第16話

意外と昔の事って忘れないもんだ
2,027
2021/05/02 15:00
席に着くと目の前にマヨネーズがたっぷりと盛られた丼が置かれた



女将
「はい、どうぞ」



銀時の前には小豆の盛られた宇治銀時丼が置かれていた



銀時
「あなた、それ無理に食べる必要なんて無いんだぞ?」



『いや、食べるで?
そのために親子丼と牛丼も頼んだんや』



銀時
「あーなるほどね」



『んじゃ!』



27歳組
「「「いただきまーす!」」」



近藤·沖田
「「い…いただきます…」」



あなたの両隣に座った白いの銀時黒いの土方は掻き込むように食らいつく



あなたも1口食べると意外と行けることに気がつく



『まぁ行けんこと無いな』



その言葉に土方は嬉しそうな表情になる



土方
「本当か!?」



『まぁでも1杯で十分やな』



1口1口が大きいあなたはペロリと土方スペシャルを平らげてしまう



近藤·沖田
「「…」」



『あんたらはよ食いや』



沖田
「これを土方さんに譲って俺たちは他のを頼むってのはダメですかィ…?」



『は、ダメに決まっとるやろ』



沖田
「で、ですよねぇ…」



近藤
「総悟…心を決める他無さそうだな…」



沖田
「へい…」



嫌そうな顔をしながら口に運ぶ2人



その瞬間2人はうなだれる



『完食してな?』



そう言い残すと牛丼と親子丼を掻き込んでペロリと完食した



女将
「お嬢ちゃん本当毎回美味そうに食べてくれるから嬉しいわぁ!」



『食べとる時が1番幸せやさかい!
作るんも大好きやけどな!』



女将
「本当楽しそうやなぁ」

「お嬢ちゃん?そろそろなんじゃないかい?」



『あぁ…そうやねそろそろのはずや』



銀時
「?何がだよ…ヴグッ!」



土方
「は…グゥッ!」



『ありゃりゃきたで』



銀時と土方の2人はお腹を押さえる



銀時
「おまっ…!俺の宇治銀時丼に何しやがった!」



土方
「おい…!」



『ん〜?』



袖から小瓶を取り出しゆらゆらと見せびらかす



『ここの定食屋、言えばなんでも作ってくれる言うたもんで強力な下剤を混ぜさせれもろたんよ』



女将
「こちらとしては心苦しかったんだけどね
お嬢ちゃんが何度も何度もお願いしに来てくれはったから仕方なく…」



沖田
「あははははぁ!土方さん、良いざまですぜ!」



土方
「総悟ぉ…」



銀時
「くっそ…忘れてたっ…この子かなり根に持つタイプだったぁ…!」



『まぁそういうことやから…総悟くんも近藤さんもそろそろやない?』



沖田
「え…ガァッ!」



近藤
「え"俺らのも…?グホォ!」



『近藤さんはうちを性処理扱いした事
総悟くんは食堂で暴れた事、そしてまだ謝られていない事
土方は食堂で喧嘩をおっぱじめた事と、うちの料理にマヨネーズをかけた事
銀ちゃんは食堂で喧嘩をおっぱじめた事と、昔の諸々やった事』

『全部の分や』



近藤
「え"…俺謝りましたよね!?あの時謝りましたよね!?」



『謝ったからって許されとると思ったら間違いやで?』



沖田
「ほんっとごめんなさい!本当ごめんなさいぃ…!」



『人には謝った方が良いって言うといて自分は謝って無いんじゃ人の事言えへんよなぁ?』



土方
「お、俺は…」



『土方、あんたは終身刑やさかい死ぬまで根に持ち続けるからな』



銀時
「昔のあれはっ…!もう返させて貰っただろ!?
それに俺はお前のっ…!」



『うちの…なんや?命の恩人とでも言いたいんか?
まぁ間違いではないけどそれ以外に関しては関係ないよな?』

『という事でご馳走様でした!』



『女将さん、わざわざありがとうな!
いい肉使ってもろて』



女将
「美味しかったでしょ?」



『うん!』



限界に達した男4人はひとつしかない厠に駆け寄り取っ組み合いを始めた



『じゃあ今度はいつものでおなしゃっす!』



女将
「また来てな〜!」



『うん!』











その後男どもは肛門から出るものを全部出し、帰ってくる頃にはひょろひょろになっていたらしい




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あなたちゃんはかなり根に持つタイプ

とてつもなく昔の事でも自分が屈辱的だと思った事は大体のことは覚えてます





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