第17話

三十路へのハピバはちっとも嬉しくない
1,985
2021/05/04 15:00
5月5日早朝 快晴



「ん〜」



布団を捲りあげ起き上がる



多少の尿意を感じ厠へと向かう







いつもならもう既に起きた野郎共とすれ違うはずの廊下に自分しかいない



早く起きすぎたかと思ったが部屋の時計ではいつもと変わらない時間だったことを思い出す



多少の違和感を感じながら用を足す



手を洗い厠から出ると



いつも通り寝坊常習犯の部屋へ向かう



「お〜い総悟ぉおきろ…」



部屋はもぬけの殻だった



変な夢でも見てるんじゃないかと他の部屋も見て回るがどの部屋にも野郎は居なかった



普段から朝早くに起きて飯を作っているあいつならもう食堂にいるだろうと食堂へと向かう



食堂の扉にある小窓から中の様子を覗こうと思ったが何故か暖簾がかかっており覗くことが出来なかった



「…」



扉に手を掛け扉を開ける



「なぁ…」



パンッ!パパンッ!!



すると目の前にはニコニコと笑いながらクラッカーを放つ野郎共がいた



「「「副長/トシ/土方(さん)!!!」」」



「「「ハッピーバースデー!!!!」」」



「は…」



突然のことに驚きを隠せない



さらにはマヨネーズを腕いっぱいに持ってこっちを見ているあなたがいた



『何固まっとんねん』



「ゆ…夢だよな…ちょっと寝てくる」



『いやいやいや!待たんかい!』



『何言うてるん?夢とちゃうで?』



「夢じゃない…だと…?」



『え…何あんた寝ぼけとるん?』



近藤
「トシ大丈夫か?」



沖田
「土方さんひとつ歳とっただけで大分老化が進みやしたか?」



「あ?うるせぇよ」



『あ、これ皆からの誕生日プレゼントな』



「お、おう…」



1人1本ずつの市販のマヨネーズ達だった



『んで、これはうちから…
手作りでマヨネーズ作ってみたんやけど、どれが好きなんか分からんかったさかい10種類ぐらい作ってまったわ』



「…のか」



『あ?なんやって?』



「本当にこれ貰って良いのか?」



『あぁ…いらんかったんか
んじゃこれは全部うちが預かるでな』



「お、おい!」



『あ?いらんかったんとちゃうんか』



「いる!いります!」



『なんやねん
要るんなら貰って良いのかなんて聞くんやないわ』



「わ、悪ぃ」



『じゃあ朝飯にすんでぇ!
解散!』



散り散りになり朝飯を盛り付けていく隊士達



『あ、せや土方ぁ!』



「なんだ?」



『今日だけはマヨネーズ解禁したるわ
ただし今日だ!け!やでな』



「!」



するとすぐさま懐からマヨネーズを取り出し全ての料理にマヨネーズをぶっかける



『えぇ…あいつマヨ持っとらんと死ぬんか?』



山崎
「あはは…巡回中もよく吸ってますよ」



『うげぇ…無理やわ』



そしていつも通りの朝を迎える



____________________













銀時
「あ、裏切り者の土方君だぁ」



土方
「あ"?裏切りも何もお前と組んだ覚えはねぇよ」



『えぇひどい…うちらの仲を忘れたんか…』



土方
「は?なんの話だよ」



『ねぇ…銀ちゃん…土方がぁ…ウッ…ヒック…』



銀時
「土方ぁ!なぁにあなたを泣かせてんだよ!酷いだろ!!?」



土方
「え…いや、俺はなんにも知らねぇよ!こいつが勝手に…!」



銀時
「裏切ってあなた泣かせて何が楽しいわけ?
それに何も知らねぇだぁ!?ふざけるのも大概にしろよ!」



土方
「お、おい!万事屋!マジで俺何かしたか?」



銀時
「え?自分が犯した罪もわかってないの?
無いわぁ」



土方
「罪…?」



『うちと…ヒック 銀ちゃんを置いて…先に28歳になりやがって…27歳組でよろしくねって言うたのに…ウッ…』



銀時
「そうだぞ!勝手に27歳組抜けやがって!!」



土方
「27歳組?俺そんなの入った覚えねぇよ!?」



銀時
「お前…それを覚えてないとは言わせねぇぞ!!
前話の始めの方に俺ら3人が27歳組として括られていたことを!!」



土方
「はぁ?」



『これを見ればわかるやろ…!』



前話スクショ↓



銀時
「ほらな!」



土方
「…まぁ確かに俺ら3人がそうやって括られてはいたが
この小説はサザエさん方式でいつまでたっても歳はとらねぇから俺は今でも27歳だ」



『え…そうなん…?』



土方
「だ、だから…泣くんじゃねぇよ
ほらこれで涙拭け」



『あ…ありがと…』



『ってなんやこの茶番
目薬が無駄になっただけやないか』



土方
「は…」



銀時
「あなた、白熱の演技だったなぁ!土方くんも面白い顔してたし(ಡ艸ಡ) プクク」



『ねぇ銀ちゃん、むちゃくちゃ目薬減ったんやけど
最悪…』



銀時
「あー、それなら後で買ってやっから」



『おー、マジ?ありがとう』



銀時
「おう」



土方
「…ねぇぞ」



銀時
「あ?なんだよ土方」



土方
「ふざけんじゃねぇぞ!ゴラァ!!」



『うっわ、刀振り回しながらこっち来るんやけど
やっば逃げよ』



銀時
「ちょっと!まって!?
鬼の副長とは言うけど本当鬼みたいな顔してるよ!?」



土方
「うるせぇ!死ねぇぇぇぇ!!!!」



「『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』」

















土方十四郎HAPPYBIRTHDAY!!!!



銀魂を見始めたのは本当最近やけど本当大好きです!!!



強くてかっこよくて面白くてちょっと不思議な土方十四郎が大好きです!!!




ちなみに作者は土方推しの銀土推しです。



なのでこの小説も銀ちゃんと土方さん多めかも…



記念イラスト↓↓↓









今後の更新について…


更新時間は一律して0時0分です


基本的に2日に1話程度で更新予定です


ただし、話の区切りがついた所から5日後に更新とさせていただきます


なので次の更新は10日を予定しています


よろしくお願いします


なぁちゃ。



話の区切りがついた所で"次は〇日に更新!"って書いた方がいいよね。うん、そうする
ちょっと共感して欲しいことがあるからこっち来てぇぇぇ!!!!!

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