第54話

後悔なんてない
1,149
2021/08/01 15:00
西郷
「その後あたしは戦場を抜けて来たんだけど"摂津の鬼神"は死んだっていう噂を聞いて悪い事しちまったんじゃないかって思ったの…」



『西郷さんは悪くなんかあらへんで
実際 濶兄ぃは死んでまった…
せやけど息を引き取る時うちの顔みて笑っとったんや
"ありがとう"って言うてな…』

『何に対してのありがとうなんかは知らん
やけど 濶兄ぃもきっと後悔はしとらんと思う』

『うちも西郷さんと一緒にみんなの方に行けて後悔なんか微塵もあらへん』

『こうやって銀ちゃんや小太ちゃん
そして西郷さんにもまた会えたんや』



西郷
「お嬢ちゃん…」



銀時
「そうさねぇ
あの時美味い飯が食えたのもあなたがあなたの家族があの場に居たからだ」



『良く言うわ
あれ食いたいこれ食いたいパフェ食いたい言うて騒いどったんはどこのどいつや』



西郷
「あなた達仲が良いのねェ」



『それはないです』



西郷
「そんな事言っといてパー子の頭いじってるのは誰かしら?」



『っ!これはっ!』



銀時
「お前酒飲むと俺の頭いじくり出すよな昔っから」



あなたの前にはお茶代わりに出された焼酎と銀時の頭があった



いじくりまわされている銀時本人は何事もないような表情をしていた



『そんな事ないわ!』



西郷
「お嬢ちゃん、手止まってないわよ?」



『そんな事言うたって銀ちゃんの頭気持ちええんやもん』



銀時
「おいっやめろ!俺のせっかくのセットが!」



『セットて…笑』



西郷
「…パー子 もう上がっていいわよ」



銀時
「え、俺に用があったんじゃねぇの?」



西郷
「この前のテレビニュース見てねお嬢ちゃんの事聞こうと思ってたのよ
だからもういいわ」



銀時
「なんだよ」



西郷
「パー子 お嬢ちゃんを送ってあげなさい」



銀時
「あ?めんどくせぇよ…」

「っ!いだだだだだだ!!」



『何がめんどくさいや買い出し手伝えや』



銀時
「わかった!わかったから髪の毛引っ張るのやめよ?ね?」



西郷
「そういえばお嬢ちゃんって今はどこに住んでるのかしら
ここから近いのよね」



『今は真選組の女中やってます』



西郷
「まぁそんな所にいて大丈夫なのかい?」



『それなりに騙し騙しやっとる感じです』



西郷
「まあ元気にやりなさいよ」

「あたし達はいつでもあなた達家族の味方だからね」



『うん!ありがとう!"ママ"』



西郷
「!」



笑顔で去っていくあなたを見て自然と笑顔になる西郷



だがその背中を見つめる西郷の顔は寂しそうな表情をしていた



____________________





50話記念でコメント頂いた質問に答えます!



まぁひとつしかないんですけどね…(^^;;




はいドンッ!!


はいっ!この質問!


答えていきます。



箇条書きでまとめました!



好き♡
・料理など家事全般
・好きな食べ物は丼物(一食三杯)
・酒(大酒豪)
・調理道具収集
・体を動かす事
・子供(クソガキは除く)
・動物
・相手の怯えた表情(サイコパス)
・愛刀の華英ちゃん

好きの特別枠
・家族(兄、妹、父)


嫌い❎
・G
・バックハグみたいに後ろから覆いかぶさられる事(トラウマ)
・料理を侮辱する人
・人様に平気で迷惑をかける人
・女だからとか、細くて小さいからとかで舐めた態度とる人
・クソガキ
・天人



こんな感じです。



特に好きなのは"相手の怯えた表情"



そして特に嫌いなのは"舐めた態度をとる人"



これはほとんど摂津の鬼神時代の名残的なものです



あなたちゃんは基本的に戦闘特化型の人間なので



ムカついたら割と攻撃的になります




そして家族は特別枠で好きとかそういう次元のものでは無い何か()です



緒方家コンプレックスです





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待ってます!!



これからも「かつての鬼は厨房に立つ」をよろしくお願いいたします!!



なぁちゃ。


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