第95話

全国大会 ーなんで?ー
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2018/12/13 08:57
楓side



真田先生から「準決勝は天野を出す」って言われた時は、正直、頭の中が真っ白になった。

…まあ、当然のことなんだけどね。

階段から落ちて、あろうことか足を挫いて。

出たいって言ったって、先生と風華からは「大人しく安静に」って言われるだけだし。


決意のこもった目を向ける芹奈を見て、私はただただ笑うしかなかった。
凛
楓。決勝あしたまでに絶対治してよ?
楓
…うん…
凛はガシッと私の肩を掴みながら、まっすぐ見つめた。

私がぎこちなく笑うと、凛は不満気な顔をしながらも、私の肩から手を離してくれた。
芹奈
芹奈
先輩!大丈夫です!必ず決勝行きますから!
楓
それ、何度も聞いたからw…でも、期待してるね
ニカッと笑う芹奈の肩をポンポン叩きながら、私は席からよろめきながら立ち上がった。
楓
…わっ…
颯斗
颯斗
…っと、大丈夫か?
倒れかけようとしたところで、宇根っちが私の背中を支えてくれた。

その途端、私の頰がボッと赤くなった。
楓
…あっ、ありがと…へ、へ、平気っ…だからっ…////
颯斗
颯斗
…お、おう…?
宇根っちは戸惑いながらも手を離してくれた。


…宇根っちの笑顔を見てから、私本っ当にどうかしてる。

こんな過剰反応見せて…あんなの、何でもないんだってば!
楓
…ちょっと、トイレ行ってくる
凛
おー、いってらっしゃーい
私はその場にいるのが気まずくなって、トイレと偽ってその場を離れた。







……………………………………………………

メインスタンドへ続く階段の前で、私は一度立ち止まった。

そして、壁にもたれかかってズルズルとしゃがみ込む。
今更になって、妬み、屈辱感、焦燥感など、様々な感情が湧き上がってきたのだ。
…なんで私が出られないんだよ…

…なんで私が狙われたんだよ…

…なんで私がこんな目に合ってんだよ…


…なんで…なんで……なんで…!!
ドンッッッ!!!!
感情に任せ、手の痛みなんて気にせずに壁を叩いた。
楓
くそっ…!
私は血が出るんじゃないかと思うほど、唇を強く噛み締めたのだった。










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おはようございます☀️こんにちは🌞こんばんは🌙

お久しぶりです。さくらもちです。

更新がすっっご────────────く遅くなってしまい、大変申し訳ございません!!💦🙇しかも、話がいつにもまして短い…

プリコンの作品もとっくに完結したので、すぐに戻れると思ったのですが…学校の面倒な課題と戦っておりました…

…はい、言い訳です…

本っ当にごめんなさい!!

多分、普通のペースに戻れると思いますので、今後とも『君と私のバトンパス。』をよろしくお願いします🙇




さくらもち

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