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第12話

『 君となら・・・ 』111〜
『君となら・・・』


☆★vo.111★☆


〇:そろそろ帰ろう。あまり遅くなると、怒られるから。
竜:は〜い…


竜は、チョット不満そうだったが、私はもう、流星とあの子が一緒にいるこの場所に居る事が出来なかった。


竜:あ、雨だ!
〇:早く帰ろ!




家に着いて、何もできず、部屋のベランダから ぼーっと、夜の雨を見ていた。


竜:やっぱり、雨見てた。


竜が隣の部屋からベランダに出てきた。
雨はさっきより少し強くなっていた。


竜:どうしたの?
○:・・・分かんない。
竜:秀くんから聞いた、ジェシーくんと流星くん、殴り合いのケンカした事があるんだってね。
○:うん。私も今日ジェシーから聞いた。
竜:えっ?今日まで知らんかったの?
○:うん。


流星、、、
ホントにずっと、好きでいてくれてたんだな…

私は、流星が帰り際、手を振る曲がり角を見ていた。

最後くらい見送れてたら良かったのに…


○:えっ?!!!


あれ?流星とあの子じゃん?!!!

ふたりは相合傘で歩いて行った。
街頭に照らされた時、ハッキリと二人が くっ付いているのが分かった。


竜:流星くんだったね。
○:・・・・・


私は動けなかった。

最後に、見送る事が出来なかったどころか、あんな姿を見なきゃいけないなんて…

もう、辞めた。
認めなきゃいいんだ。
好きになんてなっていない。
そうだ、好きじゃなかったんだ、私…


○:良かった。きっと、幸せなんだね。
竜:そうかなぁ?
○:そうだよ。幸せになったんだよ。


心が、ギュッてして、、、
でも、泣くのを堪えたかったから、そんな事しか言えなかった。


竜:違うと思う。○○が好きなんだよ!それも、ずっと。
○:どうしたの?だって、さっきの見たでしょ?
竜:なんか、理由があるんだよ!
○:そんなウマいこと、理由なんて出来ないって~
  竜はまだまだ、お子ちゃまだなぁ~(笑)
竜:・・・・・(怒)


竜は怒って、何も言わず部屋へ戻って行った。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.112★☆

流星、戻って来ないのかな?
そのまま、どこか行ったのかな?

私は、無意識に待っていた。

このままだと、朝になっちゃうかも、、、
雨、強くなってきたな、、、


藤:○○。


えっ?!!!
まさか、、、そんなはずないよ、雨音かな。


藤:○○っ!


曲がり角とは反対から聞こえた。

っ!!!マジ?!!!

幻覚じゃあ、ないよね?


藤:無視すんなや!
○:えっ?何でいるの?
藤:会いに来た。
  いつの間にか、帰って、、、送りたかってん。
○:そんな事、しなくていいよ。
藤:もう一度、話したかってん。
○:何言ってんの?話しなんて無いし。
藤:○○が怒っとるからやないか!
○:はぁ?怒ってませんーッ!!!


そこへ、出かけていた母親が帰ってきた。


母:あれ?流星くんだっけ?
藤:あ、はい。こんばんは。
母:いつも竜が、秀くんにお世話になってるのよ~
  ありがとね~
藤:いえ、こちらこそ、仲良くしてもらって、、、
母:雨 強くなりそうだし、上がっていけば!?
○:えっ!!!
藤:じゃあ、お邪魔します。
○:えっーッ!!!
竜:あ、流星くん!いらっしゃい!
  ○○の部屋、階段上がってすぐ右だよ。
藤:おんっ!ありがとっ!

○:竜!!!教えなくていいのに!!!
竜:僕、流星くん好きだから!(笑)
○:っ!!!好きぃ?!!!


コンコンっ!


っ!!!マジ、きたっ?!!!



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.113★☆


藤:入るで~
○:イイって言ってないんですけど。
藤:もう遅い。
○:・・・・・
藤:へ~○○の部屋、こんななんや。
  音楽室やん。


感想、サイテイだな。


竜:ドア開けて~お茶持ってきたよ~
藤:ほい!ごめんな、急に。ありがとう!
竜:うん。ゆっくりしてってね~


竜ーッ!デレデレしちゃって!!!
ゆっくりって、どういう事だよ。


藤:竜っていい子やな。
○:そうですね。
藤:やから、なんで?
○:なにが?


流星は、私が座っていた電子ピアノの長椅子に座ってきた。

しかも、こっち向きにまたいで座った。


藤:なんで?
○:・・・・・
藤:ジェシーから聞いたんか?
○:まぁ、聞いたけど…
藤:言わんくて、ごめんな。
○:・・・・・
藤:言う必要ないと思うてて、、、
○:大丈夫。気にしてないから。
  チョットはショックだったけど。
藤:ごめん。
○:謝らんくていいよ。


もう、、、耐えられないよ。

いや、違う!
好きになんて、なってないんだった。
そうだ、好きじゃない!


藤:じゃあ、もう怒ってない?
○:うん。
藤:まだ?なに?
○:・・・・・
藤:言わな、分からんで。


そんなの、聞けないよ…

だって、「彼女できた?」って聞いて、
「うん」って言われて、はい終わりって…

はぁ〜っ…心の中でもため息出るくらいだもん。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.114★☆


藤:もしかして、彼氏できたん?
○:は?そんなわけないでしょ!何言ってんの?!
藤:やって、俺がいたら迷惑そうやったし、それに、、、ヒロと仲良くしてたやん。


そうだ、色々 見られてたもんな。


○:ヒロは、仲間だよ。
藤:なら良かった(笑)
○:彼氏ができてなくて、良かった?
藤:当たり前やん!
○:あっそ。自分はどうなの?
藤:へ?どういう意味?
○:だから!今日、ずっと一緒にいた子。
  良かったね、うまくいってるんだね。
藤:何言ってるんか分からんのやけど。
○:ふうかちゃんだっけ?彼女なんでしょ?


なんで、そこまで言わせるんだよ!!!
腹立つーッ!!!


藤:彼女?ちゃうで。
○:はぁ?ずうっと、一緒にいたじゃん!
藤:ずっとや無いやろ~
○:ジュース回し飲みしたり、かなりイチャイチャしてましたけど!
藤:ジュースあげただけや、回し飲みなんてしてへんわ!
○:でも、さっきだって、相合傘でメッチャくっ付いて歩いてたじゃん!
藤:帰ろうとしたら、アイツが足くじいて痛い言うて、バス停まで送ってほしい言うから、送ってきただけやん!
○:あっそぅ。私だって二人で帰ったからイイですけどぉ~
藤:は?誰に送ってもらったん?俺にはなんも言わず帰ったやん!
○:なんで、流星に言わなきゃなんないの?
  誰だっていいじゃん!
  それより、嘘つかないでよ!
  別に、流星に彼女ができたって、、、


「彼女ができたっていいよ」って言えない、、、

なんで?もう、分からん、、、
隣にいるのでさえ辛い、、、

私は、椅子から降りて膝を抱えた。
泣くのをこらえて、うつむいた。

雨がどんどん強くなり、嫌な予感がした。

流星も側に座ってきた。


藤:ごめん。気い付かんかってん、、、


そう言うと、膝を抱えたままの私を包むように抱きしめた。


藤:○○がヒロとかジェシーとかと、仲ようしてるんばっか、気にしててん。
  アイツがずっと、側におったんも知らんし。
○:・・・・・
藤:さっき、帰り際に告られたけど、○○が好きやって断ってん。
  せやから、ホンマなんも無いんよ。


流星の言葉が、ヤケに落ち着いていて、大人に感じた。


〇:・・・うん、分かった。私も、竜とふたりで帰ってきたの。
藤:なんや騙された〜
〇:ごめん。
藤:でも良かった(笑)


っ!!!うっ!!!

不覚にも、間近での笑顔に撃たれてしまった…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.115★☆

その時!
ゴロゴロゴローッ!!!

雷が鳴った。

私はビクッとして、怖くて、縮こまった。


藤:怖いん?
○:う、うん。苦手なんだよね、、、
藤:かわええなぁ~(笑)


っ!!!////////!!!

私、さっきまで、怒ってたのに、、、
完全に、流星に持っていかれてる。


○:別に、かわい子ぶってる訳じゃないし!
藤:でもさぁ~今日は、やきもち焼いてたんやろ?
○:っ!!!やきもちじゃないよ!
藤:ウソつくなやぁ~もう、バレバレやで~(笑)


なんか、ムカつく!!!
ってか、全然 可愛くないじゃん!!!

この流れで、可愛くなんてなれないし…

ピカッ!!!ゴロゴロゴローッ!!!
雷と同時に、電気が消えた!
雨がさっきより激しく窓を打ち付けていた。

やっぱり!なんでこんな時に停電?!


〇:灯り、、、


私は、流星の腕をすり抜け、ライトを取りに行った。
ろうそく風に光る、そのライトは、少しだけ私を落ち着かせてくれた。


竜:〇〇~大丈夫ぅ?
〇:う、うん。こんなの平気だよ。
竜:へ~いつもなら、メッチャ騒いでるのに~
流星くん居ると安心だね~


と言いながら、行ってしまった。
嫌みか!!!

でも、いつもなら竜にしがみついて、ギャーギャー騒いでるところだ。

反論はできない…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.116★☆


ピカッ!!!ゴロゴロゴローッ!!!


○:ヒャッ!!!
藤:アホ、離れるからや。


流星に腕を引っ張られ、そのまま倒れ、抱きしめられた。


藤:こうしてれば、怖ないやろ?!
○:う、うん。


流星の胸に耳が当たっていたから、チョット鼻にかかった低い声に、ディレイがかかって聞こえた。


私、この先どうしたらイイんだろう?
流星の事、好きになっちゃったよね?
流星もまだ、好きでいてくれてるんだよね?

今、起きている事を、精一杯の速度で、
整理しようとしてるが、解決しない…


藤:ジェシーの事は?ぶっちゃけ、どうなん?
〇:・・・ぶっちゃけ、好きっていう感情は無い。
藤:でも、今日、庭で楽しそうに話してたやん。
  それでも、なんも起こらんかったん?
〇:うん。なんも、起こらんかった。
藤:そっか(笑)
〇:流星は?今日だけじゃなくて、
今まで言い寄られることだってあったでしょ?!
まさか、流星ほどのイケメンが、
誰とも付き合った事ないなんて、おかしいでしょ?!
  いくら、ずっと私を見てたとはいえ、、、
藤:悪かったな、ないよ。
〇:えっ?マジで言ってるの?
藤:こないだ〇〇としたんが、ファーストキスや!


えーーーーーーーーーッ!!!!!!


ビックリし過ぎて、言葉にならないんだけどぉ、、、

あれが、流星の初めてだったんだぁ〜
なんか嬉しいな〜


藤:なに、ニヤついとるん?
〇:へ?いや、なんも。


ピカッ!!!ゴロゴロゴローッ!!!
ヒェーッ!!!怖いーッ!!!

私は、流星にきつく抱きついていた。


〇:ごめん、このままいてもイイ?
藤:ええよ(笑)
〇:怖いから、なんか話して。
藤:えっ?なにを?
〇:じゃあ、私が知らない、ふたりの事。


私は耳を当て、流星の声を聞いた。 
ディレイがかかっているような声は、私の体にまで響いていた。



•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.117★☆


藤:プールの授業が、俺のクラスと同じ時間だった時、知ってる?
〇:知らな~い、てか、いきなりエ〇い〜
藤:エ〇ないわ!その日はさぁ~、〇〇も見当たらないし、
着替えるのとか面倒でプール嫌やったから、保健室にサボりに行ったんよ。したら、〇〇が寝ててん。
〇:えっ?何その偶然!
藤:俺もビックリして~
  そしたら、保健の先生が緊急に呼び出されて、「〇〇さんが寝てるから、お願いね!」って行っちゃって~
〇:えーっ!チャンスじゃん!
藤:何がや!純粋やってん、その頃は~!
〇:で?襲っちゃった?
藤:なワケあるかいっ!!!
  てか、保健室で襲われた経験無いやろ!?
〇:あぁ~、、、ない。
藤:ちゃうねん。カーテン越しに〇〇が寝てるってだけで、いっぱいやってん。


ホントに純粋だったんだな~
もぉ〜その頃に告ってくれたら良かったのにぃ〜


藤:でも、チョットだけ覗いた(笑)
〇:あーッ!純粋じゃないじゃ~ん腹ペコじゃ~ん!
藤:やっ、見ただけや!
  でも、ホンマビックリやった、天使がおってん。
〇:何言ってんの?(笑)
藤:ホンマやって。寝顔 メッチャ可愛くて、天使やったわ〜
まっ、今もやけどな!////////!
〇:!////////!アホ!


あぁ~なんだろう~この感じ~

今、幸せなのかなぁ~私~??


藤:俺、どうしたらええ?
〇:えっ?
藤:もう、我慢できひんで。


ピカッ!!!ゴロゴロゴローッ!!!

私はまた ビクッとなり、流星に きつく抱きついた。

雷と流星の言葉に、ドキドキが強まっていった。


〇:分からない…


どうしたらイイのか…ホントに分からなかった。
今の私には、良い事と悪い事の区別がつかなかったのだ。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.118★☆


藤:なら…教えたる。
〇:えっ?


いきなりの、あごクイ。


そして、、、キスだった。



コレが悪い事だとしても、私達は止められなかった。



私、、、こうしたかったんだ…



藤:分かった?
〇:うん。


その時、私の電話が鳴った。

私は流星から離れて、テーブルの向こう端にあるスマホに手を伸ばそうとした時、、、画面の名前に気付いた。

どうしよう、、、

私は、膝で立ったまま、固まってしまい、スマホを手に取ることも出来なかった。


藤:?出ないん?
〇:・・・・・


電話は鳴り止んだ。


藤:〇〇?もしかして?
〇:・・・・・


流星は、何も言えない私の手を取り、自分の肩へ乗せ、私の腰に手を回した。


藤:素直になってみなよ…



っ!!!Terrible!!!



ユラユラとした灯りに照らされ、
私を見つめる流星の顔は、とても綺麗で…
吸い込まれそうだった。


藤:今度は、〇〇から…して。


その言葉は魔法の様に、
私の心にあった罪悪感にベールをかけた。



頬に手を当て、、、




私は流星に、キスをした。




もう、、、戻れなかった…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.119★☆


電気も付いて雷も遠のいて、雨も小降りになったので、
流星は傘を借りて帰って行った。

また、あの角のところで、手を振って。


〇:なんか〜チョット、小腹が空いたかも〜♪


キッチンで物色していると、スゴイ視線を感じた!


竜:ニヤケてますよぉ〜
母:こんな静かな停電、初めてだったな〜
こりゃぁ〜なんかあったね〜
〇:何もないよぉ〜


ニヤケが止まらなかった。



部屋に戻って、スマホを見た。
メールが来ていた。
望だった。


望:雷 大丈夫か?泣いてへんか?


望、、、心配してる、、、
返信しなきゃ、、、


〇:もう、大丈夫だよ。


そっけないな私。

なんか、変だと思われたかな…
望、そういうとこ鋭いからな…


望:良かった!電話出ないから、マジ心配したんよ!
〇:ごめんね。でも、大丈夫!
望:分かった。じゃぁ、またな!
〇:うん。おやすみ。


私って、最低な人間だな。

きっと、本当の事、言ったら嫌われちゃう…
きっと?
そんな浅くないよ、絶対 嫌われる…

望、、、

私、さっきまでニヤケてたのに…
もう望の事、恋しくなってる。


ホント、、、最低だな。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.120★☆


中:〇〇〜チョット理科室横、来てくれ〜
〇:は〜い。

望:〇〇行くんか?
〇:当たり前じゃん!
望:じゃあ、俺も連れてけ!
〇:なんでよ!シゲ〜助けて〜


このふたりと居る事が気まずい私は、今はどこでもイイから行きたかった。

理科室に入るとスグ、淳太先生が居た。


中:これなんやけど…
〇:なに?
中:考えてみんか?


それは、東京の某有名大学のパンフレットだった。


〇:えっ?私が?
中:〇〇やったら、大丈夫だと思うんや!
なぁ、頑張ってみぃひん?
〇:じゃあ、考えとく。


ガラッ!
ドアが開いて、望とシゲが入ってきた。


重:どうしても、行くって聞かなくて〜
望:やって!淳太 絶対、〇〇の事 好きやんか!
1人でなんて、危なすぎや!
中:な、何言うてんっ?!


あちゃ〜
ジュンジュン、焦ってる感、丸出しだわ…




望:襲われたら、どないすんねん!
中:アホか!学校で襲うわけ無いやろ!
望:ほな、学校でなきゃ襲っとるんか!
〇:もう、やめてッ!!!望、何言ってんのよ!
先生と何かあるワケ無いでしょ?!
望:じゃあ、なんで今日、俺を避けてるん?
〇:えっ!さ、避けてなんてないよ…


そこに、また厄介事が…
なんで、このタイミングなのよ〜


ジ:おっ!〇〇 見っけ〜
こないだの我が家のスペシャル持ってきたよん!
どーせ、お昼も食べてないんだろ?
〇:あ、ありがとう…
ジ:ん?どうした?元気ないじゃん!

望:そういう事なんか?
そいつと、戻ったって事か。
〇:はぁ?なんでそうなるの!?
望:でも、なんか後ろめたい事があるんやろ?
〇:・・・・・


やっぱり鋭いな…


望:もうええ、、、


そう言って、理科室から出て行った。




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