はい!せっかくの放課後で、大会も近いというのに、私たちは今資料室にいて悪魔の桜庭先生の手伝いをしているところでございます!
え?何故ここにいるかって?
…覚えていますでしょうか…あの朝の悲劇を…(詳しくは第32話:桜庭先生、恐るべしをご覧ください!)
ってなことで資料室にいるのです…
まったく…宇根っちに歌恋のことについてもうちょい聞きたいのに、あれから移動教室が続いて全然聞けないし…
桜庭先生どっかいってくれないかな…
私と宇根っちはブツブツと文句を言いながらもファイルとかを整理していった。
するとその時────
ガラリと音を立てて入ってきたのはクラスの男子だった。
そう言って男子は去っていった。
その後すぐに桜庭先生は資料室から出て行った。
──やった!これで聞ける♪
…と思ったら、戻ってきた。
そして、一言。
私が思わず呟くと桜庭先生にギロリと睨まれた。
桜庭先生はため息をつきながらも優しいことを言ってくれた。
桜庭先生はようやく資料室から出ていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。