第39話

悪魔、いや天使?
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2018/09/17 11:36
楓
…あーっ!もう、面倒くさい!
颯斗
颯斗
…早くやらないと部活行けなくなるぞ
楓
もとはといえば、あの時宇根っちが話しかけてきたせいでしょう!?
颯斗
颯斗
…それはスミマセンでしたー
楓
棒で言うなしっ!
桜庭先生
…あなたたち、本当に仕事する気ある?
楓
〰︎〰︎〰︎っ!ありますっ!
颯斗
颯斗
…………
はい!せっかくの放課後で、大会も近いというのに、私たちは今資料室にいて悪魔の桜庭先生の手伝いをしているところでございます!

え?何故ここにいるかって?

…覚えていますでしょうか…あの朝の悲劇を…(詳しくは第32話:桜庭先生、恐るべしをご覧ください!)

ってなことで資料室にいるのです…



まったく…宇根っちに歌恋のことについてもうちょい聞きたいのに、あれから移動教室が続いて全然聞けないし…

桜庭先生どっかいってくれないかな…
桜庭先生
…楓、ぼーっとしてないで早く手伝いなさい
楓
…手伝うって言ったって、先生は突っ立ってるだけじゃないですかー…
桜庭先生
何を言うんですか。“見張り”をしているんですよ
颯斗
颯斗
…“見張り”、ねぇ…
私と宇根っちはブツブツと文句を言いながらもファイルとかを整理していった。
するとその時────
























男子1
失礼しまーす。桜庭先生ー?
ガラリと音を立てて入ってきたのはクラスの男子だった。
桜庭先生
あら、どうしたの?
男子1
なんか会議とかで本城先生が探してましたよー
桜庭先生
え!今日って会議入ってたかしら…まあ、いいわ。知らせてくれてありがとう
男子1
いえいえー。失礼しましたー
そう言って男子は去っていった。
その後すぐに桜庭先生は資料室から出て行った。


──やった!これで聞ける♪





…と思ったら、戻ってきた。


そして、一言。
桜庭先生
いいこと?サボって出ていったら1ヶ月、体育館倉庫の掃除を頼みますからね。
楓
げっ…あの埃まみれの?
桜庭先生
それが嫌だったら、サボらずきちんとやること!
颯斗
颯斗
…終わったらどうすればいいんですか?
桜庭先生
真田先生を呼んでチェックしてもらってから部活に参加するように
楓
…めんど
私が思わず呟くと桜庭先生にギロリと睨まれた。
楓
…すみません
桜庭先生
…歴史の資料を並べ替えてくれたら、今日は終わりでいいから。よろしくね
桜庭先生はため息をつきながらも優しいことを言ってくれた。
楓
桜庭先生〰︎〰︎〰︎〰︎!
桜庭先生
じゃ、よろしくね
桜庭先生はようやく資料室から出ていった。

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