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次の日の朝 、だるいなーとか思いながらベットで
ゴロゴロしてたらブブッと震えたスマホ 。
ん … 9時?今 、8時なんすけど!まあ大丈夫か 。
つーかこいつにLINEあげた覚えないんだけど?え?
… うん!めんどくさい!サボりたい!嫌!
なんて思いを心の中に秘めつつ準備する 。
8:40 、家を出ようとしてドアを開けたら
隣の家のドアも偶然 、一緒に開いた 。
『 あれ 、優太 』
岸「 あなたじゃん 、どっか行くの?」
『 うん 。どっかの誰かさんと買い物に 』
岸「 ふーーーん 、、、」
『 優太は?デート?笑 』
岸「 そう 」
『 えっ ?!?!』
いや 、デートすることに対しても 、え?
だけど自分の胸なんでこんなに痛いの?え?( )
岸「 アホ面 笑 」
『 う 、うるさいな!誰と?』
岸「 この前の子 」
『 あー … そういや呼ばれてたな 』← いち より
岸「 そうそう 。まだ返事は良いって 。
試しにデートしてみよって言われて 」
『 なに?振らないの?優太は 』
岸「 … いや 、好きな子が振り向いて
くれないなら俺 、もう頑張る意味
ないんじゃないかなって思い始めて 」
『 ……… 』
そう 、優太にはずっと好きな人がいる 。
相手は知らない 。優しくて可愛い子だそう 。
でもその子は振り向いてくれないらしい 。
優太の好き好きアピが伝わらないなんて
どんな手強い子なんだろう ……… 笑
『 なーに弱気になってんだよ!』← 背中を叩く
岸「 っで!!!お前それまじ
女子の叩くレベルじゃないって!!」
『 こんぐらいが普通です 』
岸「 いやいや普通じゃねえから!!」
『 ははははは 笑
まあ 、思い続けてれば
きっと叶うと思うよ?』
それほんとお前が言えるセリフじゃないから
って優太に言われたけどなんのことやら 。
そしていつのまにか駅に着いていて優太と分かれ 、
永瀬がいそうな表の方へと向かった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!