第27話

消えた大切なもの
4,971
2024/01/03 03:05
(なまえ)
あなた
、、、、、ない
魂魄妖夢
魂魄妖夢
ないですね
2人の間に沈黙が落ちる
信じたくない事実を目の前に突きつけられ半ば呆然として呟いたその言葉は宵闇へと吸い込まれた




すぅっと妖夢の息を吸う僅かな音が沈黙を破った



魂魄妖夢
魂魄妖夢
何でなんだみょーーーーーーーーん!?


それから1秒もしないうちに彼女の叫び声が市街地に響き渡った
(なまえ)
あなた
、、、想定外
さすがに博麗神社が無いなんて思いもしなかったわ
この様子だと幻想郷も無さそうね
魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、、、本当にそうだみょん
とりあえず確認だけどここは平行世界で間違いないんだよね?
(なまえ)
あなた
えぇ、、。少し違うところもあるけれど
間違いないわ
そして多分ここは幻想郷が創られなかった平行世界。
科学の発展によって妖怪がいなくなりそしてその代わりに人間の負の感情が具現化している
そんなところだと思う
魂魄妖夢
魂魄妖夢
なるほど、、、、
どうすればいいんだろう
(なまえ)
あなた
悲観してても仕方ないわ
明るく行きましょ?








































それはそう妖夢に伝えて数時間も経たないうちにおきた

















魂魄妖夢
魂魄妖夢
あなた
(なまえ)
あなた
分かってる
魂魄妖夢
魂魄妖夢
それでもいうよ


極めて冷静にそういった妖夢
それとは反対に私達は夜の市街地を全力疾走している
ここまでくればわかるだろう
もはや既視感しかない光景だ








魂魄妖夢
魂魄妖夢
ふっっざけるなだみょん!!
(なまえ)
あなた
、、、ごめんて
魂魄妖夢
魂魄妖夢
ごめんてじゃないんだみょん!!!!
なにしてるのよ!



妖夢の声が辺りに反響する
そこにいつものように落ち着いた彼女はいない
今の状況を鑑みれば当然のことだろう
(なまえ)
あなた
命をかけた鬼ごっこに決まってるでしょ?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
私はそんなことしたくないんだみょん!!!
呪霊
€¤¥%Ť¥£&@#

走っている私たちを追いかけてくるのは
昨日見たあの呪いのようなもの
私たちにはああいう呪いや怨霊の類は相性が悪い
運悪く捕まって憑かれたりしたら私たちは間違いなく死ぬ

どうやってあいつをまこうかと考えていたその時
前にいた妖夢が急にこちらを向き刀を構えた



魂魄妖夢
魂魄妖夢
覚悟!!!

そう言った瞬間目の前から彼女の姿が消え背後から
刀が何かを斬ったような音が聞こえた




(なまえ)
あなた
妖夢、、、!?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
やっと終わったぁ


安心したようにため息をついた彼女に駆け寄り言葉をかけようとした
その時人間の気配がそばにあることに気がついた
呪いから逃げて周りに気づかなかっただんて、、、
急いで逃げようと妖夢に伝えようとしたが
一足遅く声がかけられた


五条悟
君達ちょっといいかな
伏黒恵
五条先生ちょとまってくださいよ
五条悟
ん?ごめんごめん
ご飯はこの子たちに事情を聞いてからね
釘崎野薔薇
はぁ!?
こっちは任務帰りで疲れてんのに
虎杖悠二
まぁまぁ釘崎落ち着けって
(なまえ)
あなた
、、、妖夢
魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、、私は無理だよ。
さすがにこれが分からないほどバカじゃない





幻想郷出身でもない
ただの人間が持つにしては常識はずれの
霊夢と同等と言ってもいいほどの力を持つ白髪の人間に加え
1つの肉体に2つの魂なんていう異常な状態の子供
今表に出ている魂は善の気配がするが
内側にいる気配は悪の気配しかしない
なぜただの人間にあそこまで悪意のある魂が入っているのか
なんてわからないが厄介ごと以外の何者でもないだろう
彼ら以外の人間も少なくともある程度戦えるように見える
正直白髪の人間以外は敵ではない
だがあの少年の中にいる何者かを怒らせればこちらもタダでは済まないだろう

恐らく重症になることは間違い無いだろう










魂魄妖夢
魂魄妖夢
咲夜のでは?
(なまえ)
あなた
行ける。
けど
魂魄妖夢
魂魄妖夢
ここで、使うのは得策じゃない、、、か






咲夜の能力を使えば2人で逃げることは可能だ
しかし万が一彼の中にいる奴に効かなかった場合まずい
時を止めたことに気づかれるだけならまだしも最悪表に出てきてしまう可能性もある。

正直彼の中にいるのについては
私じゃなくて霊夢の専門分野だ
悪意のあるものというのはわかるが詳細はわからない
あそこまで強いものとの戦いだと弱点がわからない中で戦うのは不利だ
普通に逃げた方がいいのかもしれないけれど
あの白髪の人間がかなり余裕を持ってこちらと接している
勘になるが普通に逃げたとしても捕まる可能性の方が高い気がする






魂魄妖夢
魂魄妖夢
どうする?
(なまえ)
あなた
、、、とりあえず話だけ聞きましょう
そう妖夢にいい彼等の方へと歩を進めた
バレない程度に構えたい気持ちはあるが恐らく彼にはバレるだろう。
しかし何もせずに彼らに近づくのは心もとない



五条悟
考えはまとまったかな?
(なまえ)
あなた
えぇ、、。
それで突然見知らぬ貴方が私達に何かご用でしょうか?

「突然」と「見知らぬ」を強調していかにも
警戒していますという感じをだしながら彼らに近づく
後ろの妖夢も僅かにだが構えたようだ


五条悟
ちょ、人を不審者みたいに酷いね〜
釘崎野薔薇
うっわ。やっぱ流石それはないわ
伏黒恵
、、、引かれてますよ
虎杖悠二
んー、、。
えっと、、俺たちは別に怪しい奴じゃないから!
生徒らしき2人から冷たい言葉を視線を受けた人間はわたわたと慌てているが
その表情だとこちらのことをまだ警戒しているようだ
そんな先生を傍目にこちらの警戒を解こうと
オレンジ色の髪の人間が必死に言葉をかけてくるが
残念なことに彼の中にいる存在のインパクトが強すぎて
余計に警戒心が高まるだけだ

だが彼自身はただの優しい青年のようだ
現代でここまでの人間は珍しい
(なまえ)
あなた
まだ貴方みたいな子がいたのね、、、
幻想郷あっちにも貴方みたいな子がいればいいのにね
虎杖悠二
えっと、、?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
無理でしょそれは
げ、、故郷で善に分類される人たちなんて僅か一握りだよ
(なまえ)
あなた
そうよね、、、。
鍵山のお嬢とかはいい子なんだけどね
魂魄妖夢
魂魄妖夢
お嬢、、?
って霊夢がぶっ飛ばしていった子のことか
(なまえ)
あなた
霊夢無慈悲よね。
私だけでなく神奈子や諏訪子までも容赦なくぶっ飛ばすんだから


思い出すのは自分が異変に加担したあの時のことや守谷の3人が来たあの異変のこと。
神だろうが妖怪だろうが関係なしにぶっ飛ばす彼女の姿は人間でありながらもまさに鬼神であった。


そう思い出に浸っていたが近づいてきた靴の音に一気に現実へと戻された



五条悟
ま、単刀直入に聞くけど君たちはさっきのいつから見えてる?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
(幽霊ではなく呪いなら)初めて見ました
(なまえ)
あなた
(呪いなら)同じく初めてですね
五条悟
じゃあさ























その人は”ある”方向に指を指して言った


































五条悟
君のそれはなに?

プリ小説オーディオドラマ