僕がお姉さんと同じ、
にんげん
だったらな……。
そう思いながら布団に潜り込んだ。
──────────
また朝がきた。
お姉さんを起こしてあげよう。
もぞもぞと動いてみる。
そういってこっちを見たお姉さん。
お姉さんがこっちを見て怖い顔をしている。
近づこうとすると逃げる。
なんでだろう………。
ふとお姉さんの後ろの てれび を見た。
なっ…………!?
手が………
足が…………
おひげ も顔の毛もない!!
あ、でも耳だけ残ってる。
僕…………………
にんげん になったの……………!?
そして僕は、お姉さんに警戒されている。
お姉さんが怖い顔するからしゃべりづらい。
なんでこうなったかは僕にも分からないんだ。
今、私の前には、猫耳を生やした男の子がいる。
男の子は自分をテテだと言っている。
確かにテテのように真っ黒でつやつやとしている髪と耳をしているが、そんなはずはない。
男の子はたくさんお話してくれた。
私と出会った日に雨が降っていたこと。
拾われた日に病院に行ったこと。
キャットフードは体質の関係で手作りにしてと
言われたこと。
そして、私が昨日泣いていたことも………。
ここまで鮮明に話せるなんて、どうしたらよいか…。
ふと視線を下に向けると、テテ?の手首に
キラキラと光るものがあった。
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お久しぶりですm(*_ _)m
まったく更新できずにすみません💦
夏休みが忙しく、終わったと思ったら
コロナになりまして。
この話に手がつけずにいました。
ですが今は復帰して書けるようになりましたので、
頑張って書いていこうと思います!
宜しくお願いします🙏
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。