第27話

真田先生
206
2018/08/22 04:47
そして翌日────の放課後。

いよいよその時がきた。
凛
も〰︎〰︎〰︎〰︎!や・だ!
その一言だけで彼女がどれほどめんどくさがっているかがわかった。
楓
…はいはい、本番と同じ気持ちでやりますよー!
凛
うげー…
優月
優月
ま、がんばろーよ
雅
2人の言う通りよ。凛
凛
分かったよ〜…
凛はわがままな子供のように口を尖らせブツブツ言っていた…
龍
ま、俺たちも頑張んないとな〜
颯斗
颯斗
…本番ってどんな感じ?
壮真
壮真
基本的にはテレビとかでよく見るような感じだよ
悠真
悠真
そうそう、オリンピックとかね
颯斗
颯斗
……アバウトすぎるな、おい
龍
説明がめんどいんだよきっとw
颯斗
颯斗
……
男子は男子の方で盛り上がっていた。
楓
そーいえば、400mリレーって男女別々で走るの?それとも男女同じ?
凛
あ……
龍
そーいや、聞いてなかったな…
龍はそう言うと、「先生ー!」と叫びながら真田先生に聞きに行った。








しばらくして帰ってくると、
龍
“時間短縮のため、男女いっしょに走る。本番とは違うが許してくれ(苦笑)”
龍
だってよ
楓
……はぁ?
龍
ひぃっ…俺のせいじゃないから怒んないで!!
つい、ドスが効いた声が出てしまったのだが…龍を怒ろうと言う気なんてない。

…むしろ、あの馬鹿で阿保でハゲで陸上馬鹿でクソ鬼顧問をボッコボコにしてやりたい気分だ。





























真田先生
誰が“馬鹿で阿保でハゲで陸上馬鹿でクソ鬼顧問”だって?
楓
ひぃっ!先生!
いつの間にか真田先生が私の隣に立っていた……!!

私以外の人は危険を察知したのかめちゃくちゃ遠く離れたところに立っていた。
楓
いや、今のはその……!!
真田先生
…俺は馬鹿でも阿保でもハゲでもクソ鬼でもないぞ?まだピッチピチの35歳なんだからな
真田先生
…そして陸上馬鹿っていうことは認めよう
楓
(ピッチピチは余計だよ…)
真田先生
…また変なこと考えただろう?
楓
いや…べっ別に……!!
私は必死に弁解しようとしたが時すでに遅し。

…真田先生の雷が落ちてしまった。






…………………この後のことはご想像にお任せします…

…とてつもなく、大変なことが起きたとだけお伝えしよう……

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