第14話

🏐
2,059
2022/08/13 14:53









「 若利くんの妹さんなら、きっと凄い子なんでしょうね!! 」































若利の妹だからという理由で、私に向けられた
期待の眼差し






















その目が何よりも苦痛だった




































「 若利くんとあなたちゃんってほんとに血の繋がった兄妹なの? 」




「 だっておかしいよ、あなたちゃんは全然良いとこ無いじゃん 」






















幼少期に顔も覚えてない誰かに言われた言葉が


私の心に、ナイフで刺したように酷く突き刺さった













その子はまだ幼かったが故に言葉の重みを理解していなかった











別をその子に恨んでるわけじゃない












実際その通りだもん


















だからこそ自分を酷く恨み、蔑んだ











お前は生まれるべきじゃなかった
















でも自分に当たってばっかじゃ辛かったから


私を産んだ母親に思った











どうして私を産んだのか。





私が産まれなければ、幸せな時間も体験する事は無かったが



こんなに辛い思いをすることもなかった、と

















自分を罵り、挙句の果てには存在そのものを恨み






行き場所のないどす黒い感情ばかりが頭にあって

涙が止まらない





































助けて欲しい。助けないで





















探して欲しい。探さないで






















見て欲しい。見ないで



















なんという矛盾か






















また1本、また1本と









赤い道筋がじわじわと浮き出る

































あぁ…














あなた
生きたくない













牛島若利
バレー部にか?








NEXT⇀

プリ小説オーディオドラマ