第59話

ゴリラとゴリラの見合い話
1,033
2021/08/13 15:00
それから数日後



近藤
「はぁ…」



土方
「はぁ〜」



真選組トップ2の雰囲気が最悪です










近藤は松平から持ち込まれた縁談の相手がどっかの星の王女らしいのだが…



沖田
「姐さん見てくだせェ近藤さんの見合い相手」



『どっかの天人なんやろ?
そんなもん興味はない…』



そう言って目の前に開かれたお見合い写真



『…ゴリラやん…は?え?
ちょっ待って…』



そこには着物を着たゴリラが写っていた



『クッ…あっはは』

『え?はぁ!?ちょっ…』



目の前に写る光景に笑うしかないあなた



沖田
「近藤さんときたらメスなら誰でもいいと限界がきてるらしいですぜ」



『ええんやないの?w
あのお妙ちゃんへのストーキングも無くなるやろw』



山崎
「そうは行かないですよ!
そのゴリラを"姐さん"なんて呼ぶのは真っ平御免です!」



そう言ってボコボコになった山崎が抗議する



『あぁそう…
で、その怪我は?』



山崎
「…お妙さんにお願いしに行ったらお妙さんにボコボコにされて…」



『ほう…お妙ちゃんもなかなかやるんやなぁ』



土方
「はぁ〜」



『さっきからなんや
ため息ばっかつきよって』



土方
「おニューだったのに…」



沖田
「説得に行った先でお妙さんの許嫁に刀やられたらしいですぜ」

「相手は柳生の者とか…」



『柳生?』



沖田
「かつては将軍家の指南役をおおせつかっていた程の名家
天人が来てから剣術は零落する一方だというのに 未だその華麗なる技を学ぶため門を叩く者も多いとか…」



『へぇ…
まぁうちはそんなもん興味無いわ
喧嘩するんやったら行けばええやん』

『うちも喧嘩は得意やけど 女を争う喧嘩は気が向かんさかいな』


『ザキくーん 怪我の手当したるからはよ来ぃや』



山崎
「はっはい」



そう言って部屋を出て行った





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バタバタと騒がしい屯所内



隊士達は誰かを探しているようだ



『どうしたんそんなに慌てて』



「あ!姐さん!沖田隊長知りません?
仕事放ったらかしてどっかに出掛けちゃって」



『知らんな…
あ…』



「え?知ってますか?」



『多分分かる…
なぁ面白い事せえへん?』



「面白い事?」



『せや!
それみんなで片付けれるか?』



「ま、まぁなんとか…」



『じゃあそれをみんなで片付けて
今度あんたらの仕事を総悟くんに押し付けたればええんよ』



「え…でも…」



『うちが何とか言うといたる
そうすれば言う事聞くやろ』



「ま、まぁ確かに隊長も姐さんには頭上がらないですからね」



『あっはは☆』



『じゃあ頼むな
うちは買いもん行ってくるわ』



「はい!行ってらっしゃい!」








街に出たあなたは真っ直ぐに薬局に向かい救急用具を買い揃える



そして街の人に道を聞きながらある大きな屋敷の門の前についた



『ここか…』



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