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第10話

『 君となら・・・ 』91〜
『君となら・・・』

☆★vo.91★☆


ジ:歩こうか。
〇:えっ?車イイの?
ジ:大丈夫!


そう言うと、私の自転車を押してくれた。

そんな姿を、校門を出るまでに、たくさんの人に見られていた。


女子1:また、あの子?!
女子2:ジェシー君にまで 手〜出すなんて!


そんな会話が聞こえてきた。

私は、知らない人に、どんな人間だと思われているんだろう?
不安しか無かった…



ジ:〇〇さぁ〜あの車椅子のヤツが好きなの?
〇:えっ?なんで知ってんの?
ジ:やっぱり。いつも一緒にいるし、、、
      それに、アイツを見る〇〇の眼差しが違うから。
〇:そうなんだ…


私は、望との関係を話した。

ジェシーが居なくなって、どん底だった私を、望の笑顔が救ってくれたんだと。


ジ:付き合わないの?
〇:うん。


大切な人と、離れてしまう辛さ。
それが、私の恋の自由を奪っていたんだ。



☆★vo.92★☆


ジ:それでも、本気なんだな…
〇:うん。


ジェシーのそんな顔、見た事もなかった。
私のせいだ…

私はまた、辛くなっていた。
人が悲しんでいる事が、とても強く感じるのだった。


ジ:って言われても、俺は諦めないから!
      ってか、諦められないからな…
〇:・・・・・
ジ:そんな顔すんなよぉ〜
〇:だって、、、
ジ:会いに行くのは、控えるよ。〇〇の邪魔するつもりはないし(笑)
〇:うん。ありがとう。
ジ:でも、〇〇がフリーなうちは、手は引かないからな!(笑)


ジェシーの笑顔はあの頃と同じで、本当の王子様みたいだった。


王子様と言うのは、あながちウソでもない。
ジェシーのお家は大豪邸で、とてもお金持ちで…私からみたら、王子様のような生活をしている。


ジ:そうそう、金曜にパーティーがあるんだけど、来れる?
〇:えっ?何のパーティー?
ジ:ジェシーお帰りパーティー!(笑)
      地元の奴らが集まりたいんだと。
〇:そうなんだ。でも、、知らない先輩ばかりでしょ?!
ジ:それが、〇〇の同級生も何人か来るらしいよ。誰かは知らないけど(笑)
      それに、竜くんも来るから!


さすが豪邸でのパーティー!
大人数なワケだ…
それなら、途中で抜け出しても、分からなそう。


〇:じゃあ、竜と一緒に行こうかな…
ジ:よっしゃッ!
      〇〇の好きなもの用意しておくね!



どこまで王子様なんだか…



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☆★vo.93★☆

次の日の朝、照史が教室まで来た。
照史と学校で話すのは、ホント久しぶりだった。
しかも、元気が無かった。


桐:〇〇、、、曾ばあちゃん覚えとる?
〇:うん、覚えてるよ。
桐:かなり老衰してきてな、、、
      ここ数日 毎日の様に、〇〇に会いたいって言うねん。
〇:えっ?私に?
桐:帰りに寄ってくれへんか?
〇:う、うん、分かった。
桐:ありがとっ、ほな帰りな。




照史の曾おばあちゃんは、もう、起きているのかどうかも分からないくらいの状態だった。


桐:ばあちゃん、〇〇来てくれたで!
〇:お久しぶりです。
曾:あぁ〜ホンマ、会いたかったんよぉ〜
      〇〇ちゃんにな、伝えておきたい事があってな〜
〇:なぁに、おばあちゃん?


穏やかだった曾おばあちゃんの顔が、急に真面目になった。


曾:〇〇ちゃん、あなたは人の心を強く感じる事ができんねん。特に、辛さや悲しさ、淋しさを。自分でもそれに気付き始めてるはずや。
でもな、それに惑わされては あかんのやで。自分の気持ちを大切に、素直になりなさい、、、


そう言うと、曾おばあちゃんは眠ってしまった。


桐:ありがとな。
〇:うん。でも私、、、おばあちゃんに何もしてあげられない。
桐:でも、何か感じ取ったやろ?俺にはそれができひん。
      ばあちゃん、昔から霊能力みたいなんがあってな、でも俺には無いから、そこに寄り添う事が出来ひんくてな。
      〇〇が来てくれて、ばあちゃんスゴく喜んどるわ〜(笑)



久しぶりに照史の優しさに触れた。



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☆★vo.94★☆

曾おばあちゃんの言葉は不思議だった。

確かに、人の辛さを感じて、自分が辛くなってしまう事は、たくさんあった。
私はもっと素直にならなければ いけないのかな?
素直になるって、どうする事なんだろう?

全てが漠然としていて、分からなかった。

ただ、自分の気持ちを大切にするって事は分かった気がした。


〇:照史?
桐:なに?
〇:まだ聞いてなかった…別れた本当の理由。
桐:うん、、、ごめんな。
〇:何であやまるの?


照史はうつむいて、なんだか いい出すのを ためらっていたが、ゆっくり話してくれた。


桐:・・・高野さんなんや。
〇:あゆちゃん?
桐:学校来て無いやろ?入院してんねん。
〇:えっ?!!!


祭りの後から、あゆちゃんは精神的に追い詰められ、家族でも手が付けられなくなり…
あゆちゃんのご家族から、照史へ助けてくれと、お願いされたらしい。

病院の先生とも相談した。
照史が私に別れを告げるのではなく、私から別れを告げ別れる。そんな事実が必要だったらしい。


〇:なんで照史が、そんな、、、
桐:ええねん。そもそも俺ら、付き合った理由が不純やったやん。それに、、、
      〇〇には、幸せになって欲しいから。
〇:なにそれ、、、私、幸せだったよ。
桐:そうじゃないねん、やっぱり。
      それじゃあ、ダメなんよ。本当の幸せやない。
〇:・・・・・


照史は、自分に素直になったんだ。
キッカケは、あゆちゃんだったかも知れないが、いつかはこうなる事だったんだ。

ホント優しいんだな、照史は…
優しさの中に、強さを感じた。


〇:照史、幸せになりなよ。いつか本当の幸せ見つけてさ、、、
桐:おんっ!ありがと!



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☆★vo.95★☆

パーティーの日。
私は、竜と一緒に少し よそ行きの服装で、ジェシーの家に向かった。


竜:美味しいものたくさん食べよ〜(笑)


竜はウキウキだけど、私はなんだか乗り気では無かった…


〇:っ!!!スゴイ人!!!


家の中は人で溢れかえっていた…


マ:〇〇〜〜久しぶりぃ〜
〇:あ〜マリウスぅ〜久しぶりぃ〜
竜:マリくん、僕は〜?
マ:や、竜くんは毎日 会ってるじゃ〜ん(笑)
〇:なになに?同じクラスなの?
マ・竜:そうだよ!あっ!ハモった!
〇:双子か(笑)


見渡すと、結構知った顔ばかりだった。
が、同じ学校だったってだけの人ばかり。


ジ:マリ!〇〇にくっ付くなっ!
      〇〇 いらっしゃい(笑)
神:よお…
〇:ヒロ!!!


ジェシーの後ろから、ヒロが顔を出した。
チョット気まずかった。


神:ジェシーに、歌ってって言われてさ。


ヒロは言い訳っぽく言った。


神:それに、〇〇が来るって聞いて、、、
なぁ、一緒に歌わへん?
ジ:それイイじゃん!〇〇、歌って〜!


私とヒロは 以前、ピンチヒッターで急遽ユニットを組んだ事があった。



神:後で打ち合わせな!(笑)



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☆★vo.96★☆


ジ:あっ、そうだ!流星も呼んだから。
〇:そ、そうなんだ…
ジ:最近、仲イイんだって?
〇:えっ?そう?かな?


そうだった。
ジェシーと流星って、幼馴染だったんだ。
仲いいって、何聞いたんだろう?
なんか、こっちも気まずいな…


流星にキスされた日から、流星の事をたくさん考えてた。

「今なら守れる」って、どんな意味があるんだろう?

私だって女の子だし…守られたい願望はある。

それに、、、
抱きしめられた時の感触が、まだ残っていた。


竜:〇〇!〇〇!食べいこ!
〇:行ってきな〜!私、隅で座ってるから。
竜:食べなきゃダメだよ!お母さんにも言われたじゃん!
〇:だって〜なんか食べたくないんだも〜ん!


そんな姉弟の会話を聞いていたヒロが、
食べやすそうな、フルーツを持ってきてくれた。


神:食べや、はい、あ〜ん!
〇:いらないから。てか、あ〜んって、、、
神:竜が心配しとるやろ。食べや。あ〜ん!
〇:もう!オカンかよぉ〜


そう言いながらも、あ〜ん!その時、

っ!!!////////!!!

広い部屋に入ってきた流星と目が合った!


神:どや?うまい?


どうしよう…あ〜んって見られたな、、、
流星、幻滅してるかも、、、

あっ!女子に声かけられてる!
誰あの子?同級生だった様な〜?


なんか流星、楽しそうだな…


〇:はぁ〜ッ、、、
神:聞いとらんし!ため息かい!
〇:えっ?ため息?してた?
神:もうええわ、、、
〇:ごめん、なに?怒ってんの?
神:俺かて心配しとるんよ、、、

ヒロはいつも、こんな風に私のフォローをしてくれる、
お兄ちゃん時々オカン的な存在。

以前のヒロとのユニットは、
急遽 決まった事だったから、選曲が難しくて。
男女の違いでキーが合わなく、
やりたかった曲を諦めようとした時、
ハモリを考えてくれたり、根気よく発声練習をしてくれたりして。

〇:ごめんね、ヒロ。
神:ええよ。でも、大丈夫か?倒れんなよ。
〇:倒れるなんて大げさだなぁ〜大丈夫!(笑)


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☆★vo.97★☆


竜:あっ!秀くん!流星くん!
  秀くん、これ〇〇。お姉ちゃん!
秀:どもっ!(ペコッ)
〇:どもっ!(ペコッ)
藤:よぉ…楽しそうやな。


なに?この、イヤミな感じ!
やっぱり、見られてた!


〇:はい。楽しいです。(棒)
藤:??


イヤミ返しだ!!!

てか、なんで私、こんなに気持ち乱れてるんだよぉ~

情緒不安定ってこういう事か、、、
ちゃんと歌えるかな?
今日の今日で本番だし。


神:〇〇、あっちでやるよ!
〇:は~い!

藤:なぁなぁ、あれ誰?
竜:あ~ヒロくんだよ。〇〇の一個うえの音楽仲間で同じ浜高だよ。
藤:そうなん…
竜:彼氏ではないよ。
藤:そっか!
竜:流星くん、分かりやすいね~!
秀:ホンマやね~!
藤:うっさいなぁ~
竜:でも、さっき聞いたばかりだから、最新情報!
  照史くんと別れてから、まだ彼氏はいないんだって。
  まぁ、いろんな人に、言い寄られてはいるみたいだけどね。
藤:いろんな人?!!!
竜:ほら、その一人が来たよぉ~



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☆★vo.98★☆


ジ:流星。チョット話したいんだけど。
藤:おん。

秀:大丈夫かな?
竜:なんで?
秀:あの二人、2年位前に殴り合いしてん。
竜:そうなの?
秀:どおやら、女子がらみで。
竜:へ?それって、〇〇じゃない?
秀:そうなん?
竜:だって、ジェシーくんは〇〇の元カレだよ!
秀:マジなん?!!!お兄、完全に〇〇ちゃんの事、好きやよなぁ?!


ジ:〇〇に俺らの事、話した?
藤:や、幼馴染ってだけや。
ジ:何で?
藤:だって、話す必要が無いやろ。
ジ:傷つけたくないってワケか。優しいな。
藤:何が言いたいん?
ジ:負けたくないんだよ。お前には。
  でも、同じ土俵に立つ覚悟ができた。
      あの時とは違う、俺だって本気で好きだから。



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☆★vo.99★☆

セトリ決まった〜!


神:そろそろ、時間やな!?
〇:ジェシーどこだ?


流星もいない、、、
せっかく私、歌うのにぃ…



『Heavenly Psycho』
でもこうして繋いだ手ひとりじゃないね
胸にHeavenly Psycho 今は未来へ向かう道の途中だ
泪にさえも戸惑うことなく願いを歌う♪
                                        〜by 関ジャニ∞〜

『大阪LOVER』
何度ここへ来てたって
大阪弁は上手になれへんし
楽しそうにしてたって
あなた以外に連れはおれへんのよ

近そうでまだ遠い大阪〜♪
                    〜by DREAMS COME TRUE〜



ヒロと私は何曲か歌い、会場は盛り上がった。

私は、「パーティーって楽しいかもな〜」と、やっと思えてきた。


ま:〇〇ちゃん!
〇:えっ!まいちゃんじゃん!久しぶりぃ〜!
ま:ホント久しぶりだね〜家近いのに、全然会わないもんね〜歌聞いてたよ!元気そうだね!
〇:聞いてくれたの?ありがとう〜
ま:そうだ、こないだ見たよぉ〜
〇:えっ?なにを〜?
ま:藤井くんと家の前にいたでしょ?


えーッ!!!見られてたの?!!!
ギュッてされてたとこ?はず〜!/////!


ま:祭りの日、タ組じゃない同じ法被着てたの〜ぶっちゃけ聞くけど、付き合ってるの?
〇:違う違う。偶然、同じ組で参加して再会したの。


なんだ〜あの日は話してただけだから、セーフだ。
って、何がセーフなんだ?完全に疑われてるじゃん!



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.100★☆


ま:な〜んだ、つまんないのぉ〜
〇:あのさ、誤解してる人、たくさんいるでしょ?
ま:うん、いるね。だって新聞も見たし〜
〇:そう言えば、あの子達って同級生だよね?


私は、さっき流星と話してた子を指した。


ま:そうだよ!
〇:名前 分かんなくて…誰だっけ?
ま:みえちゃんと、ゆうきちゃんだよ!
〇:もう1人は?
ま:あ〜あの子は今の友達だって。私も知らなかったけど、ふうかちゃんって言うらしいよ。


あっ!流星だ!どこ行ってたんだよ〜
また、あの子達と話してるし〜!

別にイイけどぉ〜知らんし〜


ま:あ!藤井くんじゃん!いたの?
〇:ホントだ。いたんだ。
ま:ふうかちゃんね、藤井くんの事が好きらしいよ〜
〇:えっ!!!


やばっ!声デカかった。


ま:どうした?急に?
〇:いや、なんでも…
ま:あの子達、藤井くんと学校同じらしいよ。
〇:へ〜そうなんだ。


そっか、そっか。
その子が来るから来たのか。
ジェシーの家に流星がくるなんて、おかしいと思ってたんだよな〜

もう、乗り換えたのか…
案外あっさりだったな…

私、完全にガッカリしてる。


だって私、気付くと流星の事 考えてたんだよね…
私が知らない、流星の心の奥が何かを知りたかった…

もう、泣かせないって約束したのになぁ〜
私、泣きそうなんだけど…


ま:ふうかちゃんって、なんか色っぽいね。
〇:そうだね…


『色っぽい』なんて、私には無い…
流星 ホントは、そういう娘が好みなんだ…


ま:やっぱり藤井くん狙いなんだね。あからさま。
〇:そうだね。
ま:藤井くんも、まんざらでは無さそう。
〇:そうだね。
ま:なんか、こっち来るね。
〇:そうだね。


流星は女の子達と移動して、私達とすれ違った。


ふ:流星くん、何飲むの?
藤:俺、ジンジャーエールかな。
ふ:ふうかも同じにしよっかなぁ〜


すれ違いざま、流星は私の頭をポンッポンッとしていった。

っ!!!////////!!!

てか、なんなんだよ!!!


ま:〇〇ちゃん大丈夫?顔怖いよ?
〇:大丈夫だよ!!!(怒)



あ、、、なんか、、、クラクラする、、、
視界がチラつく、、、


バタッ!!!



ま:えっ?〇〇ちゃん!どうしたの?




私は倒れた。



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