🐥『あなた!』
飛び込んできたのはジミンだった。
『ジミン!』
ホントはジンに来て欲しかった、そんな気持ちがバレないように明るく振る舞った。
🐥『ジンヒョンは来てないんですね。』
ジミンが顔を曇らせる。やっぱりジミンは今の私の気持ちを分かってるんだね。
『ねぇ、靴左右違うよ(笑』
本当に急いで来てくれたのがすぐに分かった。髪もびしょ濡れでジミンが動くたびに雫がおちる。
🐥『ホントだ///』
顔を赤らめて俯くジミンが愛おしかった。
この人なら私を一途に想ってくれるんだろうな、不覚にもそんなことを思った。
きっと、ジミンが昔のジンに似ているからそんなことを思ったんだろう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!