第49話

本当はいい子
1,743
2019/07/14 10:39
さちの家━━━━━━━━━━━━━━━
私は目を覚ますと辺りを見回す

ここ…どこだっけ?

そして思い出した
私捕まったんだ!!
早く逃げなきゃ…

そして立ち上がろうとすると、

ミシッ

??
なんの音かと思って視線を移すとそこにはロープがあった
そしてそのロープの先には私の手があった
あなた

えっ!?

私は…縄に繋がれているようだ
正確には縛られてる…と言えばいいのだろうか
逃げなきゃ…
すると

ガチャ
ほのか
ほのか
クスクス   あなた〜♡
目ぇ覚めたぁ?
あなた

ほのか…

香
様付けの方が良くない?‪w
昔の…お母さんのようだ…
イヤダコワイ怖い嫌コワイ嫌嫌嫌イヤダ怖いコワイ

頭が痛い…
姫苺と名乗る少女
姫苺と名乗る少女
こいつ頭抱えて泣いてんだけど〜‪w
うけるぴーや‪w
とち
とち
それなあっ♡
さち…さん?
ほのか
ほのか
あ。駄目だよ逃げようとしちゃァ
香
夜は始まったばかりだもん!
誰か…助けて…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ころんside━━━━━━━━━━━━━━━
あれから1時間程たっただろうか…
あなたはまだ帰ってこない
皆俯いていて、何も話さない
ボクも黙っていた
助けたい。会いたい…けど
ボクは何も出来なかった
しかしこれでいいのだろうか…
あなた…あなたは…
そんな人だっただろうか…
━━━━━━━━━━━━━━━
ボクは弱かった
大人しい性格だったので男の子と遊ぶよりも女の子と遊ぶ方が多かった
でも、
そのせいで女の子達からも少し距離を置かれていた
その中でたった1人
ボクと仲良くしてくれた女の子がいた
それがあなただった
彼女はボクがどんなに不機嫌で
ツンツンしていた時もずっとそばにいてくれた
ある日
ころんくんの小学生の頃
ねぇねぇあなた
あなたはなんでボクと一緒にいるの?
と聞いてみたことがあった
するとあなたは少しだけ微笑んで
あなたの小学生の頃
一緒にいると楽しいからだよ
と言った
ボクはもっと聞きたくて
ころんくんの小学生の頃
ボクのことなんで嫌わないの
と聞いてみた
するとあなたは肩をすくめて
あなたの小学生の頃
ころんっていじめられたり
仲間はずれにされたりしてるけど、
本当は真っ直ぐで素直で優しくて…
かっこいい、いい子って知ってるもん!
と答えた
あなたの小学生の頃
それに誰と遊ぼうがその人の自由だし、性別がどうって理由で決めるのってよくないと思う
その時、ボクは泣き出してしまった
ボクのことを批判する人のみの世界だと思ってた
けど、ボクのことを理解してくれる人がいて…
すっごく幸せだった


その幸せは長く続かないのだけれど…
━━━━━━━━━━━━━━━

プリ小説オーディオドラマ