第46話

サディスティック星王子とサイコパス星王女
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2021/07/14 15:00
土方
「ひでーなオイこれで何人目だ?」



『十八人目やな』



道場に寝かせられた隊士達



沖田
「隊士の半分以上がやられちまったわけですね
さすがにここまでくると薄気味ワリーや」



土方
「冗談じゃねーぞ天下の真選組幽霊にやられてみんな寝込んじまっただなんて
恥ずかしくてどこにも口外できんよ
情けねぇ」



近藤
「トシ…
俺は違うぞマヨネーズにやられた!」



土方
「余計言えるか」




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『みんなうわ言のように赤い着物を着た女と言うとるんやけど』



沖田
「あ、稲山さんが話してた怪談のあれですかねぃ」



土方
「バカヤロー幽霊なんざいてたまるか」



『ホンマやで
幽霊なんざより腹ん中で何考えとるか分かったもんやない人間の方がよっぽど怖いやろ』



土方
「あぁ〜」



沖田
「説得力ありやすねぇ」



『…あんたらうちの顔見て何が言いたいんや』



土方
「いや…」



沖田
「別になんでもねぇでさァ」



『なんやねん』




近藤
「霊を甘く見たらとんでもない事になるぞ
この屋敷は呪われてるんだ」

「きっととんでもない霊に取り憑かれてるんだよ」



『何言うとんねん』



土方
「…なにをバカな…」

「いや…ナイナイ」



山崎
「局長!連れてきました」



近藤
「オウ山崎ご苦労!」



山崎
「街で捜してきました拝み屋です」



「どうも」



拝み屋と呼ばれた3人はどこか見覚えのある人物達だった



『ふふっw』



土方
「なんだ?」



『いやwなんでもないw
とりあえずお茶持ってくるわw』



土方
「おう」






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『お茶ですよー』



お茶を汲んで部屋に戻るとさっきの3人が木に逆さにぶら下げられていた



『あっはは、やっぱりあんたらか』



新八
「悪気は無かったんです
…お金も無かったんです」

「夏だからオバケ退治なんて儲かるんじゃねーのって
軽いノリで街ふれ回ってたら
…ねぇ銀さん?」



銀時
「そーだよ俺 昔から霊とか見えるからさ〜それを人の役に立てたくて」



『クッwww』



土方
「なんなんだよ」



『いやぁ…だってさぁ銀ちゃん昔から…』



銀時
「あああああ!!!!あなたちゃぁん!?ちょっとおだまりぃ!!」



『チッ』



銀時
「チッって言ったよあの子…」

「ほんとにそういうの見えるからさ〜」

「あっ君の後ろにメチャメチャ怒ってるババアが見えるね」



沖田
「マジですかィ?きっと駄菓子屋のババアだ」

「アイスの当たりくじ何回も偽装して騙したから怒ってんだどうしよ?…」



銀時
「心配いらねーよ俺たちを解放し水を与えてやれば全部水に流すってよ」



沖田
「そーかわかりやした
姐さんこのお茶頂きやすぜ」



『ええけど』



沖田
「じゃあコレ鼻から飲んでくだせェ」



そう言って湯呑みをひっくり返す



銀時
「いだだだだだだ!何コレ!なんか懐かしい感覚!昔プールで溺れた時の感覚!」



神楽
「銀ちゃん 私 頭爆発しそうパーンって…助けて!」



銀時
「オーイいたいけな少女が頭爆発するってよォ!
いいのかてめーらこの小説終わるぞコラァァ!!」



『あっはは☆安心せい
この小説はうちが主人公や
あんたらも割と重要な役割を果たすキャラやけど何とか行けんことも無いわ』



新八
「あ コレ僕ら殺されますね」



銀時
「誰か助けてェェ!!」




近藤
「おいトシそろそろ降ろしてやれよ
いい加減にしないと総悟とあなたさんがSにめざめるぞ」



土方
「何言ってんだアイツらはサディスティック星からやってきた王子とサイコパス星から来た王女だぞ
もう手遅れだ」



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