第7話

5話 決意
212
2019/03/21 08:06
あの後、杏樹柚は処置室に運ばれたのだった。
しばらくしてICUに運ばれた。
そこへ星野が来た。

星野
「望月先生…」

眞鍋
「医局で発作を起こして倒れたんだ。」

星野
「そんな…
これからっていう時に…」

眞鍋
「恐らく、貧血と不整脈と心房細動を併発したんだろう。心臓外科の速水先生にもコンサルしてる。それと念のために血液検査もしてる。」

星野
「そうか…
これで望月先生の願いを叶えてあげられなくなる…」

眞鍋
「仕方ないだろ。望月は自分の体より仕事を優先した結果だ。お前が責任を感じる必要はない。」

星野
「だけど…。僕は約束したんだ…」





杏樹柚(目を覚ます)

星野
「望月先生、分かる?」

杏樹柚((..)コク)
「ここは?」

眞鍋
「ICUだ」

杏樹柚
「どうして…」

眞鍋
「医局で倒れたんだ。」

杏樹柚
「倒れた…?」

眞鍋
「何も覚えてないのか?」

杏樹柚
「(..)コク」

眞鍋
「貧血を起こして、それから大きな発作を起こして倒れたんだ」

杏樹柚
「そうだったんですか…
私の体は、もう言う事を聞いてくれないのかな…」

星野
「望月先生、治療する事に専念しない?
このままだと日常生活に大きく影響を及ぼす。
それに、このまま無理を続けると命の保証も出来ない。」

杏樹柚
「治療に専念って。嫌です!まだ仕事がしたい…
星野先生、約束したじゃないですか!」

眞鍋
「望月、まだそんな事を言っているのか!
今の状態で仕事が出来るとでも思っているのか?はっきり言って迷惑だ!\(#`Д´#)ノ」

星野
「眞鍋先生いくらなんでもそんな事を言ったら…」

杏樹柚
「……仕方ないですね、分かりました。治療に専念します。
でも眞鍋先生。
私は戻ってきます!!必ず。いや、絶対!!」

星野
「望月先生…
全力を尽くすよ。
その為には君と仲良しのこの先生にも協力してもらわないとね!」

速水
「誰がこいつと仲良しだ」

杏樹柚
「そうですよ。
仲良しなんかじゃありません!!」

星野「分かったから怒らないでー(^^;」

速水
「今から望月先生の大好きな"検・査"しに行くからな」

杏樹柚
「相変わらず嫌味を言うのが得意ですね(笑)そもそも優しさっていうものも知らないですもんね?」

速水
「望月、後で覚えてろよ。」

杏樹柚
「先生、そんな事言っても良いんですか?(笑)」

患者((¬_¬)ジー)

速水
「は…早く行くぞ」

杏樹柚「はーい(笑)(笑)」(立ち上がる)
立ち上がった瞬間…
(フラっ)

速水
「危ない」(支える)

杏樹柚
「すみません」

速水
「まったく…調子にのってるからだ」

杏樹柚
「…」

星野
「点滴もう1つ追加とA型のRH-の輸血をお願いします。」

看護師
「分かりました」(準備する)

眞鍋(電話が鳴る)
「すまない。また後で来る。望月を頼んだぞ。」

星野
「ああ。
麗奈ちゃん、本当に無理はダメだよ?」

眞鍋先生が居なくなったので麗奈に変わります。

麗奈
「すみません…」

看護師
「準備出来ました」

麗奈(点滴と輸血をされる)
「なんか腕凄い事になってますね…」

星野
「しばらくは辛抱してね。
それから、しばらく点滴で様子見になると思う。」

麗奈
「…」

速水
「とりあえず、もう少し落ち着いたら検査に行くぞ。」

麗奈
「はーい…」(嫌そうに)

速水
「そんなに検査が嫌か?(笑)」

麗奈
「当たり前じゃないですか!
だって速水先生がするんですからね‎(⌒▽⌒)」

速水
「そうやって調子にのってると、また貧血を起こすぞφ(-`Д´-*)」

麗奈
「速水先生が怒った怒った(笑)(笑)」

速水
「かーみーくーらーヽ(`Д´#)ノ調子にのるなよ!!」

星野
「速水先生、麗奈ちゃんも一応患者さんですよ(;´д`)トホホ」

杏樹柚
「そうですよ。私は患者ですよ?(笑)」

速水
「いい加減にしろ!!」

星野
「二人ともケンカは止めて~!!」

速水・杏樹柚
「ケンカなんかじゃない!!」

星野
「相変わらず二人とも仲良しだね…」

速水・杏樹柚
「あっ……」

星野
「麗奈ちゃんも元気になってきた事だし、そろそろ検査に行く?」

速水
「そうだな。そろそろ行くか。
神倉、ゆっくり立てよ。」

麗奈
「先生も優しいところあるんじゃん(笑)」

速水
「うるさい!!(照)」

星野
「まぁまぁ(;´д`)トホホ」

この後、検査に行ったのだった。

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