第3話

🐈‍⬛
115
2022/06/25 08:58




あなた
よーし、たくさん食べたね!




「そうそう、これやっと出来たの」






お姉さんは僕に色んな色の何かを、
首に付けてくれた。





あなた
お店に売ってる首輪はあまり可愛いくなくて……




「だから作ってみたの〜! どうかな??」





すごく可愛いよ、お姉さん!




そういう意味も込めて僕は鳴く。





あなた
よかった〜♡ じゃあ、お仕事行ってくるから待っててね!!




「テテ」







そう言ってお姉さんは行ってしまった。





あ、僕の名前






てて






お姉さんが好きな あいどる ?





そこからつけたんだって。




それにしても、この首のきらきら。




かわいい。






───────────


お姉さんが帰ってきた。




だけど………今日はなんだか元気がない。






あなた
はぁ………。 テテ? おいで?




ソファに飛び込んだお姉さんが、僕を呼ぶんだ。




僕を抱きしめながら、真っ黒のテレビを見つめてる。






「お腹空いたよね?」





そう言ってご飯の準備をしてくれた。












そして夜、たくさん雨が降った。




お姉さんと出会った時みたい。



眠るお姉さんの布団から出てみると、
寝ているのに泣いているようで。





あなた
─── ジンくん…………




誰なんだろう……………?









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