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第9話

『 君となら・・・ 』81〜
『君となら・・・』


☆★vo.81★☆

流星は、少しずつ、影の部分を話してくれていた。

私が『聞きたかったけど、聞きたくなかった』言葉だった。


藤:アイツが帰ってくるん知って、急に、心が騒めいて止まらんくて、、、
〇:・・・・・


その時、、、
浅く腰かけていた私は、二の腕を掴まれ引き寄せられた。



キス、、、されてる??



流星は、ゆっくりと離れた。

私は、真っ白になった頭で、どうしたらいいのか分からなくて、固まってしまっていた。


〇:か、帰るね。
藤:・・・・・


流星は、歩き出した私の後ろからついてきた。
何も言わず、家まで送ってくれた。


〇:じゃあね…
藤:待って。


振り返った私は、抱きしめられていた。


それは、とても暖かで、力強くて、、、
大きく空いた穴を埋めるには、十分過ぎるくらいだった。


藤:好きや。今の俺なら、守ってやれる。


でも、、、どうしても、、、
「うん。」とは言えなかった…

私はそっと離れたが、最後に残った繋いだ両手は、離れる事をためらっていた。

私は、「ごめん。」と言い残し、家に入って行った。

また、流星を見送ってあげられなかった…



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☆★vo.82★☆

数日後。
朝礼であいさつしていた転校生の話題で、女子達は騒いでいた。

ぼーっとしていて、朝礼を聞いていなかった私は、話題について行けなかった。


重:やけに ぼーっとしとるなぁ!?
〇:寝られないんだよね、最近。
重:悩み事が尽きへんからな~
〇:シゲは最近どう?順調?
重:まあな。
〇:辛い、、か!?
重:おん、、、
〇:そっか。


私は、弟をなだめるように、シゲの頭をポンポンした。


重:なんで、〇〇には分かるんかな~?
〇:姉弟だからな。
重:ホンマやな~(笑)


そこへ教室に戻ってきた望が、


望:女子が廊下でザワついてんねん!漏れるて!


通行の邪魔だったらしく、イラついていた。

席へ戻り、次の準備をしていると、廊下のザワつきが近づいてきたのが分かった。

その時、ふと、私の前の席に後ろ向きで座った人がいた。

だれ?
私は顔を上げた。


ジ:やっと会えた~!My little girl!


と言いながら、私の鼻を人差し指で、チョンっと触った。


〇:!!!ジェシー????!!!


元カレだった。



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☆★vo.83★☆


〇:な、何でココにいるの?!!!
ジ:〇〇とキャンパスライフを楽しみたくて!
〇:キャンパスって、編入したの?
ジ:YES!!


キーンコーンカーンコーン~♪


ジ:じゃあ、また後で来るね!!
〇:えッ!あッ!チョッ!待っ、、、


行っちゃった、、、


帰ってくるとは聞いてたけど、まさかこの浜高に編入するとは、考えてもいなかった。


重:誰?外人?
望:知り合いなん?
〇:まぁ、、、元カレ。


重・望:元カレェーーッ?!!!


〇:しっ!声デカい!!


クラスのみんなから、注目されてしまった。

てか、どうして今頃、、、
私、どうしたらいいの?

あんなに苦しんで乗り越えて、過去にしたのに、突然 現れて「また来るね」なんて…



勝手 過ぎるよ…



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☆★vo.84★☆

昼休み。
やっぱりまた、やって来た。


ジ:〇〇〜会いたかった〜!


なんで、ノー天気なの!?


〇:私も。聞きたい事たくさんあるし!(怒)
ジ:え?なになに?(笑)


ジェシーだけじゃなく、クラス中が聞こうとしていたのが分かった。


〇:行こ。
ジ:どこへ〜?
〇:人が居ないとこ!(怒)


私は理科室へジェシーを連れて行った。


ジ:怒ってる?
〇:当たり前でしょッ!!!
ジ:ごめんな。待たせちゃって。
〇:別に待ってないし…


ジェシーはうつむいて、説明した。

アメリカへ転勤が決まり「あの子と別れなさい」と父親に言われたそうだ。
でも、そんな事出来ないと反抗したら、条件を出して来たらしい。

「来年の6月まで、あの子に説明せず、いっさい連絡を取らずにいて、それでもまだお互い好きでいられたなら認めよう」と。

だから その日から、連絡を絶ったと言う。

ジェシーは、約束の6月になり、帰国する事と、私が居る『浜高』への編入を許してもらったそう。


〇:今更、そんな事 言われても…
ジ:彼氏いるの?
〇:今は居ないけど…
ジ:マジ?!良かった〜
〇:何も良くないよ!


私は怒りが治らなかった。


ジ:〇〇、本気なんだ俺。ずっと、〇〇に会う日を、それだけを待ち続けて過ごしてきた。
〇:そんなの、信じられないよ!
      私は、スゴイ苦しかった!辛かった!
      何度メールしても、電話しても、手紙送っても、、、どんなに想っても、届かないんだもん、、、


私は悔しくて、涙が溢れた。

それは、ジェシーにではなく、信じてあげられなかった、自分にだった…


ジ:ホントに ごめんな。
      もう、泣かせたりしないから。


そう言うと、泣いてる私を抱きしめてくれた。



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☆★vo.85★☆

放課後の下駄箱。
帰ろうとした私達の前に、ジェシーが待ち伏せしていた。


ジ:〇〇!一緒に帰ろう!
〇:私、友達と帰るから。
ジ:爺やが迎えにきてるから、載せてくよ!
〇:自転車だから、辞めとく。
ジ:自転車 置いてきなよ!明日の朝、また送るからさ〜!いいだろ?


チョット折れそうになっていた私の前に、シゲが立ちはだかった。


重:嫌がっとるやないかい!やめろや!
ジ:??だれ??
重:俺は〇〇の姉弟や!
ジ:は?なに言ってんの?
〇:シゲ…ややこしいわ。

重:てか、お前こそ〇〇の何なんだよ!
ジ:彼氏だよ。
重:ウソや!〇〇は元カレやって言っとったわ!
ジ:でも、ウソじゃないよ。俺達、別れてないから。
〇:ジェシーごめん。今日は辞めとく…

望:〇〇、行こ。
〇:うん。


望は今、何を思ってるんだろう。

また、厄介事が増えて、ウンザリしてるかもな…



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☆★vo.86★☆


重:なぁ〇〇?別れてないって、どういうことなん?


私はシゲと望に、話した。
今日まで、自然消滅だと思っていたと。

そして、望に思いきって聞いてみた。


〇:望?
望:ん?
〇:もう、嫌でしょ?!
望:何がや〜?(笑)
〇:なんか、次から次へと…
望:なに心配しとるん?!こんな事で、俺の気持ちは変わらへんで。
それどころか、負けてたまるかや!アイツの気持ちは、ホンマもんやからな。


私の気持ちは逆だった。

望の気持ちが変わっていたら楽なのにって…

そしたら、望以外の誰かの胸に、飛び込める。

不純だけど、そう思っていた。



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☆★vo.87★☆

毎日、いや、ほとんど毎時間、ジェシーは会いに来た。

私は居場所ではなく、逃げ場を求めていた。

もう、どうしたらいいのか、分からなくて…
昼休みに突入と同時に急いで理科室横へ向かった。


〇:失礼します。
中:おう、どした?
〇:お昼イイ?
中:イイけど…ジェシーか?
〇:毎時間くるって、あり得なくない?


私はお弁当を食べながら、淳太先生に話した。


中:モテ期やなぁ〜
〇:人ごとだと思って!
中:青春やな(笑)
〇:マジ、親身になってよぉ〜


ガラッ!理科室の扉が開いた。

ヤバっ、ジェシーだ!
私は、机の下に隠れた。


ジ:失礼します。
中:おう、なんだ?他の先生なら居ないぞ。
ジ:〇〇、居ますよね。それ。
中:あ、、、


お弁当見つかった!


ジ:〇〇 見っけ〜
〇:はいはい。
ジ:バレバレだし(笑)


そう言ってジェシーは隣に座った。


ジ:それちょうだい!
〇:えっ!私の無くなっちゃうじゃん!
ジ:全部食べれるの?
〇:いや、食べれないけど。もう時間無いし、、、
ジ:じゃあ、ちょうだい!
〇:もう!はい!
ジ:あ〜ん!
中:ココでイチャイチャすな!
〇:イチャイチャじゃないし!


もう、ホントどぉしよぉ〜〜?



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☆★vo.88★☆

私達は、2年前、ジェシーの卒業式の日から付き合う事になったんだ。

それまでは、顔と名前くらいしか知らなかったのに、いきなりジェシーから告られて…


ジ:俺の第2ボタン、もらってくれないかな?


恋愛らしい事をした事が無かった私は、王子様が現れたのかと思った。

ジェシーは私を本当に大切にしてくれた。
夢を見ていたみたいに、楽しかった。

なのに、ちょうど一年後、いなくなってしまった。

それなのに、どうしろって言うの?
言いたいことなんて、たくさん溢れてる。
どれだけ淋しかったか。
どれだけ毎日 泣いたか。
どれだけ会いたかったか…

でも、言えない…

ジェシーに抱きしめられた時、分かったんだ。

私を信じて、辛さに耐えて、やっと、やっと会えたんだって。
そう思ったら言えなかった。

だからと言って、そう簡単には受け入れられなかった。



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☆★vo.89★☆


望:だから、ダメやて!
〇:何それ意味わかんない。
望:アイツんとこは、行くなて!
〇:だから、なんで?
望:絶対、〇〇の事 狙っとる!
〇:んなワケないでしょ!
望:いや、アイツだけは信用ならん!
〇:べーっ!

〇:失礼します。
中:またか…
〇:だって…
中:お弁当やないんか?
〇:うん、なんか食べたくなくて…
中:お前 大丈夫か?全然 元気ないやん!
〇:そんな事より、望が、ジュンジュンの事は「信用ならん」から、ココ来るなって。
ジュンジュン、なんかしたの?
中:望の思い違いや〜

そうだよね。
ジュンジュン、好きな人いるもんね。


中:でも、、、自分では気付いてないだけなんかもな…
〇:えっ?今、なんて言った?
中:・・・・・
〇:そんなワケないでしょ?!
中:・・・・・

どうして、何も言わないの?
何これ?

私は、その場に居られず、慌てて部屋を出た。

望の言ってた事、当たってたのか…
メッチャ ヘコむわ〜!

通いすぎたのか?私のせい?
だって、好きな人いるって言ってたじゃん!
まだ、忘れられないみたいだったじゃん!

気持ちって、案外スグに変わるもんなんだ…
知らなかった。




数日しても、私は相変わらず、逃げ場を求めていた。

本当に、本当に、どうしていいのか全く分からなかったんだ。

音楽室に入ると、ピアノの椅子に座ったヒロがイヤホンで何か聞いていた。


神:はい。


と言ってイヤホンの片方を渡してきた。
『シルエット』だった。


〇:あぁ〜コレ好き〜!!!
神:俺も好き(笑)


はっ!!!天使!!!
ヒロの笑顔、、、ヤバイ!!!


神:〇〇の事も。
〇:えっ?ごめん、イヤホンで聞き取れなかった。
神:なんでもないよ(笑)


ガチャッ!
二重ドアの向こう側を、ジェシーが開けた。


〇:ヤバっ!居ないって言って!


私はピアノの影でしゃがんだ。


ジ:おっ!godじゃ〜ん!
神:よっ!忘れ物?
ジ:いや、探し物。ん?探し人?
神:日本語やばいな(笑)


ジェシーはヒロと話しながら、ピアノのこっち側まで来て、私の目の前でしゃがんだ。


ジ:隠れんぼ?
〇:うん。
ジ:俺ら、ちゃんと2人で話さなきゃな。
〇:うん。


私達は、一緒に帰る事を約束した。


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☆★vo.90★☆


神:ごめん、隠せなかった。
〇:いいよ、ごめんね。
神:ジェシー、いつもいなくなるから、どこ行ってんやろう?って、みんな話してたんやけど…〇〇のところに行ってたんや?!
〇:そうなの…毎時間のようにね。
神:で、なんで?
〇:元カレなんだよね。ってか、そう思っていたのは私だけなんだけど…


私は、ヒロにどこまで話したらイイのか、迷っていた。


神:〇〇、今 フリーなんやろ?
〇:まぁ、そうだよ。
神:俺の番は、、、来たりせ〜へん?
〇:えっ?
神:や、、ジェシーがマジそうやから、、、
      なんか、、、取られちゃう気がして…


ヒロらしくなかった。
なんだか覇気がなくて、煮え切らない。

後々 考えたら分かった。
やっとフリーになった好きな人に、急にまたライバル出現で、しかもハーフで高身長で お金持ちでって、、、焦ってしまったんだろう。

でも、その時の私は、なんだかムカついていた。
『ヒロに』と言うより、世の中の男子全般に。


〇:ごめん!(怒)


強い口調で言い残して、音楽室を出た。

どいつもこいつも!!!
なんで私なんだよ!!!
もうホント、ワケ分かんない(怒)

そこに、知らない先輩女子がいて、私を引き止めた。


坂:あんた、何人の男に手〜出してんの?
〇:はぁ?!!!


私は怒りが治っていなくて、反抗的な態度だった。


坂:この前も、音楽室で神山くんとイチャイチャしてたの見てたんだから!
          神山くんに近寄らないでくれるっ?!!!
〇:だったら、あんたが、捕まえときゃイイだろっ!!!


私は、自分でも知らないうちに、たくさんの敵を作っていたんだ。

何でだよ…
こんなはずじゃ、なかったのに…


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