第37話

笑っとけば良いってもんじゃないからね!
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2021/06/25 15:00
坂本 
「ほっとけほっとけ幻覚じゃ
アッハッハッハッハッー」



そう言って笑う坂本を巻き付けとる触手



新八
「うわァァァ!!坂本さァァァん!!」



「なっ なな 何だアレェェ!!」



「化け物だァァ!!」



『あり?ポジティブクソ天パが飛んでったわ
こっちの腐れ天パもご献上して差し上げますよー』



銀時
「おい!」



陸奥
「あれは砂蟲
この星の生態系で頂点に立つ生物
普段は静かだが砂漠でガチャガチャ騒いじょったきに目を覚ましたか…」



『さすが陸奥ちゃん
あいつがあんな事なっとっても落ち着いてんなぁ』



新八
「アンタ 自分の上司や昔の仲間がエライ事なってんのに何でそんなにおちついてんの!?」




陸奥
「勝手な事ばかりしちょるからこんな事になるんじゃ」

「砂蟲よォォそのモジャモジャやっちゃって〜!
特に股間を重点的に」



新八
「何?なんの恨みがあんの」



『あの腐れ天パと誰が夫婦めおとに見えるかて?
そんな事ほざいとるから罰が下ったんや』

『やれ〜やったれぃ!』



新八
「聞こえてた!さっきのやつ思いっきり聞こえてたよ!」



坂本
「アッハッハッハッわしがこんな所で死ぬかァァ!!」



そう叫び右手に銃を構えると捕まった乗客たちに巻きついた触手を打っていく



坂本
「みんなァ逃げェェい!!」



「たっ…たた助かったァァァ!!」



すると地面から大きな頭を出し 船に触手を絡めつけ船ごと地中に埋め込もうとする



「うわわわっ」



坂本
「大砲じゃあああ!!
わしばかまわんで大砲ばお見舞いしてやれェェェ!!」



新八
「でも坂本さん!!」



陸奥
「大砲うてェェェ!!」



新八
「ちょっ…あんた坂本さん殺すつもりですか!?」



陸奥
「奴1人のために乗客全てを危機にさらせん
今やるべきことは乗客の命救うことじゃ」

「大義を失うなとは奴の口癖…」



陸奥
「撃てェェェ!!」



ドコォン



陸奥
「奴は攘夷戦争の時 地上で戦う仲間ほっぽいて宇宙へ行きよった男じゃ
なんでそんなことができたかわかるか?」

「大義のためよ
目先の争いよりももっとずっと先を見すえて将来の国のためにできることを考えて苦渋の決断ばしたんじゃ」

「そんな奴に惹かれてわしら集まったんじゃ
だから奴の生き方に反するようなマネわしらはできん」

「それに奴はこんなことで死ぬ男ではないきに」



新八
「いやいやいや!死んじゃうってアレ!
どう考えても死ぬよアレ!」



ズズズズと地中に引きずり込まれる坂本



『あれまぁ地中に引きずり込まれとるわ』



新八
「あれまぁじゃないですよ!」



「砂蟲が土の中に逃げるぞォ!!」



ものすごい音と砂埃を立てながら潜っていく砂蟲



「潜りこむ前にしとめるんじゃァァ!!」



「坂本さんば救えェェ!!」



そう声をあげ砂蟲に砲弾を向ける



ガギィン



鋭い音を立て砲弾の先に木刀を突き立てる



銀時
「こんなモンぶちこむからビビって潜っちまったんだろーが
やっさんが寝てたのを起こしたのは俺達だぜ」

「大義を通す前に
マナーを通せマナーを」



新八
「銀さん!」



銀時
「辰馬ァテメー 星をすくうとかデケー事吐いてたクセにこれで終わりか!?
昔からテメーは口だけだ…
俺を見ろ 俺を」

自分てめーの思った通り生きてっぞォォ!!」



そう言って砂蟲の蠢く砂地へ飛び降りる



砂埃が晴れたそこには二人が座り込んでいた



「あー坂本さんじゃ!!」



「坂本さんが生きちょったぞォ!!」



陸奥
「…無茶な事を」

「自分も飲まれかねんところじゃったぞ
何を考えとるんじゃあの男…」



『ほんま昔から訳の分からん奴らやったわ』



そう言って船を飛び降りるあなた



『ほんま馬鹿やなぁあんたら』



銀時
「お前もここに降りてきてる時点で馬鹿だろ」



『あんただけには言われとぉないわ』



坂本
「おんしらまっこと夫婦めおとみたいじゃのー」



『黙れやマジで』



ドス



銀時
「そんな照れないでよぉ〜」



ドス



2人の股間に蹴りを決めるあなた



『よし、この毛玉らここに置いて帰ろかぁ』

『陸奥ちゃぁん!出発の用意頼むでぇ!』



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