第11話

take11
1,011
2019/05/07 01:03
ーーー美月ーーー
え?夢?聞き間違い??
伊吹美月
伊吹美月
え、っと…
木兎光太郎
木兎光太郎
いきなりこんなこと言われても困るよな
光太郎がわたしのこと好き?付き合いたい???え、夢?
伊吹美月
伊吹美月
光太郎、それほんと?
木兎光太郎
木兎光太郎
ほんとだよ
伊吹美月
伊吹美月
ちょっと整理させて…
木兎光太郎
木兎光太郎
気にしなくていいよ、や、気にしては欲しいけど、今すぐってわけじゃなくて…この前電話で美月の気持ち聞いてたし…
伊吹美月
伊吹美月
あ、…あれは嘘
木兎光太郎
木兎光太郎
え?
伊吹美月
伊吹美月
あのね、私、ずっと光太郎のこと好きだった
木兎光太郎
木兎光太郎
え??
伊吹美月
伊吹美月
あの電話の日に言おうと思ってたのに、光太郎に振られるの怖くてとっさに誤魔化したの
木兎光太郎
木兎光太郎
え、てことは…
伊吹美月
伊吹美月
こんな私でよければ彼女にしてもらえませんか
木兎光太郎
木兎光太郎
えー?!!?まじ?!
伊吹美月
伊吹美月
まじ
木兎光太郎
木兎光太郎
夢じゃない?
伊吹美月
伊吹美月
それは、こっちが聞きたいよ!恋ってなに?みたいな光太郎から告白されて夢みたいなんだよ!
木兎光太郎
木兎光太郎
夢じゃない…
伊吹美月
伊吹美月
うん
木兎光太郎
木兎光太郎
改めて…
木兎光太郎
木兎光太郎
俺と付き合ってくれますか
伊吹美月
伊吹美月
はい!
こうして無事、光太郎とお付き合いができて、ほんとにほんとに夢心地で家に帰ってからも実感が湧かなくて…
伊吹美月
伊吹美月
ふへっ…へへっ
ニヤケが止まらない
美苑に報告しないと!
メッセージアプリを開いて美苑に連絡を入れる
伊吹美月
伊吹美月
光太郎と付き合うことになった!!
すぐに既読がついて、
伊吹美苑
伊吹美苑
よかったじゃんおめでと
と返信が来て
幸せ気分のまま眠りについた




ーーー木兎ーーー
美月、俺のこと好きだったんだ…やばいやばい
赤葦と、黒尾に連絡を入れると、
赤葦京治
赤葦京治
やっとですか
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
一時はどうなるかと思ったけどとりあえずおめでと
と来た。あかーし知ってたの?!
合宿が終わって、1週間後に美苑が帰ってくる予定だから、2人で報告しようねって話になった。
合宿が終わってから、3日に一回のペースで赤葦と2人で美月の家にお邪魔していた。合宿の試合とその前の公式戦のDVD鑑賞をするために
木兎光太郎
木兎光太郎
お邪魔しまーす!
学校終わり、いつものように美月の家による
赤葦京治
赤葦京治
お邪魔します
伊吹美月
伊吹美月
今日は戸美戦〜
赤葦京治
赤葦京治
お茶出すの手伝います
そう言って赤葦が美月の手伝いをしに行った。俺が美月と付き合っても全然態度が変わらない赤葦はすごいと思う
美月の家はすごく広くて、美苑のための離れがあるらしい。行ったことないけど
DVDをセットして、テレビをつける。超でかいテレビにフッカフカのソファここに住みたい。
伊吹美月
伊吹美月
みよみよー!
美月が遠慮なく隣に座ってきてちょっとだけ肩が触れる。俺はそんなことでドキドキが止まらない。
赤葦京治
赤葦京治
木兎さんってすぐ顔に出ますよね
木兎光太郎
木兎光太郎
え?!そーか?!
赤葦京治
赤葦京治
すごいわかりやすいです
木兎光太郎
木兎光太郎
気をつけないと…
伊吹美月
伊吹美月
あっ!光太郎!みてた?!今の、絶対ストレートの方が良かったの!
木兎光太郎
木兎光太郎
お、おう
赤葦京治
赤葦京治
木兎さんまだ苦手ですもんねストレート
木兎光太郎
木兎光太郎
あのヘビ野郎むかつくんだよっ
伊吹美月
伊吹美月
人のせいにしちゃダメですー
木兎光太郎
木兎光太郎
ごめんなさいー
しばらくそのまま試合を見て少し、休憩しようかということになってソファに寝転がる
木兎光太郎
木兎光太郎
なー美月ーいつ美苑帰ってくんの?
伊吹美月
伊吹美月
明後日だよ
赤葦京治
赤葦京治
…美苑ってだれですか?
伊吹美月
伊吹美月
あれ?赤葦知らないっけ?
木兎光太郎
木兎光太郎
まあほとんど学校いないしなー
伊吹美月
伊吹美月
そういう問題じゃなくて笑
木兎光太郎
木兎光太郎
美苑は、美月の双子の妹
赤葦京治
赤葦京治
え?双子だったんですか?
伊吹美月
伊吹美月
そーなの
赤葦京治
赤葦京治
へー美月さんが2人…
伊吹美月
伊吹美月
よからぬ想像してるな!
木兎光太郎
木兎光太郎
美月より落ち着いてるぞー
伊吹美月
伊吹美月
なにその言い方!
木兎光太郎
木兎光太郎
ごめんって美月も可愛いよ
赤葦京治
赤葦京治
カップルのそういうのいらないです
赤葦京治
赤葦京治
じゃ、俺先帰りますね
木兎光太郎
木兎光太郎
え?もう帰んの?じゃあ俺も…
赤葦京治
赤葦京治
付き合いたてなんだから2人っきりでイチャイチャしてくださいよ
赤葦が耳元でボソッと言って玄関を出て行った
伊吹美月
伊吹美月
あれ?赤葦帰ったの?
キッチンから戻ってきた美月は不思議そうにドアの方を見た
木兎光太郎
木兎光太郎
用事思い出したんだって
伊吹美月
伊吹美月
そっか
ソファに座りなおすと、となりに美月が座ってきた。心なしかさっきより近いような
伊吹美月
伊吹美月
3人でいるのもいいけど2人もいい
なにこの可愛い生物?!
木兎光太郎
木兎光太郎
うん
肩に頭を預けてきて、右肩に熱がこもる。
伊吹美月
伊吹美月
光太郎ー、好き
不意打ちすぎて、心臓がドキッと音を立てた
木兎光太郎
木兎光太郎
お、俺も
伊吹美月
伊吹美月
俺もなに?
なんか、小悪魔キャラ?!
木兎光太郎
木兎光太郎
俺も好きだよ
自分で言わせたくせに耳まで真っ赤な美月
肩を抱き寄せて美月にハグをする
伊吹美月
伊吹美月
ちょ、光太郎?!
木兎光太郎
木兎光太郎
美月、一生俺のそばにいてね
伊吹美月
伊吹美月
……はい
赤葦のお陰でたくさんイチャイチャできました笑

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