今は異変解決というより
昼頃みた呪霊の企みを阻止するために呪術師の隣りにいた一般人の家の屋根上にいる
何故屋根上にいるのかはあなた曰く
「門扉の前にずっといたら誰かに見られて通報されるかもしれないしそれに監視カメラに映るのも遠慮したいからね」だそうだ
私が声をかけたのを合図に半霊は頷き
あなたが生み出したスキマを通って家の中に入っていった
先程私が建てた作戦を反芻する
まぁ作戦というほど大したものは作れてないけど
この中でも一般人に説明するのは結構難しい気がするんだけど大丈夫かな?
此処では呪とかも存在してるみたいだけどあくまで"存在してる"だけ
数十人くらいに認知されてる分私達の世界の外の世界よりかはましなんだろうけど
普通に生活している人間からすればそんな存在がいることすらも知らない。外の世界の人と同じく科学?というものを信じているから幻想や目に見えないものを信じない人が多い
あの人の母親がそっち方面に理解がある人間だといいんだけど、、、、
不安からか思わずため息が出る
あの呪霊をさっさと倒してしまいましょう
冥界に住む一員として見てみぬふりはできませんから
そんなことを話していると突然スカートの裾が少し引っ張られた
驚いて横を向くとそこにいたのは半霊だった
そうあなたが唱えると頭上にスキマが生まれた。そこから凪と呼ばれた人間が重力に従い落下した。
驚き立ち尽くす私に大してあなたは両手を出し彼女を持ち上げる
そういえば半霊から中に呪霊がいたことを報告されていたことを思い出し凪の様子をみる
反応はないが呼吸音はしている。どうやら気絶しているみたいだ
お金があんまりないけど大丈夫かなー?
そんなことを二人して呟いた
「まぁ、うだうだ言ってられないか」とあなたの言葉にそうだねと返し此処周辺にホテルはあったかどうか思い出しているうちに
あなたは凪をスキマに入れトンっと屋根上から地面に着地する
さっき気にしていた置いておくだけでそこの周囲の様子を後で見返すことの出来る機械?(魔法道具のようなものだとあなたは言っていた)は大丈夫なのかと声をかける。
「無さそうだから大丈夫よ
さっきは急いでたから確認できなかったけど今確認したらなかったから妖夢も降りてきて平気よ」
と下から声がしたため それなら と思い地面に向かって飛び降りた
あなたはそう言いここら辺ならホテルは多分こっちよと言い歩き出した。
私もそれに遅れないように彼女に着いていった
それから数刻は経ち現在私たちはホテルで彼女が目を醒めるのを待っている
そうあなたは宣言し能力を発動させた
紫様の能力が使えるだなんていつも思うが本当に規格外な神様だ
あなたは自分のことを高位の神ではないと言うけれど正直それが本当かどうか疑わしい
朝と夜の境界をいじるなどの世界に干渉することはできないと話していたことがあったが
それでもやはり強力であることには変わりない
能力の行使だけなら宣言する必要はないんだろうけどあなた曰くそれが自分なりの礼儀らしい
結構混乱してる、、、
これ短時間で話しつけられるかなー?
~少女説明中~
そういい頭を下げた彼女に思わず2人揃って目を見開く
自分で言うのもなんだが今の私たちは彼女視点から見れば怪しく見えるだろう
それを除いたとしても呪霊も妖怪も見たことのない
人間からしてみたら今の話なんて到底信じられるものじゃないと思うんだけど、、、
混乱で話そうと思っていた言葉が頭から一気に吹き飛んだ
しかしあなたは数秒も経たないうちに表情を取り繕い彼女に向かってそう告げた
神様だからこういうことには慣れているのだろうか
しかしいつもの人間に対する態度よりかしこまっていて
もしかして余計な混乱を起こさせないためなのかと考えたが
神がそこまで人に対して気を配るのだろうか
と疑問が浮かびつつも私も彼女を諌めるために口を開いた
頭を下げそう懇願する彼女
私たちは何も知らない人間から見れば幼い少女にしか見えないはずだ
しかしそれを気にせず頭を下げる彼女に少し疑問を持つも
それはすぐに霧散した
そっかこの人親だからか
だからそんな初めてあった人なんていう普通は信じられないようなことも信じられるんだ
子供のためなら、、、、
凄いなぁ
尚更救わなくちゃね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。