着いた!!! 着いた!!やっと着いた。
船が見えた!!
あとは船に乗ってお宝を貰うだけ!!
喜びもつかの間だった。
どこからともなくニュルっと手が生えてきて
がシリと捕まえられた。
んななな!!
コイツら騙しやがったのか!!
この私を!?!?
あれ、ちょっと待てよ。
私ってば今ちょー絶大ピンチなんじゃねぇか?
おいおい、ハデにやべぇぞ!!
そんな事考えてたら
甲板からくるくる回転しながら金髪の男がやってきた!!
その隣から
ひょこっと骸骨が出てきた。
こ、コイツは!!黒足!!
それと、ソウルキング!!
やべぇぞ!!本格的にやべぇぞ!!
逃げられねぇ!!
その光景を横目に
ニコッと微笑む黒髪の女性。
その隣には
水色の髪の毛のガタイのいい男。
この手は、やっぱり!!
こんの、スットコドッコイ共が!!
また増えやがった!!!
逃げられねぇように
能力で捕まえるって落胆だったのか!!
なんて最低な野郎どもだ!!
この声は!!
奥の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
くそ、どんどん集まってきやがる!!
本当なんて奴らだ!!
私様が動けないことをいい事に!!
船に乗せる気なのか!?!?!?!?
嫌だ!!それだけは嫌だ!!
お兄ぃぃぃい!!助けてくれえぇえ!!
ぐるぐると麦わらの腕が絡みついた。
無論、私から生えていた手は消えている。
麦わらは聞く耳を持つことなく
シュッと飛び甲板へと入っていった。
私様、泣きそうだわ。
もう泣いていいか?
こんな仕打ち受けるとは…やっぱりコイツら嫌いだ(泣
甲板に足がつき
本当にヤバいことを理解した。
叫んでも
お兄は来るはずなく。
こんの!!アホンダラ!!
誰だってこんな事されたら
叫びたくなるわ!!!
コイツら!!!
本格的にやべぇ奴らしか集まってねぇぞ!!!
この状況を
何とも思わねぇのか!!??
なんで、私を船に乗せようとすんだよ!!
このスットコドッコイ共がァ!!!!!!!
麦わらの巻きついてる手は
緩むことなく…………。
逆に言うと強くなった。
はぁぁぁぁ??
こっちが嫌に決まってんだろ!!!
このハデバカが!!!
んぎぃ!!!
聞き分けの悪ぃガキだ!!!
私も嫌なんだよ!!
コイツのバカげた会話に付き合ってたせいか
周りの奴らが
船を出航させようと動き出している。
バタバタと準備しながら
こちらに顔を向けてきた。
な、な、なんて奴らだ!!
冷や汗かいてきたわ。
こ、コレはハデに…やべぇ。
ゾワッてきたじゃねぇか!!!
おいもう、
やべぇやべぇ言ってる暇ねぇわ。
海賊狩り?
こいつ何言ってやがんだ!!!!
寒気がしたのは
気の所為であって欲しい。
ハデに頼む!!!!
おし、
逃げることだけ考えよう。
私様?
頭フル回転させろぉ??
懐に入ってる!!
コレは、使えるじゃねぇ〜か!!!
私様の能力で
BB弾ぐらいのサイズにしておいたんだ。
あ、まて、………。
私様も弾け飛ぶな……。
威力あるからな。
なら、仕方ねぇ!!
取っておきの、使っちまおう!!!
煙幕玉!!!!
あること忘れてたぜ(ニヤッ
腰周りに巻きついていた
手を緩め
少しは動けるようになった。
これぐらいなら
私様でも逃げられる(ニヤッ
コイツが純粋な野郎でよかったぜ。
…あの男なら、そーは行かねぇしな。
手をパンパンと叩く。
もちろんだが、
ボワッと懐が膨らんだ。
懐ににあった
煙幕玉を下になげつけ
白い煙がボワッと広がった。
麦わらの腕を抜け
急いで走り抜ける。
勢いに乗せて
思いっきりジャンプをした!!!!
後ろから声が聞こえたが
気にしない。
さっき来た道を走り抜ける。
約束ってのは
信じたやつが負けなんだよ!!!麦わら!!!
ハッ……ざまーねぇーな!!!!
背筋が凍りそうなんで
次、合わないことを祈るばかりだ!!!
▷さてその思いは届くのか!!
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