第19話

悪魔と天使
286
2020/03/01 06:13
ヒトミ
自分の身分わきまえろっての
うんうんそうだよ。そうだよねー。
ほら見ろまあたそよ。誰が見てもそうなんじゃん。
2人につられて、私もつい口に出してしまった。
あなた
あなた
まーねー。まあたそじゃーねぇ
ヒトミ
でしょー
マホ
だよねー
アハハハハとあたし達は笑った。
マホ
あー、やっぱあなたとは気が合うわ〜
ヒトミ
また語ろ〜
ヒトミとマホがトイレから出ていく。
あー、ちょっとスッとした。
スッと・・・・・・した。
あなた
あなた
わぁ!?
あたしはその時鏡に映った自分の顔に驚いた。
なんだ、この悪魔は!?
あなた
あなた
これ、あたし!?
あせって鏡の前で、必死に笑顔をつくる。
本当に、一瞬、化け物みたいな顔に見えたんだ。
あなた
あなた
((スマイル、スマイル・・・))



・・・はっ!?
あなた
あなた
わっ!!
鏡の中のあたしの後ろに、立っているのは!!
あなた
あなた
ま、まあたそさん!?いつから・・・!!
驚きのあまりさん付けになってしまった。
もしやずっと個室に入っていたのかー!?
まあちゃん
まあちゃん
ごめんね、盗み聞きするつもりはなかったんだけど・・・出るタイミングなくなっちゃって。静かになったからもうみんな行ったのかと・・・
あなた
あなた
いや、謝ることじゃないでしょ・・・
どうしよう。全部聞かれちゃった。
あたしは、ざあざあと血の気が引いていくのを感じた。
あなた
あなた
((終わった・・・諒に全部バラされる…))
・・・と思ったら。
まあたそは信じられないことを言い出した。
まあちゃん
まあちゃん
ええっと…今のこと、気にしないでね
あなた
あなた
は?
まあちゃん
まあちゃん
だって、松崎さん、シルクくんのこと好きでしょ?
手を洗いながら、まあたそはちらっとあたしを見る。
まあちゃん
まあちゃん
あんなに小さい頃からずっと一緒だったんだもんね。
松崎さんにしてみれば、私って泥棒猫みたいなものでしょ?
うっ。確かに、泥棒猫って思ってた。
まあちゃん
まあちゃん
でも私、シルクくんを独り占めしたいなんて思ってないから、松崎さんは今まで通りにシルクくんと仲良くしてね。私に気を使わないで
あなた
あなた
今まで通り、って・・・
まあちゃん
まあちゃん
それでもし、シルクくんが松崎さんの所に行っちゃっても、恨んだりしないからさ
にっこり、とまあたそは笑った。
天使だ。天使のほほえみだ。
ほほえみながら、まあたそはトイレを出ていった。
残されたあたしは、ひたすらぼうぜんとしていた。
悪魔の顔で自分を小ばかにしていたあたしを、天使のほほえみで許す女。

完敗だ。

今度こそ完敗だ。
王道ヒロインの余裕に、邪道ヒロインは完璧にうちのめされてしまった・・・。
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はいぃー
出かけることになり、電車の中で書いてましたー!
本で言う2ページ分だよ!結構多めで疲れた‪🥺🥺🥺
小説にすると少ないんだけど‪w
あ、ちなみにまあたそのアイコン変えた!
まあたそのTwitterのなんだけどね‪w
題名見てアバみのみっくんの歌詞出てきたのって私だけ?‪w‪w‪‪w
それは置いといて・・・
あなた
あなた
次回!あの男の子の正体が明かされる!?
空音
空音
それでは!
テオくん
テオくん
バイバイ(*´︶`*)ノ

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