龍side
真田先生がアンカー候補を決めろとか言ってたけど…俺らは話し合う必要がないと思う。
それはさ────
俺と宇根っちともう二人の代表────山城兄弟が提案した。
俺は真田先生からもらった紙にメンバーの名前を書きながら、宇根っちをなだめた。
俺は心の中でこっそりそんなことを思いながら先生のところに行った。
俺は緩く返事をして3人のもとに帰った。
俺はまず、トップの人は誰がいいかを考えた。
さっきからこの双子のシンクロ率に感心してばかりなのだが…………って!!
────俺がトップとか…緊張するじゃん…
俺は正直気が進まなかったが…
俺が先生の元へ行こうとした同時に、
女子の方も決まったらしく、凛が大声で叫びながら走ってきた。
凛の言動と、楓の恥ずかしそうにしている姿からアンカーは楓になったんだと直感した。
俺はボソッと呟きながら先生のところへ駆けていった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。