第34話

一緒に旅行行きたかったんに台無しや…
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2021/06/19 15:00
キンコーン



銀時
「んだよ
金属の類なんてもってねーって」

「あ?
もしかしてあれか?心のナイフとかにも反応すんのか?」



「ご迷惑おかけいたします
現在攘夷派によるテロが多発しておりますので」



銀時
「テロね〜あ"っ!!スイマセン
股に二つ金属ついてんの忘れてました」



「お客様だまってねーと殴りますよ」



『んなくだらん事言うとらんではよ行きや』



キンコーン



『え"っ』



銀時
「てめぇも何か持ってんじゃねぇの?
女の癖に」



『うるせぇよ…』

『あ』



そう言って袖に手を突っ込むとそこから2本の短刀が出てきた



「きゃー!」



銀時
「おまっお前ぇ!何持ってんだよ!!」



『いやぁ…うちも一応真選組のもんやから護身用にて思て持ち歩いとるんよ』



「あ、真選組の方でしたらその証明になるものなどは…」



『証明ぃ?そんなもんあるかいな
女中やぞ?』



「でしたら、その刀はこちらでお預かり頂いて…」



『え…それは無理や!!
それに紐で縛って抜けやへんし!!』



「で、ですが、」



「お客様どうかお願いします」



『え、えぇ…』



_ _ _ _ _ _ _ _ _




銀時
「なに?定春がさらわれたって?」



神楽
「そうアル
私もう旅行なんて楽しめそーにないヨ」



銀時
「だーからババァに預けとけって言ったんだよ
台無しじゃねぇーか旅行が…」



『なんでうちが真選組のもんやって信じてくれやんのよ…
うちははなぶさちゃんとはなちゃんと一緒に旅行したかったんに…
ホンマに台無しや…』



新八
「台無しなのはお前らの人間性だよ」



ブツブツと話しながら運ばれた料理を貪る3人を見て呆れたようにつぶやく新八



神楽
「だって定春だけ残してくのかわいそーネ!
銀ちゃんは定春かわいくないアルか!!」



銀時
「旅先でギャーギャー喚くんじゃねーよ
あーあ興ざめだもう帰るか」



『あーあぁ…はなぶさちゃんとはなちゃんと一緒に来たかったなぁ…』



新八
「あんたは刀に愛着をもち過ぎなんですよ!!」



═皆様よろしければ左側の窓をご覧になって下さい

あれが太陽系で最も美しい星とされる

我らが母なる星 地球です



神楽
「わーキレイだ〜」



『ほんま青いな〜』



新八
「わーじゃねーよ
キッチリエンジョイしてんしゃねぇーか!
なんだ オメーら!」



銀時
「小さな悩みなんてどーでもよくなってくるな〜」



神楽
「ホントアル
心洗われるヨ」



『現実逃避もええもんやな〜』



新八
「洗っちゃいけないよ!
心に遺しておかなきゃいけない汚れもあるよ!
あなたさんも現実逃避しないでください!」



新八
「さすがにあなたさんの刀は無理ですけど
ちょっと僕 探してきますよ
同じ船乗ってるかもしれないし」



カチャ



「動くな」



立ち上がろうとした新八の頭に拳銃が突き付けられた



新八
「え?」



「キャアアアア!!
ハイジャックよハイジャックだわ!!」



「うるせー騒ぐなァァ!!」



「これよりこの船は我々革命組織"萌える闘魂"が乗っとった!」



「貴様らが行く先は楽しい観光地から地獄に変わったんだ!」



「宇宙旅行などという堕落した遊興にうつつを抜かしおって我らの星が天人が来訪してより腐り始めたのを忘れたかァ!!」



「この船はこのまま地球へと進路を戻し我が星を腐敗させた元凶たるターミナルにつっ込む!」



「我等の血肉は燃え尽きるが憎き天人に大打撃を加えることができよう」



「その礎となれることを誇りとし死んで行け!」



新八
「ヤ…ヤバいよ」

「銀さんあなたさん」



銀時
「俺死んだら宇宙葬にしてもらおうかな
星になれる気がするわ」



神楽
「ああなれるともさ」



『3人仲良く宇宙の星になろうや』



新八
「うぉーーい!ホントに星になっちまうぞ」



「オイ貴様ら何をやっている?」

「我らの話をきいてい…」



神楽
「ほァたァァぁ!」



ガゴッ



神楽の後ろ蹴が綺麗に決まる



「きっ…貴様ァァ」



ドカッ



銀時の飛び蹴りも綺麗に決まる



「何をぉ!」



ゴッ



そしてあなたの回し蹴りも綺麗に決まった



「動くな!!」



銃を構える男



だが真下から新八の灰皿攻撃が来る



新八
「くらえェェ!!」



ガシャァン



ドサァと音を立てて倒れるハイジャック犯



その様子に周りにいた乗客達から歓声があがる



「うおおおスゲー!」



「侍!ラストサムライ!!ブラボー」



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