ドラコside
ポンプリー「マルフォイ!ここは医務室です静かにしてください」
僕はポンプリーの話に聞く耳を立てずあなたの方に目をやった。
誰が犯人かは知っているが
本当かどうか確かめる為あなたに聞いた。
すると思いもよらない答えが返ってきた。
あなたは不機嫌顔をしながら言った。
あなたはまるで別人のようだった。
僕がそう問うと彼女は大きな溜め息を吐いたあと、
と言いながら睨んできた。
その目付きに少しびくりとしながらも僕は、
と言った。
少し困惑していたからか
一人称が「俺」になっている。
ポンプリー「きっと記憶喪失でしょう」
その時僕の頭の中が真っ白になった。
パーキンソンが自己紹介をした後僕も、
僕は彼女に嘘の自己紹介をした。
思わず口が滑る。
軽く睨みながらこちらを見てくるあなた。
そう言った後僕はあなたの頭を優しく撫でた。
僕はこのチャンスを利用する。
僕とあなたは親同士が勝手に決めたカップルだった。
それでも僕はとても嬉しかった。
あなたの事を心の底から愛していたから。
でもあなたは全くそんな感情を僕に持たない。
僕が全く愛さないから…。
だから今回こそは友達から親しくなって今回こそは…
心からの愛をあなたに伝えるんだ
2話の時とは少し違います。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。