私の名前は〇〇。私には彼氏がいる。その彼氏は、なんと和牛の川西さん。彼は芸人をやっているため、家には中々帰って来れない。あんまり会えないのは寂しいけど、お仕事なんだもん…しょうがないよね…。
今日は仕事が休みなので家でテレビを見ている。これから和牛の出る番組が始まる。
「あ、始まった!」
久しぶりに見る川西さんの顔。そういえば、もう2週間は家に帰ってきてないな…。川西さんはやっぱりかっこいい。会えなくて寂しいとか、そんなの贅沢だって分かってるから、我慢してるけど…やっぱり会いたいよ……。でも、こんな事川西さんに言ったら、絶対迷惑かけちゃうし……。
「川西さん…今日も帰ってこないのかな…」
気がついたら私は泣いていた。自然と涙が出てくる。
「ダメだよ…付き合えてるだけで十分…十分幸せだもん……我慢しなきゃ。」
するとその時、今いちばん聞きたかった声が聞こえた。
川西「〇〇?どないしてん」
「か、川西さんっ…帰ってきてたの…」
川西「うん。明日からオフやから…。そんな事より、〇〇なんで泣いてんねん。」
「あ、いや、…何でもないよ^^*」
私は慌てて笑顔を作った。すると……
川西「なんでもないなら泣かんやろ?何があってん…教えてや。」
私の涙を拭いながらそう言った。
「寂しかった…川西さんに会えなくて…すっごい寂しかった……。」
川西「え?……もしかして、〇〇ずっと我慢しとったん?」
私は小さく頷いて、顔を背けた。
「だって…寂しいとか言ったら…川西さんに迷惑かかると思ってt…」
そう言いかけた途端、川西さんに抱きしめられた。
川西「あほ…そういうのは我慢せんでええねん。寂しいとか…もっと会いたいとか……思ってるのは〇〇だけとちゃうし。」
「え……?」
川西「好きなやつに中々会えんのやもん…。そんなん俺だって寂しいに決まっとるやないか…/////」
川西さんは真っ赤になりながらそう言った。
川西「これからは…寂しい時は寂しいって言ってええから。な?」
「うん……。ありがとう…大好き。」
川西「俺も……一生俺のそばから離れんなよ。」
この時、今までで一番甘いキスを交わした。
~END~❥ ❥ ❥
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。