✩⃛ೄ
しばらく、呆然としていた私に、
遠くの方から声がかかった。
廊下へでると、遠くの部屋の襖から顔を出すお母さんが、手招きしていた。
私は、気が乗らない表情で、お母さんのところまで行った。
そう言われて入った奥の座敷には、
ふたつの着物を、それぞれの肩から掛けた大毅くんが居た。
ピンポ〜ン♪
お母さんは、私に大毅くんの着付けを押し付け、行ってしまった。
えっ、、、てか、大毅くんまだ制服じゃん…
どうしよう…//
襦袢も着てもらわなきゃならないのに…
大毅くんが着替えてる中、私は言った通り後ろを向いていた。
静かな ふたりきりの部屋に、大毅くんが着替える微かな音だけが響いていて…
ふたりともが、緊張しているのが、よく分かるようだった。
私は、大毅くんの後ろから、着物の襟を合わせるように滑らせた。
それから、大毅くんの前に立ち、背中心を合わせて、左右の前を合わせる。
と、顔を上げると、真っ赤になった大毅くんと目が合った!
ヤバいっ!!!
大毅くんの顔みて、意識しちゃってるの移っちゃったよぉ〜///
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♡ よろしくお願いします(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
とも
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。