今は英語の授業中。
テオくんはというと、「英語は何て言ってるか分かんない😗」と言って寝ちゃった。
寝てると思うと、ついつい見ちゃう…。
その時、かすから手紙が来た。
そして、もう1回見る。
やっぱりかっこよすぎる。
その後も先生の話なんて頭に入ってこないまま、チラチラとテオくんの寝顔を見てた。
そうしたら、ちょうど起きて目を開けたテオくんと目が合ってしまった…。
私は急いで先生の方を見た。
もう、恥ずかしくてテオくんの方は向けなかった。
しかし、その時私の消しゴムが落ちてしまった。
しかも、行ってほしくない方向へ。
ちょうど私の消しゴムは、テオくんの机の所に転がって止まった。
私が消しゴムを取ろうとしたら、
テオくんが私より先に取って渡してくれた。
テオくんと私の手がちょっとだけど触れた。
テオくんは笑って渡してくれた。
そう言ってテオくんはまた
くしゃっとした笑顔を見せてくれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!