第40話

まさか、、、
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2022/12/18 06:16
(なまえ)
あなた
八雲がお呼びって一体なにがあったのかしら?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
だね。わざわざ呼ぶんだから重要なことだと思うけど、、、、、
、、、、もしかして怒られる?
(なまえ)
あなた
どうして?今回のことに関しては不可抗力でしょう?誉められるならまだしも怒られる謂れはないわ
魂魄妖夢
魂魄妖夢
その自信、尊敬するよ






はぁっとため息を付き
呆れたという視線を向けてくる













(なまえ)
あなた
あらありがとう。
魂魄妖夢
魂魄妖夢
褒めてないわよ
(なまえ)
あなた
私にとっては褒め言葉よ
魂魄妖夢
魂魄妖夢
そう、、、。とりあえず急がない?
(なまえ)
あなた
八雲の能力でも使う?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、!それがあったね。いいと思うよ











私たちは先程走りこみが終わり、音柱から許可を得た後すぐ行こうとしていた
そのせいか妖夢の機嫌が悪くあまり反応が良くない

本来なら数日をかけてクリアするところを
4時間通しっぱなしで走ったからストレスも溜まっているだろうからしょうがないのかもしれない












(なまえ)
あなた
まぁとりあえずいきましょうか






『能力発動 八雲紫の能力』


スッと指を滑らしスキマを開く
ちょうど八雲の能力を使ったせいかこのスキマの向こう側にアイツがいることが感覚としてわかった










(なまえ)
あなた
もう先にいるみたいね
魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、、!そう。







私たちは少し駆け足気味でスキマをくぐり抜けた





















そうしてスキマの先に見えたのは過去に見たことのある光景
そしてほんの些細な違和感





















これは霧?そう思うもすぐさまそれは霧散した
もしかして何かしらの煙だったのかも知れないと
気を持ち直し私たちは庭の中ほどまで歩いた




















そこには既に畳に座るお館様と只々いつも通りの笑みを浮かべ佇む八雲がいた















八雲紫
八雲紫
はぁい。お久しぶりね2人とも
(なまえ)
あなた
えぇ久しぶり
魂魄妖夢
魂魄妖夢
お久しぶりです紫様
それとお館様も。
お館様
お館様
あぁ。久しぶりだね








なんなのだろうか
この嵐の前の静けさのような嫌な予感は
なんだか色々巻き起こりそうな予感がする








魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、、紫様?要件は一体なんですか?
八雲紫
八雲紫
ふふふ。心強い助っ人達との顔合わせですわ









今まさにお館様の隣に出現させたスキマに腰掛け
いつものように扇子で口元を隠し目元で笑う




心強い助っ人って一体誰のことなのだろうか、、、?
妖夢の時には顔合わせも名前を出すこともしなかったことから
妖夢より数段上の実力者なのは確かだろう
彼女に視線だけで助っ人のことを知っているか尋ねるも
その瞳に映るのは疑問のみ
本当に妖夢は何も知らないようだ




今までの情報から誰がくるのかを予測できないだろうかと
自分の頭をフル回転させる。
誰だか見当さえつけられていれば心身にかかる負担は少なからず減るはず
そう考え何か重要な情報を見落としていないかと思い出そうとした





































待って?
、、、。まさかさっきの霧って!?






自分が出した結論に流石に信じられず大きく目を見開いた
あり得ないことだろうがしかしそれ以外考えられない。



























(なまえ)
あなた
八雲、、、貴女、、、まさか。
八雲紫
八雲紫
うふふ。ビンゴよ
(なまえ)
あなた
っ!








あたりに漂っていた肉眼では捉えられないほど細かい霧が
急速に収束し出し者の形を作った


妖夢も誰かわかったようでみるみる表情を驚愕に染めた






















魂魄妖夢
魂魄妖夢
、、、、貴女は!?

















薄い茶色のロングヘアーを下の方で一つにまとめ、猫のように細めているのは真紅の瞳
白のノースリーブに紫のロングスカートを履いた
見た目だけで言うと寺子屋に通う人間くらいの身長だが
それは頭の左右から身長と不釣り合いに生えているツノを見れば
人外であることは一目瞭然




瓢箪を持ち千鳥足でふらふらとしている彼女は
小さな百鬼夜行












































伊吹萃香
お久しぶりだねぇ?あの異変以来かな。












鬼の四天王の1人 伊吹萃香だ





















(なまえ)
あなた
ははっ、、、。紫貴女血迷ったの?















鬼を退治する組織に禰󠄀豆子ちゃんみたいな人を食べていないと言う確証がない
鬼を連れてくれば内部反発は免れないだろう

そんなことは紫もわかっているはずだと言うのに
わざわざこの人選の意味がわからない




困惑、非難
それ以外にもさまざまな感情が複雑に混ざり合うも
結局それを言葉に昇華させることは叶わず
ただただ憤りを視線に乗せ八雲に対して送るのみとなった






























八雲紫
八雲紫
あら?これ以上ないほど強力な助っ人だと思ったのですが
違ったかしら?
魂魄妖夢
魂魄妖夢
待って、、、。あなたさっき
八雲は助っ人達っていてたよね、、?











「そこを聞き逃さなかったのはお見事ですわ」


そう八雲が言った途端私たちの横にスキマが出現する
彼女の物言いから次に来る妖怪なんて決まっているようなもの
予測通りそこから現れたのは















金髪の長髪を靡かせ赤色の盃を片手に持ち
その額に生えているのは鬼の象徴であるツノ































伊吹萃香と同じく鬼の四天王が1人であり

語られる怪力乱神




























星熊勇儀
お見事。半人半霊の娘。












星熊勇儀だった






















































紅い屋敷で吸血鬼が微笑み
それを見たカラスは羽撃いた
































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