第13話

#10
207
2020/05/18 03:26
みんなはリビングに戻ってきた
てつや
てつや
あ、そうだ
りょうに武器渡しとくわ
りょう
りょう
これは…双剣?
てつやが持ってきたのは柄の部分が青い双剣だった
てつや
てつや
りょうには双剣が合いそうだからこれにしてみたんだ
りょう
りょう
あ、ありがとう
その時、虫眼鏡がパソコンから目を離しこっちを見た

虫眼鏡
虫眼鏡
みんな…奴らの居場所のことだけど…
としみつ
としみつ
分かったのか…?
虫眼鏡
虫眼鏡
それが…分からない
しばゆー
しばゆー
えっ!?
虫眼鏡
虫眼鏡
どれだけ調べても出てこないんだ
ゆめまる
ゆめまる
虫さんの力でも…見つからないなんて
りょう
りょう
………
全員が無言になる



てつや
てつや
こっちも収穫があったよ
てつやは虫さんに奴らが能力者をさらっている事などを話した
虫眼鏡
虫眼鏡
なるほど、記憶を消して手下にする…か
としみつ
としみつ
最低な…奴らだ
♪.:*:'゜☆.:*:'♪.:*:'☆.:*:・'♪.:*:・'゜

としみつside
今はもう夜
俺はベッドに入って寝た…はずだった
なのに今、俺がいるのは見渡す限り黒い空間
としみつ
としみつ
どこだよ…ここ
俺は取り敢えず全方位に風を放ってみた
が、人がいる気配はない
夢か…?
???
あれ?
目が覚めちゃったァ?
としみつ
としみつ
っ…おい!誰だ!!
???
君が…僕達を倒そうとしてる能力者ァ?
としみつ
としみつ
おい!こっちが聞いてるんだ、答えろ!!
???
そうだねェ…僕は
ナイト
ナイト…って言っとこうかなァ
不気味な声で話しかけてくる
ナイト
じゃ、君は能力者だよねェ…?
としみつ
としみつ
だったらなんだよ…お前、まさかアイツらの…
ナイト
僕も能力者…君たちと同じようにねェ…
ナイト
君たち、能力者を取り込むためにさァ…あるお方に薬をもらって、僕は能力を二つ持ってるんだよォ…
としみつ
としみつ
っ…!?
ナイト
君たちは数いる能力者の中でも特に強力な能力者で、そんな君たちを取り込めたらさ…僕達の戦力が強くなるよねェ…?
ナイト
だから、色んな能力者達から能力者を堕とす方法を研究してた……そしてやっと辿り着けたから、君たちを堕とす計画を実行するんだァ…!!





そうか…コイツらが犯人
コイツらのせいで数多くの能力者が傷ついた…
なんの罪もない能力者が…!!!




としみつ
としみつ
許せねぇ…!!
俺の周りを中心に風を起こす




この風には殺傷能力があるため簡単には通れない
そこで俺は弓を創ろうとしたが…
ナイト
無駄だよォ
奴が両腕を掴む
としみつ
としみつ
くそ、この手を離せ…!!!離せ!
あの風の中、無傷で俺の元へ来れた…だと
ナイト
あはッ…!その顔いいね!!どうして僕がここまで来れたのか気になるんでしょ…?
ナイト
僕の力だよォ
僕は「空間転移」の能力者…すり抜けることなんて簡単なんだァ…
としみつ
としみつ
っ…!てめぇ!!!
今の俺の目は緑色に輝いている
この状態は能力の暴走が起きている証拠だ
ただ、目の前の奴をぶっ倒すには能力の暴走を引き起こして攻撃するしかない…
としみつ
としみつ
はァァァァァァァ!!!
俺を中心としてさっきとは比べ物にならない程の殺傷能力を持った暴風が吹き荒れる
ナイト
これが君の真の力なんだねェ~?
あははッ…!面白いなァ!
こいつ…!
ナイト
じゃあね、風の能力者さん…♪
またすぐに会うと思うけどねェ…!
奴の姿は輪郭が歪み、そして消え去った
俺の意識も闇に消えていった

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