第8話

料理中は集中してないと怪我するぞ
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2021/07/15 12:06

近藤に連絡すると二つ返事で快く承諾を得た



銀時と新八、神楽の3人は万事屋銀ちゃんという名前で万事屋をやっており、銀時は名目上では社長だという



銀時
「ねぇあなたちゃぁん?久しぶりに会ったのに埋めるのは無くない?」



『無くない』



神楽
「当たり前ネ!」



新八
「そうですよ自業自得です」



銀時
「そんなぁ2人まで…」



山崎
「旦那とあなたさんって仲がいいんですね」



銀時
「まあねっ!元カノっつーの?まぁあんな事やそんな事までした仲だからさ」



『過去を捏造すんなクソ天パ』

『うちとあんたが付き合ってたという事実も無いし
そんな事なんてなんもしとらへんで』



山崎
「あはは…」



新八·山崎
((ん?"そんな事なんて"…?"あんな事"は…!?))



新八·山崎
「「ええぇぇぇ!!??」」



『なんや』



新八·山崎
「「いえ、何も…」」



『なんやねん』



銀時
「つーか、なんでお前が江戸に居るわけ?どっかの田舎で父ちゃんと定食屋やってたんじゃねぇの?」



『やっとった。ついこの間まで』

『せやけど父ちゃんが気持ち悪い天人に連れてかれたんよ』

『まぁ…全部うちのせいや』



銀時
「…」



『あ、せや、音ってどこにおるか知らん?』



銀時
「音って妹のか?」



『おん』



銀時
「いや、知らねぇ
まぁでも良い噂は聞かねぇけどな」



『そう…』



銀時
「噂ってだけで偽物だったりするんじゃね?」



『そうやとええけどな』






気がついた時には既に門の前に着いていた



隊士、
「あれ、旦那!今日はどうしたんでィ」



銀時
「こいつがご馳走食わせてやるって言うから着いてきた」



『あんたには言ったつもりは無いで』



隊士、
「そうなんですね。さ!どうぞ中へ!」



銀時
「んじゃおじゃま〜」



新八
「おじゃまします」



神楽
「じゃまするアルヨ〜」



屋敷に上がるとすれ違う隊士達が皆、銀時達に見知った顔で挨拶をしていく



『え、何。あんたら顔広いんやな』



山崎
「まぁ…しょっちゅういがみ合いというかなんというかそういうのになるので…」



『へぇ〜そうなんや』



銀時
「なぁジミー、土方くん居る?」



山崎
「副長なら市中見廻り行ってますよ」



銀時
「ふ〜ん」



神楽
「クソサドもカ?」



山崎
「沖田隊長も副長と一緒に行ったはずですよ」




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『んじゃ作るかぁ!』



銀時
「よぉっ!」



『なんやねんその掛け声』



銀時
「気合い入れるのに必要かなぁって」



『いや要らん』



銀時
「ア、ハイ…」



新八
「あなたさん何か手伝うことありますか?」



山崎
「なんでも言ってください!」



『あ、ええよ全部うちがやるで』



山崎
「いやでも…」



銀時
「辞めといたほうが良いぞ!そいつの料理の邪魔すると包丁飛んで来っから」



『あんたら限定や』



『あー、んじゃあご飯炊いといてくれるか?
あとはうちがやるわ』



山崎・新八
「わかりました!」



そう言って厨房の中に入り



口下まで伸びた前髪を後ろにまとめ



後ろ髪と共にハーフアップにまとめた



そして着物の袖をたすきで留めた



神楽
「姉貴ィ!かっこいいアル!!」



『ホンマ?ありがとうな』



そうニカッと笑うあなたに男3人は顔を紅く染める



神楽
「銀ちゃん、新八、ジミー、何赤くなってるアルか?」



銀時
「え、あ…いやぁ…/」



新八
「えっ…とぉ…/」



山崎
「決してあなたさんが可愛いとか思ったとかじゃ…/!」



銀時·新八
「おいぃ!!」



山崎
「あっ…」



神楽
「ほぉ…そうアルカ」
「一目惚れアルカ」



銀時
「てめぇ!何言ってやがんだこの野郎ぉ!」



新八
「ほんとですよ!何言っちゃってくれでるんですか!」



山崎
「わざとじゃないです!わざとじゃないですって!!」



神楽
「姉貴ぃ!男どもがぁ!って…」



4人が見つめる厨房にいるあなたは全く話を聞いていた素振りもなく、ただただ食材を刻んでいた



銀時
「あー、そういえばあいつ料理作り始めると耳が遠くなったんじゃねぇかってくらい集中しやがるから話しかけても無駄なんだった…」



神楽
「姉貴ぃ?」



銀時
「神楽ぁやめとけやめとけ。そんなことしたらまじで包丁飛んでくっから」

「つか、お二人さん?ご飯準備しなくていいのかい?あの子あなた、割と手際いいから早めに作っとかないと殺させるよ?」



新八・山崎
「あ!そうでした!」



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