第5話

大妖怪
70
2020/05/23 04:08
薊
ところで、あなたはなぜここに来たのだ?
あなた

それがわからないんですよ・・・
気づいたらここに居て・・・

薊
そうなのか。
あなた

はい・・・そう言えば、貴方は薊さんで合っていますか?

薊
!そういえば、自己紹介を忘れていたな。某は薊と申す。種族は八咫烏(ヤタガラス)だ。
あなた

あ、だから羽が生えているんですね。

薊
まぁな。にしても、不思議なものだ。
妖怪が見える人間は沢山見てきたが、
妖怪の世界に迷い込んだ奴は初めだからな。
あなた

へぇ・・・

薊
あ、もうすぐで城に着く。
某から離れるのでないぞ。
あなた

は、はい。









スタスタスタスタ
薊様!おかえりなさいませ!
薊
そこの者、藤様とお菊様に某が゛例の人間゛を連れて戻った事を伝えろ。
はっ!!






ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
薊
それでは、いよいよ大妖怪様達のお部屋へ参るとする。貴殿なら心配ないと思うが、無礼のないようにしろ。普通にしていればなにも問題はない。
あなた

分かりました!












コンコン
薊
只今戻りました。薊です。
「入れ。/ど〜ぞ。」
藤
ご苦労だ、薊。お前はもう下がってよろしい。
薊
承知しました。















・・・頑張れ((ボソッ…
あなた

!・・・コク











シャラララ・・・
お菊
お菊
貴方がここに迷い込んだっていう人間ね。お名前教えてくれないかしら?
あなた

はい!私の名前はあなたです。

お菊
お菊
フフッ、いいお名前ね。わっちはお菊よ。見てわかると思うけど、九尾の狐なの。どうも、よろしゅ〜
藤
お菊、相手は人間だぞ。ヘラヘラするでない。
お菊
お菊
いいじゃないの〜
久しぶりのお客様なんだから
おもてなし、しないと
藤
こんなこと言ってるから何時まで経っても男共に騙されそうになるんだ
お菊
お菊
あら、そんなことあったかしら?
藤
はぁ・・・(駄目だ此奴・・・)
我は藤。ぬらりひょんと言う妖怪だ。
さて、あなたと言ったな。
お前はれっきとした人間であるな?
あなた

はい。

お菊
お菊
貴方、どこから来たのか分からないの?
あなた

そうなんです・・・気づいたらここに来ていて・・・

お菊
お菊
可哀想に・・・
藤
・・・それで、貴様はどうしたいんだ?
あなた

え?

藤
ここに一生残るのか、それとも帰りたいのか。
あなた

私は元の世界に帰りたいです

藤
ほぅ。
お菊
お菊
んー・・・返してあげたいのは山々なんだけどねぇ・・・
藤
どうしたもんか・・・
あなた

やっぱりもう元の世界には帰れないんですかね?

お菊
お菊
・・・1つだけ 方法があるかもしれないわ。
あなた

藤
は?何を言っているんだ、お菊。さっきまで無いと言っていただろう?
お菊
お菊
そう思ってたんだけどね、よく良く考えてみれば、可能性があるものを思い出したの。
あなた

それはなんですか?

お菊
お菊
ここから西の方に大きな書庫があるの。そこなら、解決出来る策が見つけられるかもしれないわ。
藤
あーあそこか。だがあのでかい書庫から見つけ出すのは大変だぞ?
お菊
お菊
あら、竜胆に頼めばいいじゃないの。
藤
アイツがちゃんと仕事をすると思うか?
お菊
お菊
物は試し!(*^^*)
藤
はぁ・・・(ため息)
お菊
お菊
って事で(・ω・人)゛パンパン
薊
お呼びでしょうか?
お菊
お菊
あなたちゃんを竜胆の所へ連れてって。それから、書庫へ行きなさい。人間界へ帰れる方法を探すのよ。
薊
御意。
あなた

あ、お話ありがとうございました!

お菊
お菊
いいのよ〜
またいつでもいらっしゃいな。
藤
・・・少しなら我も構わん。
あなた

また、来れたら来ますね!

お菊
お菊
ええ、待ってるわ!
薊
・・・では、そろそろ。
あなた

案内お願いします!

薊
ああ。ちゃんと送り届けよう。

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