無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第5話

『 君となら・・・ 』41〜
『君となら・・・』


☆★vo.41★☆

実は、今朝からスマホが鳴りまくりで、、、

昨日のヤンキーの件が記事になって、
新聞に載ったのが原因だった。

どうしても、地元へ顔を
出さなきゃならなくなっちゃって、、、

タ組に着くなり、いろんな人に
声をかけられ、近所のおっちゃん達は
盛り上がり、そのうち ひと練りし始めた。

もちろん、私達も巻き込まれた。


それが治まった時、違う法被の人に
声を掛けられた。


望祖父:○○ちゃん!!


望のおじいちゃんだった、、、

望の送り迎えで、何度か会った事があった。


望祖父:○○ちゃん偶然!!!
    ちょっとだけ、
    元城に来てくれないかな??


ここは、砂丘。人混みも半端じゃない。

まさか、こんな場所に、
望がいるとは思ってなかった。


○:望!!!どうして?!!!
望:っ!!!マジ?!!!
  ○○~(笑)


そこには、法被姿の望とシゲがいた。


里:望、どうやってここまで来たの??
重:俺が担いだ!!!
望:俺が通ってるジムのマッチョ達が、
   「凧場に行かなきゃ、男が廃る」って
  連れてきてくれたんよ!!
望祖父:こんな偶然ないやろ?!!
    この広い会場で、○○ちゃんと
    会えるなんて!!
    嬉しくて、来てもろうたんや!!


望のおじいちゃんは、
なぜか とても嬉しそうだった。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.42★☆


望祖父:写真撮るでぇ~


と、おじいちゃんはカメラを構えた。

私達は、座っている望のそばまで来た。
私は、望の隣で立膝でカメラを見た。


望祖父:もうちょっと、寄ってぇ~


望は私の腰に手を回すと、
私を引き寄せた。


!!!////////!!!


ビックリして、望を見た。


望:祭りやから、ええやろ(笑)


と言って、あのキラキラの笑顔を見せた。

私はその笑顔に!!!はっ!!!とした。


望:俺、決めたんや。素直になるって。
  そうでないと、男が廃るんや(笑)
○:えっ?!(笑)


何の事か、意味が分か らなかったが、
このキラキラから、
目が離せなかったのは事実だった。


そして、、、私も笑顔になっていた。


望:明日の昼間、会おうや!!
○:えっ??
望:昼の出店、行ったことある??
○:ないかな、、、
望:○○と一緒に周りたいんやけど。


その時、少し離れた場所から、
タチの悪い声が聞こえた。


藤:モテモテやなぁ~
○:っ!!!流星!!!
  そんなところで何してるの??


流星が腕組みをして、
明らかに こっちをにらんでた。


重:新聞で、○○と一緒に写っとった奴や!
里:マジで??
重:マジで。○○を肩車しとった。
  どこのイケメンなん??み組??


藤:○○を探しとったんや。
  ちょっと、大変になっとってな。


と言って、スマホの画像を見せた。


藤:○○の友達や~言う女子が来て、
  昨日の写メあげるからって、
  LINE交換したら、
  こんなの送ってきやがった。
  アイツ、何なん??
○:あゆちゃんだ、、、
藤:こんなん、脅迫まがいやんか!
○:落ち着いてよ、、、
藤:なぜか、み組に家族と おんねん。
○:照史は??
藤:子供たちの面倒見で、
  揚げ場の方に行ったっきり。
○:私、、、あゆちゃんと話さなきゃ。


私達が行こうとした時、、、


重:待てやっ!!!
○:シゲ、、、


シゲの言いたい事は分かっていた。
望の元を離れて欲しくなかったんだ。


望:○○、、、もうちょっとだけ、、、


望は私の手を取って言った。


○:行かなきゃ、、、
望:いやや。
○:ごめん、、私、、、行かなきゃ。
  照史の所に。


繋いだ手を離して、私は立ち去った。


望、、、
私はね、素直にはなれないんだよ、、、




︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.43★☆

あゆ ちゃんが送ってきたのは、
私と流星が、交差点で立ち止まっていた
時の写真だった。

手を繋ぎ、流星が私の顔を覗き込んでいた。

見かたによっては、、、
キスしてるみたいだった、、、

み組へ向かいながら、
里依紗に状況を説明した。


里:そんな事があったなんて、
  聞いてない!!


怒られた、、、
照史との出来事に浸っていて、
本当に忘れていたのだ。

み組に着くと、
あゆちゃんは見当たらなかったが、
お祖母ちゃんとお姉さんは居た。

トイレにでも行ってるのか、、、


桐母:高野さんって優しい子やね~
   「何か手伝えることは無いですか?」
   やって~、お客さんなのにね~


照史のお母さんから、「あゆ ちゃんは、
お祖母ちゃんが来ているので、お姉さんと
一緒に祭りを案内している」と聞いた。


あ:○○ちゃぁん!探してたの~
  いま、いい写真が撮れたから~


ッ!!!その姿にビックリした。

ロングヘアーから、、ベリーショート??
まるで、、、照史と同じ髪型、、、


○:あゆちゃん、、、それどうしたの??
あ:あっ、これっ?!切ったの!
  似合うでしょ?!


と言うと、あゆちゃんは真顔になった。


あ:○○ちゃんには、出来ないよね~
  桐山君と付き合ってるのに、
  そんな勇気も無いんだ~?!
○:・・・・・


私は、その言葉に怖さを覚え、
言葉を返せなかった。


藤:さっきの写真なんやねん!
あ:あぁ、あの写真?
  桐山君が見たら、なんて言うかな~??
藤:何がしたいねんッ?!!
あ:キスしてたじゃんっ!!!
藤:してへんわっ!!
○:流星、落ち着いて!私が話すから。
あ:やっぱり、仲イイんだ~
○:あゆちゃん、私と照史の事、
  許してくれたんじゃ無かったの??
あ:はぁ??桐山君は、悪くない!
  悪いのは全部、あんただよ!!
○:そっか、私だけが標的なんだ。
  でも、そんな事したって、
  照史の気持ちは変らないよ。


あ姉:あゆ??どうしたの??


あゆちゃんのお姉さんが、
とても優しい口調で話しかけてきた。


あ:お姉ちゃん、、、この人達、
  私の桐山君に悪い事するから、
  やめてって言 ったの。


あゆちゃんは、私達を指さした。
その時のあゆちゃんの言動は、
さっき会った四歳児のようだった。


あ姉:桐山君って、彼氏の??
あ:うん、、、


!!!はぁ?!!!


彼氏って??なに言ってんの??

私達は、この子がやばい状態にある事を
悟った。

これって もしかして、、、
私のせい?、、、


○:あゆちゃん、、、
  私、、、ちゃんと、照史を好きだよ。
あ:でも、この人とキスしてたじゃんっ!!
  さっきだって、小滝君と
  イチャイチャしてたしッ!!!
  桐山君を裏切ってるッ!!!
○:キスなんてしてないよ。ホントに。
  それに、、、望の事も、、、
  照史は理解してくれてる。
あ:でも、、、でも、、、


どうか、伝わって!!

私は心の中で強く願った。


あ姉:あゆ、、、行こう。
あ:うん。分かった。


お姉さんは、私たちに軽く会釈をして
あゆちゃんを連れて行った。

でも、これで終わりでは無かった事を、
後になって知る事となった。



︎•••• •••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.44★☆

その日、私達はお手伝いに忙しく、
やっと落ち着けたのは、
初子周りが終わってからだった。

私はまた、幼児に懐かれていた。
照史のいとこの『結人』だった。


桐:結人、、、お前もか、、、
結:何が??
桐:なんで、おこちゃまって奴は、
  ○○を狙うん??
○:狙うってなによ~(笑)


結人は終始、私の側にいて、
手を繋いできたり、コソコソ話を
してきたりして、くっ付いていた。

私達は、結人の隙を狙って、人混みから
チョット離れたところで、今日の
あの出来事について話すことにした。


○:流星、、、
  巻き込んじゃってごめんね。
藤: ええよ。俺は大丈夫。
○:もう解決してたと思ってたのに、、、


私はかなり落ち込んでいた。
照史を悲しませている。
そう感じていたからだ。


桐:二日前に高野さんと話した時には、
  後腐れなかった感じやったのに、、、
○:祭りの前日に話したんだ。
桐:うん、夜、偶然コンビニで会うて、、、
里:えっ??あゆちゃん、夜のコンビニに
  いたの??一人じゃないよね??
桐:いやっ、、、一人やった。


私達はこの時点で違和感を感じた。


里:ねぇ、それって、、、
  ストーカーじゃないの??
藤:せやな。
桐:ぅえぇぇッ??!!!マジか!?
  そう言われれば、、、
藤:心当たり、あるん??
桐:おおぉぉぉ!いくつか、 、、
○:・・・・・
里:今日の会話もやばかったよ、、、
  お姉さんに、照史の事、彼氏だって
  言ってたみたいだし。
桐:ええぇぇぇぇっ!!!マジでぇ??
藤:照史のとこには、
  変な写真、来てないの??
桐:変って??


流星のアホ、、、墓穴 掘ってんじゃん!


藤:こんなの。


って、見せるんかい!!


桐:・・・・・
  何なん、、、これ??
藤:キスしたんや。
桐:!!!はえぇっ?!!!


ッ!!!はぁ?!!!


藤:ンなわけないやろ~(笑)
  そう見えるだけや(笑)
  こうやって、うまい事 写真撮って、
  送り付けて脅す、セコい手口や。
桐:そんなん、来てないで。
  昨日来たのも、○○に見せたやつやし。


それを聞いて、私は安心した。

流星の説明に嘘がある事を知っていたが、
照史に心配させたくなくて、
あえて修正しなかった…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.45★☆

キスはしていないが、、、
何もなかった訳ではなかった…

手を繋いで走っていた時、
流星は何も感じていなかったのだろうか??

私だけ、、、おとぎの国にでも
迷い込んでいたのだろうか??

思い返せば、思い返しただけ、
何だったのか、分からなくなっていた。


里:でもさぁ~今ま でもそうやって、
  隠し撮りしてたかもね、、、
桐:なんか、怖なってきたわ~


そう言うと、照史は私にくっ付いてきた。


結:照史!!○○から離れろ!!
桐:ヤベっ!結人に見られた!!


結人は私から照史をひっぺがえそうとした。


桐:いやや!絶対 離れへん!!
結:離れろよ~!!


そのうち結人は泣いてしまった。


桐:ごめ~ん、結人ぉ~
  泣かんといて~、ごめんな~
結:○○は、俺と結婚するんだもん。
  だから、照史は、くっ付かないで!!


こんな事ってある??
本日二度目のプロポーズ!!


里:またぁ??(笑)
  ホント、モテるね~(笑)
○:チョットぉ~からかわないでよ~
桐:結人。それはできひん。


照史の顔色が変わった。


桐:俺が、○○と結婚する、、、
  、、、予定やからな。////////
里:言っといて、赤くなってるよ~(笑)
桐:うるさいわ~!!
  結人。
  ○○は俺の彼女や。誰にも渡さへん。


照史はマジな顔で、本気で言っ ていた。
昼間の時とは、、、違っていた。

まるで、周りに宣言するようだった。



本日三度目の、、、だった。




︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.46★☆

今夜は里依紗のお家の人に送ってもらって、
帰る事ができた。

家に着くと、竜がコンビニへ行くと言う。
一人で行かせる訳にはいかない!
私も付いて行った。

すると、タ組の同級生くらいの人達が
たむろっていた。

みんな新聞の事を知っていて、
声を掛けてきた。

絶対、聞かれると思っていたが、、、


同:藤井と付き合ってるの??
○:付き合ってないよ~


そこへ、なぜか流星が自転車でやってきた。


藤:お待たせ ~
  って、○○っ!!!
○:っ!!!流星!!!
藤:照史ンチ 泊りじゃ無かったんや。
○:違うわ!
  なんでいるの??
藤:こっちのセリフやわ!
  こいつらに呼び出されてん。
  なんか聞きたい事が山の様にあるって。


同級生の間では、私と流星が
付き合ってるって噂だったらしい、、、

だろうね。
私 完全に、流星に肩車だったし。


○:私達が付き合っていたらの話でしょ?!
  「付き合ってません。」
  で、質問タイムは終わるよ。
藤:ほな、付き合ってる体でいこか!
○:アホっ!!!
竜:流星君って、藤井流星くん??
  秀星君のお兄ちゃん??
藤:せやけど、、、
○:あっ!この子、弟の竜!!
藤:そうなんや!秀星と友達なん??
竜:うん。
  同じクラスで、部活も一緒なんだ~
藤:そうなんや!!よろしくな!!(笑)


流星は変った。
私には分かるよ。

だって、、、こんなにたくさん
笑顔を見せてくれる。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.47★☆

久々に地元の同 級生と、
時間を忘れていっぱい話した。


○:やばっ!!!こんな時間!!!
  竜を悪い子にする訳にはいかないので、
  帰ります。
藤:俺も!明日もあるし!
同:んじゃ、またね~


流星は何も言わず、家まで送ってくれた。

竜は気をきかせて先に家に入った。


藤:○○、大丈夫か??
○:うん、、、たぶんね。
  心配してくれるんだ?!
藤:そ、そうや!友達やからな。
  ○○も、そうだったやろ!?
○:うん!(笑)
藤:・・・・・


流星は なぜか、うつむいていた。


藤:なら、明日な。
○:うん。おやすみ。


流星は何か言いたそうだったが、
そのまま 帰って行き、
曲がり角で また、手を振った。

家に入ると、LINEが来ている事に気付いた。


望:今日の約束、覚えてる?


望からだった。

そう言えば、、、明日、出店行くって、、、
私、返事してないんだった…

私は迷っていた。
望と2人で、ちゃんと話したかったから。

望があの時、、、
私を「好きなやつ」と公言した時、
望の中で変わった何かを
はっきりと知りたかったのだ。

「素直になる」って、どういう事だろう?


私は照史に電話した。


○:明日、望に会ってきてもイイ??


照史は、私の気持ちを酌んでくれた。


桐:早よ戻ってきいや(笑)
○:うん。ありがとう(笑)


照史の優しさが、嬉しかった。


桐:○○??
○:ん??
桐:ううん、何でもない。
○:なによ~??
桐:明日、言うわ。
○:うん、、、分かった。
桐:じゃあ、また明日な!
○:うん、おやすみ!


照史、、、何言おうとしたんだろう??


○:忘れてた。
望:行く??
○:いいよ。
望:マジで??
○:うん。照史にも了承を得たし。
望:そっか。


私は望と約束をした。


なんだか気持ちが落ち着かなかった。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.48★☆

~5日~

バスの中。
私は なぜか、ウキウキしていた。

望に会いに行く。
二人で会う。
初めての事だった。

時間より全然早かったのに、
待ち合わせ場所まで走って行った。

私は期待していたんだ。

居たっ!!!
やっぱり!!
私が期待していた、、、
あのキラキラの笑顔!!


望:おはよっ!!(笑)
○:おはよっ!!(笑)
  にしても、早くない??
望:この時間じゃないと、ダメやから。
○:何が?
望:はい、これ!


それは、プラネタリウムのチケットだった。


望:早よ行かんと!
  時間に間に合わんくなるで!!
○:待って!こんな早い時間から、
  やってないよ!?
望:ええから、ええから。
  行くで!!
○:分かった…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.49★☆

科学館に着くと、奇麗なガイドの
お姉さんが、「お待ちしておりました~」
と迎えてくれた。

私は、訳が分からず、、、


○:ねぇ、、、どうして入れるの??
望:特別優遇(笑)
○:??
望:さっきの人、ジムのマッチョな
  お兄さんの奥さんで、初デートの時に、
  ココを貸し切りにしてもらう
  約束してたんよ。
○:!!!デート?!!!
望:ちゃうん??


そりゃあ、バスの中でニヤけてたけどぉ…
デートって体で来たわけじゃないし…

でも、、、嬉しかった。

満点の星空の下、望と二人っきり。
夢みたい、、、

そんな事を思 ってると、、、


!!!えっ?!!!
!!!////////!!!


私、、、望と手を繋いでる。

望を見ると、また、キラキラの笑顔だった。


ズ、、、ズ、、、ズル過ぎるやろっ!!!


私の心は、乱されっぱなしだった。


望:昨日さぁ、偶然 会えたやろ?!
○:う、うん。
望:○○、すごく奇麗で、、、
  もう、、、ダメやった。
○:え??ダメって??
望:う~ん、
  なんて言えば ええんやろう??
○○を、好きって気持ちを、
  抑えられなくなった。


!!!////////!!!


そんなストレートに、、、好きとか、、、

望は、何か腰を据えたのか、
なんの照れもなく、堂々としていた。


望:○○、真っ赤やで!
  かわええなぁ~(笑)
○:もう!!からかうのやめてっ!!!


そんな事を言っておきながら、
繋いだ手は、そのままでいた。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.50★☆

私は現実を忘れていた。
望となら、こんなに幸せなのに、、、


私は、私の中でずっと、望の将来の
ビジョンを明らかにしていた。

望には、将来、
平凡だけど幸せな生活をして欲しかった。

そう あるべきだと、自分に強く刻んでいた。
それはナゼかは分からない。

ただずっと、望の幸せを願ってきた。

そのパートナーは、私ではない。
だって、、、私は、、、
望の側に居られなくなるから。

私は、夢を選んだ。
きっと望も、それを願っている。

私達は、ずっと、お互いの事を想って、
お互いの幸せを願って、気持ちを隠し
続けてきたのだ。


ただ、、、心の中でなら言える。


望。大好きだよ。


本当は、この繋いだ手を、離したくない。
本当は、こうして何度も、
一緒に星空を眺めたい。
本当は、あのキラキラの笑顔を、
ずっと眺めていたい。
本当は、大好きですって、
言葉に出して伝えたい。


本当は、、、本当は、、、




ずっ と、ずっと、望の側にいたいんだ…




でも、、、それは、、、
私じゃない、、、


解ってるんだ、みんな。
私じゃないって。