蓮が大声でそういうので、周りの目線が俺たちに集まった。
~~くそ、こいつ……。
机の下で手繋ぐとか、ベタベタなことやりやがって……。
それは隠そうって二人で話したのに……
蓮はまるで隠す気がない。
つーか……
むしろ、バラシに来てるような……??
俺はバッと立ち上がりファミレスの座席から抜けた。
「何ー?隼人帰るのー?」
「おぉ……声でけー…」
くそっ、あいつ本当……バレたらどーすんだ……!!
聞いてんのかこいつ!!!
♡♡♡
「んー?どうした?」
「おう……、?」
ピッ
ミュートボタンを押した。これで聞こえてない。
怒りを込めて足でバンバン叩いたが、全然痛くない様子だ。
説教中というのに当たり前のように俺の穴に2本目が挿入された。
♡♡♡
学校のトイレだぞ、個室の中だからって、声漏れ──────
♡♡♡
くっそかわえぇ…………。
喋っちゃうところとか、怒ってる姿とかもうめっちゃ可愛い……。
流石に今ヤったらくそ怒られるよな……
後ろからぎゅっと抱きしめてみる。
バシバシと腕を叩いてくる隼人。
♡♡♡
やべやりすぎたーーーーーーー。
だってえろ、えろっ……隼人えろーーー。まじえろい。どうして欲しいの俺に。
別に、いじめたい訳でもないし、怒らせちゃうのはやなんだけど……
あと隼人がえろすぎて反省はしても後悔は出来ない。
怒ってる隼人もえろい。
八方塞がりだ。
♡♡♡
嫌いって言われちゃった…、、…うわ、やりすぎたー……。
【隼人と蓮の恋人関係がバレるまでは、結構早いのかもしれない───────】
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。