「先日の浪士殺害事件」
「多くの噂が飛び交っております」
「殺害された浪士10名は鬼兵隊の隊員と特定されました」
「ですが先日の放送でもお伝えしたように"摂津の鬼神"の犯行と伺えるメッセージ」
「どういう目的があったのでしょうか」
「そして本当に"摂津の鬼神"は生きているのでしょうか」
「今日はその"摂津の鬼神"について特集していきたいと思います」
ある昼下がり
あなたは自室のテレビでニュースを見ていた
そこには
["さいきょう"の始末屋 摂津の鬼神]
と でかでかと貼られたテロップ
そして画面の向こうでは専門家のような人物がパネルの前に立って話していた
「まずは"摂津の鬼神"というものについて説明致したいと思います」
「"摂津の鬼神"とは約15年ほど前 大阪に存在した二人の始末屋のことを指しており-」
その後も摂津の鬼神についてペラペラと話す専門家のような人物
『何を知って言うとるんや…』
そう呟いて床の間に置かれた刀を横目で見る
「幕府お抱えの始末屋として謳われていて"さいきょう"の四段構えとしても有名なんですよ」
「1つ目は"最も強い"と書いて最強
これは文字通り強くてそこらの侍達にも負け知らずと言われていました」
「2つ目は"最も恐い"と書いて最恐
これも文字通り最も恐れられその他の始末屋の中でも恐れられていたと言います」
「3つ目は"最も凶悪"と書いて最凶
凶悪とは"残忍で酷いことでも平気でする事"を指す言葉ですがその言葉の通り、首の頸動脈を斬るような酷い方法で始末するそうです」
「今回の事件も同じ殺害方法でありました」
「そして最後は"最も狂っている"と書いて最狂
その言葉の通り、気が狂ったような様子とサイコパスじみた笑い声を響かせていたようです」
「ヒェ〜怖いですねェ」
「はい とても恐れられた彼らですが当時はまだ幼い少年少女だったらしいのです」
「幼いってどれくらいなんでしょう」
「明白な書物は無く不確かではあるのですがおそらく少女が13.4歳、少年が15.6歳とされています」
「!若いのにそんなっ…!」
「今本当に生きているのであれば20代後半ですね」
「どうしてもこの時代は先祖代々引き継がれて行きます もっと小さい時から教わってきたのでしょう」
あなたの家系は代々始末屋一家
あなたが生まれるはるか前から最強と言われ幕府に仕えていた家系だ
だが、公にはされておらず長年謎に包まれていた
また 日中は 幕府お抱えの定食屋としての顔も持ち合わせていた
「"摂津の鬼神"は遥か昔から幕府に仕えた始末屋一家であることは確かですが家系図などのはっきりとした記載は在らず謎に包まれた存在とされていました」
「そして12年前のある日大阪から姿を消し
次に姿を見せたのは攘夷戦争の最中、天人や幕府と共に攘夷志士達に立ち向かう姿でした」
「それからすぐ摂津の鬼神の乗っていた艦隊に攘夷志士達が乗り込んだ際 摂津の鬼神は命を落としたと言われておりました」
「ですがある噂では幕府を寝返り攘夷志士と共に天人や幕府に立ち向かい今から10年ほど前に命を落としたという話があります」
「それから10年経った今現在
再び浮き出た"摂津の鬼神"の名」
「摂津の鬼神を名乗る偽物の仕業か
それとも摂津の鬼神は生き残っていたのか」
「真相は今や誰にも分かりません」
摂津の鬼神 緒方 濶
摂津の鬼神 緒方 あなた
兄 濶は命を落とし
妹 あなたは命からがら生き残った
そんなことを知っているのはかつて共に天人と幕府に立ち向かった仲間達と本人のみぞ知る紛れもない事実だった
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第50話記念!!!
質問コーナー!!!
いよいよこの物語も50話まで来ました!!
やばい今までで1番これが続いとるw
なんなら既に95話ぐらいまでかけとるんよw
まあ更新は2日に1回のペースですがねw
そんなことは置いといて…
質問コーナー的なのをやりたいと思います!
作者への質問とかこの物語の主人公 緒方あなたちゃんの事とか答えられる範囲で答えて行きたいと思います!
どんどんコメント欄に書き込んじゃってください!
あ!あと作者は絵を描くことも趣味なので描いて欲しいキャラとかあったらリクエストください!
まだまだこの物語は続く予定ですので引き続き御愛読いただけると嬉しいです!
Twitterもプロフィール欄に連携してあるのでフォローしていただけると嬉しいです!
ちなみにTikTokでも若干ネタバレっぽいけどこの小説の元になった
オリキャラ
緒方糸ちゃん
の絵を投稿させて貰っているのでフォローいいねしてくれると嬉しいです!
そして二度手間になるけどTikTokの連携してあるTwitterの方では今までに描いた絵の完成版が載ってるので興味のある方はフォローしてくれると嬉しいです。
コメントフォロー待ってまーす!!
なぁちゃ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。