第6話

6
88
2021/02/24 09:55





家に帰ってから





さっきのことをなるべく考えないようにしたくて





休むことはせず





ひたすら部屋の片付けをしていた





喉が渇いてキッチンに飲み物を取りに行った時





スマホが鳴った





(なまえ)
あなた
誰だろ?こんな時間に





スマホを開くと





【新しいメッセージがあります】





と画面に表示されていた





晴人
晴人
こんな時間にごめん。
晴人
晴人
話したいことがあるんだ。
晴人
晴人
あなたの家の方まで行ってもいい?





彼からのLINE





(なまえ)
あなた
既読 大丈夫だけど、引っ越したんだ。
(なまえ)
あなた
既読 前のコンビニで話そっか。
晴人
晴人
そっか。じゃあ今から行くね。
晴人
晴人
気をつけて。





話したいことってなんだろう





理由を話してくれるのかもしれない





もしかしたら、、、





正孝とのこともあって心の拠り所が欲しかった私は
彼との約束が決まってすぐに準備をして家を出た


















































前に彼と会ったコンビニまで今の家からだと
歩いて20分ほどかかる





前はたまたまコンビニを真ん中に同じ距離くらいの
ところに彼の家があった





待たせてるかも知れないと思い





少し歩くスピードを速めた





(なまえ)
あなた
ごめん!待った?
晴人
晴人
ううん、平気
晴人
晴人
寒くない?
(なまえ)
あなた
大丈夫、ありがと





付き合っていた頃なら、彼は私の手を取って
ポケットの中に入れてくれただろう





付き合っていた頃なら、彼は私に暖かい
飲み物を渡してくれただろう





付き合っていた頃なら、約束なんかしなくても
ずっと一緒にいただろう





付き合っていた頃なら、、、





そんなこと考えても無駄なのはわかっていたけど





考えずにはいられなかった





しばらく沈黙が続いて





気まずく思った私から口を開いた





(なまえ)
あなた
で、話したいことって?
晴人
晴人
そっか、ごめん
(なまえ)
あなた
謝んないで?
晴人
晴人
うん、ありがとう
(なまえ)
あなた
うん
晴人
晴人
今日さ、、、





どこか遠慮をしているように見える彼





なにかあったんだろうか





晴人
晴人
今日○○ってとこの焼肉屋いたよね?
(なまえ)
あなた
え?
(なまえ)
あなた
なんで知ってるの?
晴人
晴人
ごめん、見ちゃったんだ





彼が言ったことで背筋が凍った





見ちゃったって何を?





まさかキスされてるところ?





それとも話してたところ?





誤解されてることは間違いないだろう





でも今は私のことより正孝のことが心配だ





彼がそんなことをいちいち周りに言う人じゃ
ないのはわかっているけど





正孝の今後の活動に影響したら、、、





晴人
晴人
大丈夫、誰にも言ってないし
言うつもりもないから
(なまえ)
あなた
よかった、、、





安心した表情を見せると





さっきまで下を向いていた彼が





バッと私の方を向いた





晴人
晴人
そのさ、、、
晴人
晴人
よかったってことは
付き合ってるってこと?





なにも言えずに俯いていると





彼がもう一度質問してくる





晴人
晴人
キスしてたのは
晴人
晴人
付き合ってるからってこと?
(なまえ)
あなた
っ…!?





やっぱり見られてたんだ





違うの





違う





私が好きなのは、、、





晴人
晴人
そっか、そうなんだ、、、
晴人
晴人
おめでとう
(なまえ)
あなた
え?
晴人
晴人
元カレとして?元カノの新しい幸せを喜ぶのは当たり前かなって
晴人
晴人
幸せになってね





そうだよ





私たちはただの元カレ、元カノの関係





誤解されたって構わないんだ





彼はなにも気にしてないんだ





でも





そんなの私が嫌だ





私に背を向けて帰ろうとする彼の腕を掴んだ





今度はちゃんと

プリ小説オーディオドラマ