すると中から扉が開き人が出てくる
臨戦態勢になる西郷達
たが中から出てきたのは天人ではなく地球人だった
ポニーテールの少女と少女に支えられて歩く男の姿があった
「姉ちゃん、兄ちゃん、大丈夫やった?」
『大丈夫やでみんな殺しといたわ』
「楽しかったで!」
「兄ちゃんは相変わらずやなぁ」
「お前らまぁた血まみれになってまっとるやないか」
『「あっはは☆」』
頭をかきながら笑う兄妹
男と少女も優しく笑う
その様子に戸惑いを隠せない西郷達
西郷
「えっ…と…」
すると足が不自由な男性がこちらを振り向く
「この度は助けてもろたみたいでありがとうございます」
西郷
「い、いえ…その坊ちゃんとお嬢ちゃんに助けてもらったのはこっちの方です」
『なぁ西郷さん!うちらをそっちに連れてってくれへんか?』
西郷
「え?」
西郷にはこの少女が何を言っているのか分からなかった
「こらあなた!失礼やろう!」
『イデッ!やってぇ…』
「うちの娘がすみません」
西郷
「娘?」
「紹介遅れまして申し訳ありません
ここにいるのは私緒方洪市の子供達です」
「息子の濶と長女のあなた、そしてこれが次女の音です」
音
「父ちゃん…これてなんやねん」
洪市(父)
「私たちは1ヶ月前にこの艦隊へと幕府からの司令でやって来ました」
「せやけどこの劣悪な環境
そしてこっちが一生懸命に作った飯を愚弄し生意気な態度を取る天人達
それにもう飽き飽きしましてな」
「それに元々幕府によって…いや、天人襲来によって駆り出された長男の遺言に"この国を変えて欲しい"とのメッセージがあったんです」
『このままやったらどんなけ時間かけても一向に変わらん
天人なんて言う宇宙人に日本が…いや世界が飲み込まれるなんてごめんや』
濶
「幕府の裏切り者として追っかけられても俺達は天人に 幕府に立ち向かいたいんや」
音
「私からもお願いします」
そういう4人はまっすぐな目をしてこっちを見ている
「どうしますか?西郷さん」
西郷
「そうね…あなた達が味方に着いてくれるならこちらとしても心強い
でもこれだけは覚悟して欲しいの
"死ぬかもしれない"という事
それにこっちは身一つで参加している野郎共が沢山いる
だから決して環境も良いものとは言えない
それでもこちらに着いてくれるならいいわよ」
緒方一家
「「『「もちろんや(です)」』」」
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↑↑こちらに音ちゃんとお父さんの設定載せました。
見てね!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。