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第3話

『 君となら・・・ 』21〜
『君となら・・・』

☆★vo.21★☆

〇:え??私が??
望:そう、〇〇が。
  俺は適任やと思って、推薦した。
  結構みんな乗り気やで。


望は放送委員会でやっているお昼の放送の
『今月のスペシャルゲスト』に、
私の名前を挙げた。


〇:だってそれって、
先生が出るやつでしょ?!
望:先生にも限界があんねん。
〇:ジュンジュン出てないじゃん!!
望:アホなのか?!
  純太が出ても、、、
  オモロないやろぉがぁぁぁぁぁッ!!
〇:ツッ!!!ツバ飛んだよっ!!!


顔を拭っている私を、
シゲと里依紗は、なぜか微笑ましく見てる。

その後、放送委員の委員長さんに、
何日も通われて、たくさん説得されて、
とうとう折れて出ることにした。

居場所が無くなってから、
音楽室に通うことも減っていて、
学校で歌を披露する事も無かった。
なにげに、、、うれしかった。


○:なんか、、、
  ありがとね(笑)
望:おうっ!!////////!!



︎••••••••••••• ︎•••••••••••••︎

☆★vo.22★☆


ゲスト出演後の反響はすごかった。

委員長さんは、委員長になって
初めての試みが大成功したと、
とても喜んで、、、
なぜか、、、私に新企画を持ってきた。

今度は朝の放送だった。


委員長:○○ちゃんの喋りも好評でさ~
    パーソナリティーしない??
○:!!!ぱ、ぱ、ぱっ!!!
  !!!パーソナリティーッ?!!!


だがしかし、またもや折れてしまった。

朝は、照史といる約束だから、
何度も断ったのに、、、


桐:やりなっ!
  ○○のラジオ番組
  聞けるっちゅうことやろ?!
  しかも朝から○○の歌声。
  最高やんッ!!!


って言う し、、、





朝だから、みんなを目覚めから
一歩進ませる、、、
そんなお手伝いがしたかった。


望:○○、大丈夫やで!!


ブースの外からの声に うなずいて、
大きく深呼吸をした。

大切な第1回の放送。
みんなの背中を押せますように、、、
心を込めて、歌った。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

『Time goes by』

忘れられないまま 大人になっていた
高いビルを目でなぞり 周り続ける街で
情けないほどに思い出すこと
嘘と書いて石を投げた 僕の顔だった

何もなかったようなそぶり
ごまかし続けていた言葉も
ブレーキをかけたままじゃ
一歩も前には進めない

限られた時間(とき)で
どれだけの人に出会えるのかな
後悔してばかりのあの日を 消して
目の前にある大切なものに
気づく時は来るさ
無限大の 明日があるから

答えられなかった 自信がなかったから
今でも知らんふりして通る傷つけた場所を

どうでもいい事と割り切って
電話越しに聞こえた泣き声を
今でも思うたび 抱きしめたくなる
ごめんねと

間違いじゃなかっ たとあの日
確かに強がってた
今になって気づくことばかり 僕は
そばにいる優しさに照れ笑い
素直になりたいから
差し伸べた 手を握らせてよ

出会い 別れを繰り返し いつだって
オレンジ色の箱の中で 揺れる僕らの影

限られた時間(とき)で
どれだけの人に出会えるのかな
後悔してばかりのあの日を 消して
目の前にある大切なものに
気づく時は来るさ
無限大の 明日があるから

何度でも 明日は来るから


   by.ジャニーズWEST
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



居場所。
それは、私にはとても大切だった。
こうしてまた、私の居場所が増えていった。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.23★☆


朝の放送が終わると、私たちは
大急ぎで教室に戻るのが日課だった。

でもこの日、放送室を出ると、
誰か近づいてきた。


あ:裏切者ッ!!!!!
○:!!!えっ?!!!
  何、言ってるの??
あ:桐山君の事、応援してくれるって
  言ったじゃないッ!!!
○:あ、、、あゆちゃん??


!!!はッ!!!


忘れ去られていた記憶が、
どこからか一気に流れ出てきて思い出した!


あ:絶対に許さないからッ!!!


走り去ってしまった、、、
私は愕然とした。


○:まじ、、、か、、、


私はとんでもない事をしてしまっている。
そんな感情が、
大きな波の様に押し寄せてきた。

どうしよう、、、

その時、チャイムが鳴ってしまった。
みんなは急いで教室へ向かった。


望:○○?!
○:えっ?!
  あっ!急ぐね、、、


私は、車椅子を早く押して、教室へ戻った。

噂って、ホント、、、怖い。

一日もしないうちに、
私は裏切者のレッテルを貼られていた。

上級生にも、下級生にも…



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.24★☆

あゆち ゃんは入学前から、
照史の事が好きだった。
一目惚れだと言っていた。
同じクラスの女子は、みんな知っていた。

今思えば、
あゆちゃんは境界線を張っていたのだ。


女子:へ~、
   あゆちゃん桐山君が好きなんだ~
あ:うん!////////!
  応援してくれる??
女子:いいよ!!!


更衣室での会話。
あゆちゃんは、こうやって確実に
一人一人に境界線を張っていたのだ。
あ:里依紗ちゃんも、○○ちゃんも、
  応援してくれるかな?
里・○:うん!いいよ!


特別 仲良しではない、
私や里依紗にまでも、、、


里:大丈夫??
○:うん。大丈夫だよ。
  そのうち、収まるでしょ!?
里:でも、あの子さぁ~
  振られたって言ってなかった?
○:うん。言ってた。
里:告って振られても、
  まだ好きだからなのかなぁ~
○:うん。もう終わってるって思ってた。
  違ったんだね、、、


私は、、、本当に悪い奴だ。
照史の事が好きな子もいるのに、、、

私に申し訳ない気持ちがある事が、
余計にあゆちゃんを不憫に感じさせていた。



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☆★vo.25★☆


後輩:○○さん、彼氏を略奪したって、
   すごい噂になってるんです が、
   ホントですか??
望:そんなヤツに見えるん??
後輩:いえ。
   そんな風に見えなかったから、
   なんだか、ビックリして、、、
望:自分が、違う思ったんやったら、
  それを信じればええんちゃう?!
  しょせん、噂やろ?!(笑)
後輩:ですよね!!(笑)


放送委員内では、
朝の放送を続行していく方針だったが、、、
意見箱が、いまだかつてない程、
苦情であふれかえってしまい、
顧問の先生の判断で、続行不能となった。

クラス内でも、その話になった。
でも、真相が明らかになるのに、
そう時間はかからなかった。


男子:なぁ、○○。
   部活の奴らが、噂を聞いたみたいで、
   俺に言ってき たんだよ。
   「○○ってどんな子なの?」とか、
   「爽やかに歌ってるくせに」とか、
   「調子に乗ってるな」とか。
   だから俺、言ってやったわ!!
   「知った口聞くな。お前ら○○の
   何を知ってるんだよっ!!」ってな。
女子:私も!!
   聞かれたから言っといた。
   「あんた知らないの??
   ○○はそんな子じゃないって、
   みんな知ってるよ。
   噂は噂でしかないんだよ。」ってね。


それは、、、
『バレンタインの日に照史に怒鳴った私』と
『次の日 私に告った照史』を知っていた、
元クラスメイトだった。

みんな、あゆちゃんの想いは終わっていたと
思っていたんだ。

もう、あゆちゃんの境界線は取っ払われていたんだ。

でも、広まってしまった噂を
全て消し去る事は、難しかった。



︎•••••••••••••︎•••••••••••••︎

☆★vo.26★☆

教室へ入ろうとした私の前に、
チョットタチの悪そうな女子が
立ち塞がった。


女子:あんたさ〜ひとのもの横取りして、
いい気なもんだねぇ!
あゆみが毎日 泣いてるの、
知らないだろ?!


どうしてか、言い返せなかった…
私はうつむいてしまった。


望:あんたも照史の事が好きなんか?


えっ?!!!望?!!!

教室から出てきた望がタンカを切った。


女子:はぁぁ??なんで私が?
好きなわけないだろ!!!
望:じゃあ、、、
あんたには関係ないやろ。
女子:何言ってんの?
あんたにも関係ないだろ!!!
○:・・・・・
望:関係あるやろっ!!!
好きなやつが、覚えのない噂で、
毎日、辛い思い しとるんや!!!


!!!えっ?!!!


望、、、公言した、、、


望:〇〇に何か言いたいなら、
本人が来るべきやないんか?!
女子:・・・・・


その子は、言い返す事が出来ず、
足早に去って行った。


望、、、


望は、一度私を見ると、何も言わず、
車椅子を回転させ、教室へ戻った。

この時、望の中で何かが変わったんだ。

そう望は、辛い毎日の私を、
いつも側で見守っていてくれたんだ。
今日は本当に守ってくれた。
私は、ぶっちゃけ、、、
メッチャ嬉しかった(笑)

「好き」って、、、
初めて言葉にしてくれた。

私は、久しぶりに笑って過ごせた。
本当に嬉しかったんだ(笑)



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☆★vo.27★☆

先生方も、噂を聞いていた。
淳太先生は、それを撤回し
私の潔白を訴えてくれたんだ。


女子:〇〇〜音楽の先生が、
今日ギター持ってたら、
音楽の授業で持って来てって。
〇:へぇ〜分かった(笑)


音楽室まで持って行くと、その日の授業は
私と先生のセッションで、皆んなで歌った。

一時間全部、私の為に費やしてくれたのだ。

クラスの皆んな、誰も愚痴をこぼさず、
付き合ってくれた。

「『Time goes by』聞かせて!」

皆んなからリクエストされた。

すごく、すごく、、、
ホントにすごく、楽しかった。

そこには、何て言うか、、、
絆が生まれていた。

そう、音楽は力だったんだ!
皆んなの笑顔がキラキラしていた。

私はまた、
居場所を無くした気がしていたけれど、
こうやって、いろんな人達に守られて、
また新しい居場所を見つけられた。



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☆★vo.28★☆

授業が終わっても名残惜しかったから、
昼休み中、ひとりで音楽室に残っていた。

バタンッ!ドアの音。


神:〇〇やん!練習??
〇:あっ!ヒロ〜っ!!


スタジオ仲間のヒロ。
実は、あいつらとは、ヒロのお陰で
出会う事ができたんだぁ〜。

ヒロもまた、仲間が卒業しちゃって、
学校内では、ひとりで活動していた。


神:練習してるなら、俺、戻るわ。
〇:いいの、いいの!!
ただ、、、
音に触れていたかっただけだから…
神:〇〇、、、大丈夫か??


やっぱりヒロも、噂を聞いたんだ、、、

私は、なんだかすごく済まなくて、
うつむいてしまった。

たくさんの人に、迷惑かけてる、、、
そんな風に感じた。


神:ごめんな、やな事 聞いちゃって。
〇:ううん。大丈夫だよ。
神:何か歌うか!!


ヒロもギターを取り出した。
ヒロの歌声、、、好きだなぁ〜
心の隙間に染み込んでいく様だった。

気付いたら、、、泣いていた。

歌い終わると、頭をポンポンしてくれた。
そして、、、
そっと、包み込んでくれた。


神:大丈夫や。


涙が止まらなかった。
私、、、泣きたかったんだ…

私はまた、音楽室に通い始めた。



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☆★vo.29★☆

あいつらが卒業してから、
音楽活動はスタジオ仲間の崇裕としていた。
そのうち、メンバーを集めようとは
思っているが、本業と祭りで忙 しかった。


桐:今度の凧、一緒に出ぇへん?
実は俺のいとこが、初やるんよ。
で、オカンが人手募集しててん。
〇:う〜ん、たぶん大丈夫、、、
でも私、タ組でしか出た事ないから…
桐:アホか。み組は最高やで!!!
〇:いいや!タ組だって最高やで!!


彼氏・彼女の町で参加する事も、
よくある『らしい』話し。

私は、家族(タ組)の承諾を得て、
照史の町で参加する事にした。


桐:お願いします!!(ペコっ!)
里:はぁ〜、、、しょうがないなぁ〜
でも、仕事あるから、
二日目からしか出れないよぉ〜?!
〇:!!!やったッ!!!(笑)
里:〇〇の頼みだから聞いてやるの!
でも、照史には貸しだからね!


はあぁ〜〜〜なんだかメチャメチャ
楽しみになってきたぁ〜!!!


去年はタ組にも出なかったんだ。

音信不通の『元カレ』。

地元には、その友達もたくさんいる。


私は、逃げたんだ。




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☆★vo.30★☆

~3日~
足袋・肉襦袢・どんぶり。
そして、欠かせないのがヘアメイク!!


ピンポーン!


竜:ハーイ!!


弟が出た。
姉の彼氏と初めてのご対面。


○:ごめん、まだ準備できてないの〜
桐:分かった〜


二階の部屋から声をかけた。


竜:じゃあ、、、上がる??
  きっと、時間かかるよ(笑)
桐:おうっ。ありがとう!!


居間で何を話してたのか分からないけど、
照史と竜は、メッチャ仲良くなっていた。


○:お待たせ、ごめんね。
桐:めっちゃ待っ、、、た、、、わ、、、


照史の時間が止まったみたいだった。
明らかに見とれていた。

法被姿の照史は、いつもとは違って(笑)
凛々しかった。


○:!!////////!!行こッ!早く!(笑)
桐:お、、!!////////!!おうっ!(笑)


私は照史の後ろに乗った。
ドキドキが伝わりそうだったから、
何か言わなきゃと思って、、、


○:髪切ったんだね!
桐:うん。かっこええやろ!?(笑)
○:っ!!!////////!!!
  う、、、うん。


なんだか恥ずかしくって、前で漕いでいる
照史には、聞こえないかも知れないくらいの
小さな声でしか言えなかった。


桐:ちゃんと捕まらな落ちるで!
○:う、、、うん。


私は、自転車の風になびく
両脇の法被を掴んだ。


桐:ちゃうやろ。


照史は私の両手を自分の腰へ回した。

照史のドキドキが聞こえた程に、、、

それはまさしく『らしい』だった。




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