第40話

偽物の仕業…?
1,322
2021/07/02 15:00
翌朝



食堂内にあるテレビではニュースが流れていた



[昨夜未明 ×××町の外れにて男性10名の遺体が発見されました

その遺体は首を斬られており大量の出血をしております

遺体の所持品として脇差があったため警察は攘夷浪士との線で捜査をしております

また現場には"総督様によろしくな"と書かれた布切れが落ちており "摂津の鬼神"の名前も書かれておりました

"摂津の鬼神"は12年程前 大阪で恐れられた最強の始末屋と謳われておりましたが
大阪から突然姿を消し攘夷戦争の折に突然現れ
戦の中で命を落としたと伝えられております

"摂津の鬼神"と名乗る偽物の仕業なのでしょうか

謎が深まるばかりです]

[…さて続いてのニュースです]



近藤
「物騒だなぁ…」



土方
「首を斬られたらひとたまりもねぇよ」



沖田
「そりゃぁ一瞬でポッキリ逝っちまいますからねぇ」

「土方さんで試してやりやしょうか?」



土方
「なんでだよ!!」



近藤
「そういえばあなたさん
昨日の夜散歩に出かけたと聞いたんだが…」



『あ〜ちょっと川の土手んとこで寝っ転がっとっただけや
あっちの方は行っとらへんよ』



近藤
「なら良いんだが…」



土方
「物騒な世の中だからな
いつどこで殺し合いが始まるか知りゃしねぇ」



近藤
「俺達も気ぃ引き締めていかなならんな」






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空に浮かぶ大きな船



その船のある一室に三味線を鳴らす1人の男がいた



口には煙管を咥え夜空に浮かんだ満月を眺める



部下からの報告を受けクスッと笑う



「クックックッ…
"総督様によろしくな"ね…」


「さすが"鬼神"と言ったところだ」

「カス共を簡単に根絶やしにしやがる」



「晋助」



「あぁ…行くぞ」



「「「あぁ/ええ/はいっス」」」



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