第62話

バナナは美味かった
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2021/08/19 15:00
[新郎新婦入場です!]



会場の扉にスポットライトがあたり



ゴリラ近藤ゴリラバブルス王女が並んで入場する



パチパチと拍手に包まれる会場内



会場内にはゴリラというゴリラがゴリラとゴリラの結婚式を見届けていた



新八
「銀さん
人間一体どう転ぶとあんなことになるんですか?」



銀時
「お見合いで脱糞してワントラップいれるとああなるんだよ」



沖田
「旦那 笑い事じゃないですぜ」



銀時
「いや笑ってねーよ つーか笑えねーよ」

「他人の結婚式で泣きそうなになったのは初めてだ」

「つーかあなたは?」



沖田
「姐さんなら天人なんかと同じ空気吸いたくないって言って会場の外で暇持て余してます」

「それよりなんとかなりませんかねェ」











披露宴の会場の外のソファで沖田のアイマスクをしながら眠りこくあなた



すると一人薙刀を持った女性があなたの後ろを通りすぎる



『ふわぁ…あり…あれは…』



アイマスクを上げながら横目で見る



すると勢いよく扉を開け薙刀を勢いよく投げつけた



舞い上がっていた近藤は薙刀と共に壁に突き刺さってしまう



近藤
「お妙さァんんんん!!」



新八
「姉上ェェェ!!」



「アネゴォォォォ!!」



その瞬間暴れ出すゴリラ達



真選組の隊士達もゴリラ達に便乗する



お妙
「うおおおおおお!!」



ドドドドド



勢いよく走り出すお妙



お妙
「てんめェェェ何してくれてんだァァァ!!」

「私のおっ…」



すると飛び上がりバブルス王女の頭めがけて勢いよく蹴りを入れた



ドゴォ



「弟に何 とんでもねーもん見せてくれとるんじゃァァ!!」



ドタバタと騒がしい会場内






その外ではお妙を愛した女が姿を見せた



「あのお名前だけでも」



「気持ちだけ渡しにきた」



「でもこんなにたくさんご祝儀…」



「いいんだ…色々迷惑かけたし」



『ホンマにええんやな?九兵衛くん』



ソファにもたれたまま問いかける



九兵衛
「あぁ…
それに見たかったものもようやく見れたしな」



九兵衛の目線の先には笑って走るお妙の姿があった



『見たかったモノ…ね…』



九兵衛
「それとあなたさん この間の事感謝する」

「皆の回復が早くて父上も感謝していたよ」



『感謝されることなんてなんもしとらへんて』

『まぁ元気でやりや』



そう言ってソファから立ち上がったかと思うと



ゴリラから逃げるお妙や隊士達の流れに逆らいゴリラ達に向かって走っていく



土方
「おいっ!お前!」



『このままやったらこの会場もボロボロになってまう!
その前に足止めや!』



そう叫ぶと飛び上がりゴリラ達の背後に回って腰に下げた刀を鞘に収めたまま抜き首筋にうちつける



ゴリラからゴリラへそのゴリラからゴリラへと移り次々と気絶させていく



その表情はこの状況を楽しんでいるかのように笑顔だった



『ふぅ…』



その光景に驚きを隠せない隊士達や会場スタッフ



何事ないように立つあなたは綺麗に残っていたバナナを頬張る



『あっはは☆
帰んでェ』



両手いっぱいにバナナを抱え会場を後にするあなた



『そや、そこのバルガス王女に言うといて"バナナは美味かった"ってな』



一同は思った



バブルス王女です…



と…



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この話だけでもゴリラって何回書いたかな



ゴリラの回数わかった人はコメント欄にでも書いといて〜




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