山縣
「安心してください
    あなたが目の仇にしていた伊東も真選組もろとも消えますから」



ニヤリとほくそ笑む山縣



『…アンタ』



そう言って刀を抜き構える



山縣
「ほんとあなたは刀を握るとひとたび人が変わりますね」

「伊東（やつ）は人一倍自尊心だけが高く 自分の器も知らない自己顕示欲の塊
    それを刺激して利用するのは簡単なことです」

「思っていた通り真選組同士戦力を削ってくれました」



『アンタら はじめからうちのおる真選組潰すつもりで あの伊東（クソ野郎）を利用してたっていうんか』

『伊東（あいつ）に協力する体を装い 仲間割れで消耗した真選組を壊滅されるつもりやったんか』



山縣
「…あの男らしい死に方でしょう」

「裏切り者は裏切りによって消える」

「あなたもですよ 緒方あなたさん
    いや…摂津の鬼神」



パチンッと指を鳴らすと十数人の浪士達が山縣の前へと立ちはだかる



『へぇ…たった十数人でこの摂津の鬼神を片付けようってか』

『面白い…やってやるわ！』



軽く飛び上がり頭上から浪士達に切りかかる



簡単に倒れてしまう浪士達



山縣
「あの時の強さは未だ健在でしたか」



『アンタらみたいなパンピーな野郎共に構っとる時間はあらへんのや』



前に立つ山縣に切りかかるあなた



だがその刃は刀で止められてしまった



山縣
「今さら助けにいったところでもう遅いですよ
    あなたはまだ仲間が生きているとでも思っているのですか？」



ギリギリと音を立てきしみ合う刀



山縣
「たとえあの爆発の中を生き残っていても策は他にも用意してあるんですから」

「真選組は消えますよ」



『あっはは…
    アンタが思っとるよりしぶとい奴らやでホンマ
    あの子らはそう簡単に死ぬ玉ではあらへんでなァ！！』



そういうと距離をとり 再び山縣に向かって走り出す



山縣が刀を振り落とすとあなたは飛び上がって背後にまわり峰で首筋を打ち落とす



山縣
「ふっ…やっ…ぱり…強いですね…」



笑みをこぼし膝から崩れ落ちる山縣



電車の横に飛ぶヘリコプターから打たれる銃の玉



背後では山縣が地面に突っ伏してしまっていた















銀時よりひと足早く皆の元へついたあなたは現場の惨状に目を見開く



なんと伏せる近藤や土方、新八、神楽の前に伊東が立っていたのだ



『伊東っ…！』



近藤
「先生ェェェェェェ！！」



土方
「伊東ォォォォォ！！」



再び銃を構える浪士



だがそこに河上と銀時が突っ込んで行った



『銀ちゃん！！』



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿