第2話

麦わらの一味①
3,099
2022/09/19 09:06








今日、私様は

あの、 “ ライン・ロン ” が残した

宝を取りに行く予定だ。










勿論、お兄バギーには言ってある。

えっへん!!



お兄もお兄で他の宝を

取りに行くらしく

私は単独で動くことになった。








2人で分担して

ガッポリお宝を集めとるつもりだ。








あなた
ひひひっ。
宝の地図を手に入れちゃうとか……
あなた
私様ってば
ちょー絶ラッキーなんじゃねぇか?





やっぱり

天は私の味方なのかなァ?




私様はそーとー着いてるぜ。

こんなんじゃ

億万長者も夢じゃねェ〜な?





あなた
ギャハハハハ……!!




そうなら

有難く、頂いていくぜぇ〜?




















どーやらそう

上手くは行かないらしい。























あなた
な、な、な、……!!
ルフィ
ルフィ
あれ?お〜い!
あなたじゃねぇ〜か!




奥の方から

あの忌々しい麦わら帽子をかぶった男が

近ずいてきた。





あなた
うわぁぁぁあぁああああ!!!




トラウマレベルの顔を見せつけられて

逃げねぇアホはいねぇよな?





速攻で逃げるわ。






てか、なんでいるんだ!?

ま、ま、まさか……アイツら!!

私様“ ライン・ロン ”の宝を横取りしよってか!?!?






な、なにぃ!?!?!?!?!?

それだけは許さねぇ!!

お宝は私様が貰う!!










ルフィ
ルフィ
待ってくれよ!!
なんで逃げんだ?








伸びた腕が

私の腰にシュルルと絡まった。






あなた
ふッ!!ふざけんな!!この麦わらァ!!!!




コイツゥウ!!!

どう考えても分かるだろぉうが!!



それともなんだ?

嫌がらせか!!



んざけんじゃねぇ!!

このスットコドッコイが……!!

血も涙もねぇ奴だな!!!!















ぐわんっと体を持ってかれた。

『 んぎゃぁ!! 』っと

間抜けな声が漏れ出た。








麦わらの顔がズイッと近づく。

近ぇよ!!

なんで顔近ずけんだ!!

このアホンダラ!!








ルフィ
ルフィ
にしし、久しぶりだな!!






ジタバタと抵抗するが無駄のようだ。










こーいう場合

どうしたらいいんだッ!!

絶対に抜け出せねぇしよ。







誰かいねぇのか?



お兄ぃぃぃい!!

あ、お兄は今日はいねぇんだ。




誰でもいいから助けてくれよ!!

























ここで救世主登場!!

ナーンてことはある訳なく……。












ナミ
ナミ
ルフィ、あんた何してんの?……って、
ナミ
ナミ
あれ?……あんた、あなたじゃない!!
ナミ
ナミ
久しぶりね(ニコッ






泥棒猫!??

な、な、な、なんでここに!?


ハッ……そーいや

こいつら仲間だった…!!








待てよ!?

ってことは、

今麦わらは仲間を連れて来てるってことじゃ……。


そんな大人数相手にゃ、適わねぇよ!!






くそぉ、お宝は欲しいが仕方ねぇ!!

ここは逃げるが勝ちだ!!!!!!!!






あなた
お、おい!!
麦わらをどうにかしてくれ!!頼むよぉ!!




ナミ
ナミ
ん〜、どうしよっかな〜(ニコッ





こ、こ、コイツ!!

悪い顔してやがる!!




あれか?

なんかお宝よこせってか!?


ひぃーーーー!

ねごそぎとられちまう!!!








ナミ
ナミ
ナーンて冗談よ(笑




あなた
へ?





ビックリしたじゃねぇ〜か!!

ハデに怖い顔するんじゃねぇ!!!!



あの女が宝ナシで

私様を助けてくれるとはな。



私様はその言葉を信じるぜ?








ナミ
ナミ
ルフィ、あなたの事離してあげて!!



ルフィ
ルフィ
けどよ〜!!俺……!!




ナミ
ナミ
いいから!!







しぶしぶ麦わらが手を離し

私は動けるようになった。





トンズラこくに決まってんだろ!!

お宝は後ででいい!!

今はもう……な!





お兄も分かってくれるってんだい!!!!!!

命の方がハデに優先だ!!










あなた
あばよ、麦わら!!





くるっと来た道を戻る為に

走り出そうとした。








そー簡単には

帰してくれないらしい。








ナミ
ナミ
さっき……お宝見つけちゃったのよね〜、




あなた
ピクッ)……!!






な、……まさか!!

私様が狙ってた宝を

もう取っちまったのか!?





何〜!!??

一足遅かったツ……くそ!!






ナミ
ナミ
ちょっと……多すぎて困ってるのよね〜?
あなた
ピクピクッ)…………!!!



おいおい、それはまさか!!





私の足が止まり

泥棒猫の声に耳を傾けた。






ナミ
ナミ
誰か、貰ってくれないかしら〜。









あなた
私様がその役割!!
引き受けた!!






ギャハハ!!

なんだ、いい事もあったじゃねぇーか!



ラッキー♪







この一味が馬鹿でよかったぜ!!

私なら絶対に

お宝は渡さねェーってのによぉ?




ハデにバカな奴らだ!!





ナミ
ナミ
あら?そう?
……なら、船まで来てくれない?




あなた
あぁ、着いてくぜ!!



ルフィ
ルフィ
お?なんだ?
俺の船に来てくれんのか?





ニコニコの満面の笑みで言ってくる。

バカなヤツだぜ。

宝を貰われるってのによぉ??







あなた
仕方なく……だ!
麦わら、てめぇの船に行ってやる!!
あなた
感謝しろよ?
私様がいらない宝石を貰ってやるんだからな!!





ルフィ
ルフィ
ん〜?
良く分かんねぇーけど、ありがとな?






ギャハハ!!

お宝貰ってトンズラかけば

お兄も喜んでくれるだろうな!!!!












私様ってば

マジモンでラッキーだぜなァ?








あなた
( ひひひっ!! )























▷騙されたと気づくまで残り数分。




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