👩『ジンさん、あの、練習室にまで押し掛けてごめんなさい(>_<)』
サランがオドオドする。そんなんなら呼ぶなよって言葉をぐっと呑み込んだ。
🐹『で、何の用?』
👩『えっと…』
🐹『あのさ、もう戻っていい?彼女に勘違いさせる様なことしたくないんだよ。』
👩『待って!やっぱりジンさんが好きです!』
🐹『気持ちには応えられないって言ったよね?代わりに一回デートしたじゃん。』
デートなんかしなければあの時も1番に病院に行けたのに。
なんか電話で「僕も好きだよ、サラン」って言ってって言うから言ってあげたのに。
これからは僕に近づかないってことを条件に。
なのにサランは…
🐹『カンさん、僕もう戻ります。あなたが待ってるので。』
僕は足早にその場を去った。
👩『ふーん。あなたさんかー。ジンさん、私怒ったら恐いよ?(ニコ』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!