ショーが終わったあと、私たちは楽屋的な所で打ち上げをして、その後ファンの人たちと写真会的なことをする。
これがファンにとっての楽しみなんだとか。
分からなくもない、私も高校まではショーを見に来るぐらいしか出来なかったから、今こうしてコスプレイヤーとして活動できているのがとても嬉しい。
ちなみに私はエリちゃんのコスプレしてる人とのツーショットもお願いされる。まぁ、ここ2人天使だもんねわかる。
私
「あ、ありがとうございましたーー。(笑)」
ファンへの笑顔も忘れずに。
私が笑顔で見送れば、ファンも手を振りながら帰っていく。
次のファンは……
???
「あの、今日のコスプレも凄かったです!!」
私
「ありがとうございま……す、」
え、山田一郎????うせやん、なんでこんな所に??
てか、え、
私
「え、あ、あぁありがとうこざいます。」
「写真、どんな風にしますか?」
山田一郎
「あの、貴方1人のだけの写真撮ること出来ますか??」
私
「Why?」
山田一郎
「あ、無理なら握手してください。」
私
「ええ?いいですよ。なんなら両方しますけど……。」
山田一郎
「っ、お願いします!」
そんなお目目きらきらさせて言うな、顔面宝具!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。