第6話

書庫の主
14
2020/05/23 04:00
コンコン
薊
失礼する。
竜胆
竜胆
んー?なんや、薊がここに来るなんt(((



な、なんで人間を連れてるん!?!?
薊
人間界から迷い込んだようだ。
竜胆
竜胆
へぇ・・・あ、アタシは竜胆(リンドウ)って言うんや!あんたは?
あなた

え、あなたです!

竜胆
竜胆
あなたな。覚えたわ!
薊
んで、今日はこいつの件だ。

こいつ、どこからこの世界に入ったのかがわからないんだ。
そこで、先程お菊様と藤様のところに行った際に、竜胆と書庫へ行きなさいと言われた。
竜胆
竜胆
ふーん、書庫で帰る方法がないか探せと。
薊
ああ。
竜胆
竜胆
りょーかい!なんとなくわかったわ!
ほんじゃ、書庫の鍵を取ってくるから少し待ってな!
タッタッタッタッ・・・
薊
ちょっと騒がしいが、悪い奴ではないからな。
竜胆
竜胆
おーまたせ!
ほな、行こうか!
あなた

はい!

スタスタスタスタスタ
竜胆
竜胆
ほい、ここやで!
ガチャッ
あなた

!!ひ、広い!!

竜胆
竜胆
フフッw驚いた?
あなた

はい・・・

竜胆
竜胆
ここには、数千万の本が収納されてるんや!
あなた

へぇ・・・

薊
この中から目当ての本を探し出すことはできるのか?
竜胆
竜胆
んー・・・まあ頑張ってみるわ。ヒョイッ(蛇に変身)
あなた

!?

薊
ああ、こいつは大蛇なんだ。だから、普段は人間の姿をしているけど、時には蛇にもなるんだ。
シュルシュル・・・
竜胆
竜胆
んー・・・なんかあんまりピンとくるもんがないわ。
とりあえず、これ見てみ。
薊
・・・ほぅ。こっちは・・・?これとこれでは書かれてあることが違うぞ?
竜胆
竜胆
あ〜・・・多分書いてる人とか年代が違うから言ってることも違うんや。それらは単なる子供騙し。
薊
・・・んー(唸)
あなた

?・・・あの、竜胆さんこれって・・・

竜胆
竜胆
ん?なに?・・・!あー、それは絵本やで。
あなた

絵本?

竜胆
竜胆
うん、結構前にお菊様が
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お菊
お菊
そういえば、この前絵本って言う書物が人間界にはあるって聞いたの!私も見てみたいわ!
藤
おい、お菊。また我儘を・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
竜胆
竜胆
ってことがあって、一時期絵本を作ることがここで流行ったんや。まあ、今はそうでも無いんやけど。
あなた

へぇ・・・パラパラ




ん?これは・・・

竜胆
竜胆
?どないしたん?・・・これは・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ねぇ、私はどうしたら帰れるの?」

「・・・結界がまた現れるのを待つしかないのだ。」

「じゃあそれまで私はどうすればいいの・・・」

「ここで暮らせばいい。この世界なら月日が過ぎるのなんてあっという間さ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
薊
まるで今のお前のようだな。
あなた

もしも今の私がこの状態だとすれば、

竜胆
竜胆
一定の月日をここで過ごさなければならないってことね。
薊
・・・1度藤様達に報告した方がいいのか?
竜胆
竜胆
そうかもねー・・・
カアカアカア!!
薊
!蕚(うてな)、何か用か?
バサバサッ
薊
!!ッ・・・わかった。


すまんが、急用が出来た。竜胆後を任せた。
ダッダッダッ
竜胆
竜胆
えっ!ちょっと!?ったく、自分勝手なんやから・・・

ああ、ごめんな。ほな、藤様達のとこ行こか?
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※蕚(うてな)は薊くんの友達のカラスです(^^)

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