第50話

弱くなんてない
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2019/07/14 12:06
ボクたちはいつも一緒にいた
一緒にいるとすっごく楽しくて…
毎日がとても幸せだった

でも、いつも一緒にいる男女がいると、
当然のように根も葉もない噂が流れるものだ
それに加えあなたは男女ともに人気があった
それで、クラスの男子の標的はボクになった
小学生の頃のいじめっ子
小学生の頃のいじめっ子
こーろーんーっ
こいつがいじめのリーダみたいな奴。
ずっとあなたのことが好きで、俺が気に食わないらしい…
自分勝手な理由だ

彼はそう言っていつも叩いたり蹴ったりしてくる
あなたの小学生の頃
ころんっ!
今日どこ遊びに行く??
あなたの満面の笑みを見つめる。
もちろんあなたに相談してもいい。

でも、ボク自信好きな子にはあんまり弱音を吐きたくなかった
だから何も言わなかった
迷惑かけたくなかったし
そんなある日┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
小学生の頃のいじめっ子
小学生の頃のいじめっ子
お前うっぜぇんだよ!
ボカッ
まただ…。
でも、これさえ耐えたら…
また家に帰って好きな音楽を聞ける

それにあなたにも会える
だから耐えなきゃ…
ガラッ
その時教室のドアが勢いよく開いた
あなたの小学生の頃
うぃーっす!!
あれ?誰かいるの?
小学生の頃のいじめっ子
小学生の頃のいじめっ子
あなた…!?
あなたの小学生の頃
やっほぅ!忘れ物しちゃ…
あなたの小学生の頃
ころんっ!??!
あなた……?
あなたの小学生の頃
なんでこんなことするの!??
小学生の頃のいじめっ子
小学生の頃のいじめっ子
そ、それは…
あなたの小学生の頃
帰るよっ
あなたはそういうなりボクの手を取って走り出した
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ここは公園のブランコ
右にはボク。
左にはあなた。
長い長い沈黙
ボクがふと隣を見ると

あなたが泣いていた
ころんくんの小学生の頃
あなたっ!??
あなたの小学生の頃
…ッ…こっち見ないでッ


ボクのことそんなに心配してくれてたんだな…
ころんくんの小学生の頃
あなた…ごめん
ボク、あなたに迷惑かけたくなくてさ
それにあなたに弱いやつって思われたくなかったし‪w
あなたの小学生の頃
弱くなんてないよっ…ヒック
迷惑なんて…
あなたの小学生の頃
ころんは強いよ。世界一強いよ
真っ直ぐで素直でかっこよくて、優しいから傷つきやすいだけで…それに…
ころんくんの小学生の頃
もういいよあなた…
ありがとね
ころんくんの小学生の頃
ボクなんで相談しなかったんだろ‪w
ころんくんの小学生の頃
これからは相談してもいいかな?
するとあなたは首を縦にぶんぶん振る
あなたの小学生の頃
もちろんじゃん!!
涙でぐちゃぐちゃだけど
満面の笑みで笑ったあなたはとても綺麗だった


でも、
家┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
母「ころん〜?大事な話なんだけど〜」
ころんくんの小学生の頃
ふぇーい
母「真面目に聞いてよね笑」

母は全く…と笑う
ころんくんの小学生の頃
ん。どしたの?
母は表情を変えて

「実は…引越しすることになったの…」
と言った
は?
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