どうしようっ…///
私まで顔真っ赤だよぉ〜//
自分の真っ赤な顔が隠れるように、膝で立って低くなった私は、
大毅くんの後ろへと手を伸ばし、腰紐を回して前で縛った。
はっきり言って、めっちゃ近くて…//
だって、一瞬 抱きついてるみたいになっちゃって…//
だから、大毅くんに 私のドキドキが聞こえてしまうんじゃないかってくらいで…//
もう、目なんて合わせられないっ!///
まって…
帯、二種類あるじゃん…
生地が暗めの黒寄りのグレーだから…
この黄色味が強いのでもいいし…
こっちの薄いグレーでもオシャレだし…
大毅くんの横から、帯を当てがって比べっこ。
鏡の中の大毅くんは、着物の せいか、いつもとは違って…
おもわず…
吸い込まれるように、見入ってしまう…
その、いつもの大毅くんらしい言い方で、
大毅くんを見つめてしまっていた私は、我に帰った!
どうしてだろう…
私… いつも気づくと大毅くんを見てる…
いつも遠くから見ていた。
"いいなぁ〜"なんて思いながら。
まやちゃんには、大毅くんは憧れの存在だと言った私は、
いつも…
自分を鍵のかかった中へと押し込めていて…
いつも…
いつも…
昔の出来事に苦しめられていて…
本当だったら、、、
私が普通の女の子だったのなら…
どうなってたんだろう…
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✩°̥࿐୨୧✩°̥࿐୨୧✩°̥࿐୨୧
♡ よろしくお願いします(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
とも
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。