに惚れてるの♡♡
愛香
愛香
応援するよ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この会話を誰かが見てた


誰だろう?

辺りを見回すと、紫耀くんがいたっ
愛香
愛香
紫耀くん!
紫耀
紫耀
……
スルーされた


なんで……?
誤解されちゃった……?
愛香
愛香
紫耀くん……?
そうして、何故かあたしは紫耀くんから距離を置かれた


そんなことに耐えれたくて、紫耀くんに話しかけてわけを聞きに行った

だけど結果答えてくれなかった

その出来事を、6人に話してみることにした
愛香
愛香
最近、紫耀くんに避けられてる気がする……
愛香
愛香
どうして??
廉
紫耀はあの出来事からあんま喋らんくなったしな……
玄樹
玄樹
自分の気持ちも、伝えなくなったよね……
ジン
ジン
俺も、気になってんだけど……

でも好きなんだろ?
愛香
愛香
……\\\
勇太
勇太
顔に出てるぞ!笑
玄樹
玄樹
好きなんだー

この色恋!
廉
きいてみたら?

俺も行こうか
勇太
勇太
いゃ、もうみんなで行こ
ジン
ジン
それな!

心配だし
愛香
愛香
だね!

そうしてあたし達は、紫耀くんの元へ向かった


だけど、何も結果言ってくれなかった
ジン
ジン
紫耀どうしたんだろ
勇太
勇太
こうなる前に何も無かった?
愛香
愛香
あ、確か……
愛香
愛香
まいちゃんと話してた
廉
なんの話しー?
愛香
愛香
それは、内緒!
愛香
愛香
恋バナ!!
女心言えるはずないでしょ
廉
ひみつーって?

なんかオシャレやな笑
そう行ってあたし達は帰った
その日、紫耀くんが廉へと電話していたみたいだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
廉
おー、紫耀!
どないしたん?
紫耀
紫耀
いゃ、俺

愛香の好きな人誰かわかったかも……
廉
え……?

誰なん?

((お前ちゃうの?
紫耀
紫耀
れんだよ。

だって、昨日いってたし
廉
え?
なんて?!
それ聞き間違えちゃうん?
紫耀
紫耀
ちがうよ。

れんの名前でてたから
廉
えー、でも俺ちゃうと思うで?
紫耀
紫耀
そうかな。

何回も出てたから
廉
まぁ嬉しいけどーちゃうと思うで?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



廉は、翌日あたしに自慢げに話してきた



なぜ自慢げなのかわかんないけど……
廉
あ、なぁなぁ!

昨日な紫耀くんと電話してん!
愛香
愛香
なんか言ってた?!
廉
おまえがおれのことすきー言うてたけどホンマに??
愛香
愛香
なはけないでしょ……

友達としては好きだよ?
廉
そうやろーなー思った通りや笑
廉
((ちっ
そうして、2人話しながら気づけば学校へ着いていた


また、紫耀くんが告られている。

あー、もう見なれは景色やな……


こんなにも見慣れているのに



まだもやもやしてる


紫耀くんの返事ひとことで、あの二人は……


あたしの出る幕はない


あなたの隣に全く知らない誰かが並ぶなんて……



いやだよ……


いつもの景色で、いつも眺めているはずの光景なのに


あたしは、感情任せにその場を立ち去ってしまった

紫耀くんが、今まで誰かからの告白で1度もおっけいをした事ないの分かっているのに


今更何逃げ出してんだろ



いつもいつも見てるのに

いつもなら、穏やかに『またか』で終わらせることできるのに……


今日のあたしは、自分でもわかるほどおかしかった……

その姿を隣で見てた廉は、心配そうな顔をしていた


隣にいたから見えていた


だけど、逃げてしまった。


逃げて尚更心配をかけてしまったあたしはバカだ



廉は、追いかけてくれた


逃げだちゃったから……

言葉の言い伝えがあると同じに、思いのすれ違いだってある


だけど、言葉より重いのすれ違いは苦しい……

だって、面と向かって言うには勇気がいるから


言葉には、訂正がきいても想いに訂正は効かない



訂正するにしても、とても難しい……

だから、なかなか効かないんだ

あたしは一体どんな顔をしていたのだろ?


廉があたしを見て、ふと言う
廉
なぁ、お前本当に紫耀しか目に写ってへんの?
愛香
愛香
え……?
廉
俺ならそんな心配そうな顔させへんけどな……
愛香
愛香
へ?
廉
あんな?
気づいてないかもやけど、俺ずっと好きやってん?
廉
おれなそんな思いさせへん。

俺と一緒ならん?


当然の言葉に、ビックリしてしまった
廉がそんなふうに思ってくれてたなんて……


だけど、とう答えればいいの……?

あたしの中で、時間が止まって見えた……

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